ゲーミングPC

【2024年】予算10万円でゲーミングPCを自作する際のおすすめ構成を紹介! 選び方も解説

自作ゲーミングPCは、予算内で自分でパーツを選べるのが醍醐味です。予算の許す限り、自分にとって最高の性能のPCが作れます。たとえばメモリの容量を大きくして、CPUとGPUは必要十分に留めるなど構成の自由度が非常に高いです。

ただ、自作ゲーミングPCはパーツ選びも組み立ても全て自分でやる必要があるので、ハードルが高く感じられます。

そこで本記事では、自作ゲーミングPC初心者のために、予算10万円でゲーミングPCを自作する際のパーツの選び方と、実際のおすすめ構成を紹介していくので、ぜひご参考ください。

>>予算10万円でゲーミングPCを自作する際のおすすめ構成はコチラ

>>ゲーミングPC自作の基礎知識はこちらをチェック

本記事は「コンテンツ制作ポリシー」に則って制作されています。
また、本記事にはプロモーションが含まれます。

10万円でゲーミングPC本体のみを自作する場合のおすすめ構成

ここからは、予算10万円でゲーミングPC本体のみを自作する場合のおすすめ構成を紹介します。この場合、うまくパーツを選べばBTOメーカーのエントリーモデルと同等以上の性能で自作可能です。

なお、パーツの価格は変動が激しいため、参考程度にとどめてください。

パーツ パーツ名 参考価格(円)
CPU AMD Ryzen 5 5600X 18,780
グラボ MSI GeForce GTX 1660 SUPER 34,500
マザーボード ASRock B550 Phantom Gaming 4 11,150
ストレージ Kingston SSD NV2 1TB 8,480
メモリ Team DDR4 3200Mhz PC4-25600 8GBx2 4,250
電源 Thermaltake Smart 600W -STANDARD- 6,807
ケース ZALMAN T8 ミドルタワーPCケース 3,212
OS Windows 11 14,500
計 101,679

CPU:AMD Ryzen 5 5600X

Ryzen 5 5600Xは、6コア12スレッドのエントリークラスCPUです。

コアとスレッドは、データの処理を担当する部分のこと。基本的に、1つの作業を1つのコアが担当します。6コアあれば、6つの作業を同時にこなして効率化できるということです。

一方スレッドというのは、実際にデータ処理に使える部分のこと。論理コア数とも呼ばれています。

6コア12スレッドというのは、6つのコアをPCに12コアのように認識させ、1つのコアで2つの作業を行えるようにしているということです。もちろん、作業によって2スレッド以上を消費することもあります。

それでも、6コア12スレッドもあるRyzen 5 5600Xは、作業効率が高いCPUです。

多少重めの作業でも快適にこなせるため、ゲーム用・作業用のどちらでも優秀だと言えます。

そのうえ、ゲーム性能が高いのが本CPUのいいところです。よほど重いゲームでなければ、3Dグラフィックの大作RPGやFPSなども快適に動かせます。

>>自作PCにおすすめのCPUをもっと知りたい方はコチラ

GPU:MSI GeForce GTX 1660 SUPER

GTX 1660 SUPERは、世代が少し前のミドルクラスGPUです。現在のエントリークラスより少し高い程度の性能で、まだまだ現役で使えます。そのうえ、旧モデルなので価格が少し低いのもいいところです。

さらに、APEXをフルHDの高画質設定でプレイした場合、約90fpsが出せます。FPSで優位に立てる基準として語られている144fpsには足りないものの、予算10万円のゲーミングPCとしては十分に高めの性能です。

また、2024年時点では多くのゲームの推奨スペックを満たせる性能があります。よほどグラフィック処理が重いゲームでなければ、性能不足で遊べないということにはなりにくいです。

>>GPUの選び方について詳しくはコチラ

マザーボード:ASRock B550M Phantom Gaming 4

B550M Phantom Gaming 4は、M-ATXに対応しているエントリークラスモデルです。規格は、M-ATXだけでなくATX・M-ITXのモデルもあります。

ゲーミングPC向けのマザーボードで、AMD社のCPUに対応しているもののなかでは比較的安いモデルです。最大128GBのDDR4×4メモリスロットに、M.2ストレージスロットなどゲーミングPC向けのマザーボードに欲しいものが一通り揃っています。

M.2ストレージスロットというのは、簡単に言えば性能の高いSSDを搭載させるためのスロットです。高性能SSDは値段が高いものの、後から増設したくなったときに簡単に増やせるのが魅力的。

さらに、メモリスロットが4つもあり最大128GBにできるため、メモリ容量を重視する場合にもおすすめです。

また、つくりがシンプルなので初心者でも扱いやすいというメリットもあります。必要十分な仕様に豊富なメモリスロットなどを搭載させたわかりやすいモデルなので、組むときにごちゃごちゃしないのがいいところです。

>>自作ゲーミングPCにおすすめのマザーボードを詳しく知りたい方はコチラ

ストレージ:Kingston SSD NV2 1TB

Kingston SSD NV2は、最新規格のGen4×4に対応している高コスパストレージです。

1万円未満の価格帯で、Gen4×4に対応しているのが非常に魅力的。Gen4×4というのは、簡単に言えば読み書き速度が非常に高速な仕様のことです。

最大読み取り速度3,500MB/s、最大書き込み速度2,800MB/sと高速なので、ゲームのロードやファイルアップロードなどが速くなります。

さらに、発熱もしにくく耐久性も高いのがポイントです。負荷のかかる大きなデータのやり取りをしても、温度があまり高くなりません。温度を下げるためのパーツであるヒートシンクがなくても安心して使えるので、コストカットにもなります。

メモリ:Team DDR4 3200MHz PC4-25600 8GB×2

本メモリは、TeamのELITE PLUSシリーズのDDR4メモリです。

DDR4というのは、メモリの規格のこと。特徴的なのは、データ転送速度の速さです。転送速度がほかの規格と比べると早いため、効率よくデータを処理できます。

さらに、8GBの2枚組です。メモリは同じ容量にするなら、1枚だけを使うよりも2枚組み合わせて使ったほうが、処理がより速く安定するようになります。理由は、メモリのデータ転送経路が2つに増えることです。

そして、ELITE PLUSシリーズは信頼性が非常に高く、平均的な価格なのが魅力的。処理性能、スピードが高価なモデルと遜色ないうえに価格が平均的なので、コスパが非常に高いです。

>>自作ゲーミングPCにおすすめのメモリを詳しく知りたい方はコチラ

電源:Thermaltake Smart Pro 600W

Thermaltake Smart Proは、価格に優れた電源ユニットです。

600Wと電源容量が大きいものの、STANDARD認証なので価格が6000円台に抑えられています。

STANDARD認証というのは、80PLUSでは最も低い認証のことです。80PLUSは、電源効率が80%以上の製品に付く認証のこと。

STANDARDの本製品の場合は、負荷が中程度になったときに最大効率を発揮します。仮に負荷が100%になっても80%の効率になるので、80PLUSでは最も低い認証と言えども性能は決して低くありません。

さらに、600Wと10万円台のゲーミングPCとしては少し余裕のある電源容量が確保できるので、扱いやすいです。後から多少性能が高いパーツに変えても、対応可能。

もちろん、必要な電源は増設やカスタマイズを行う度に計算し、余裕がないと感じた場合には交換する必要があります。

それでも、エントリークラスとしては十分な性能がある電源ユニットです。

PCケース:ZALMAN T8 ミドルタワーPCケース

ZALMAN T8は、約3,000円の格安ミドルタワーPCケースです。

マザーボードは、ATX・M-ATX・M-ITXに対応しています。今回紹介したマザーボードは、どの規格を購入しても対応可能です。

さらに、GPUの取り付けスペースに余裕があります。最大295mmのサイズまで取り付けられるため、GTX 1660 SUPERよりも高性能なGPUに換装したくなった場合でも、そのまま使えるのがいいところです。

そして、240mmまでの簡易水冷クーラーの取り付けも可能。格安PCケースとしては、カスタマイズ性が非常に高いです。

自作PCの醍醐味のひとつである増設や、後からのカスタマイズを存分に楽しめます。

また、電源ユニットをケース上部の少し離れたところに配置する仕組みなのもいいところです。GPUやCPUなどの熱源と切り離せるので、電源ユニットの熱とそれらのパーツの熱がお互いに影響を与えることがありません。熱を逃しやすくなります。

>>自作ゲーミングPCにおすすめの安いPCケースを詳しく知りたい方はコチラ

10万円でゲーミングPCを自作して周辺機器も揃える場合のおすすめ構成【周辺機器込み】

ここまで、10万円でゲーミングPC本体を自作する場合のおすすめ構成について紹介してきました。ゲーミングPCを作ったら、今度は周辺機器が必要になります。モニター、マウス、キーボード、ヘッドセットは必須です。

そこで今度は、10万円でゲーミングPCを自作し、周辺機器を購入する場合のおすすめ構成について紹介していきます。

パーツ パーツ名 参考価格
CPU AMD Ryzen 5 5500 16,150
グラボ 玄人志向 NVIDIA GeForce GTX 1050Ti 15,580
マザーボード GIGABYTE A520M DS3H 9,000
ストレージ トランセンド 500GB PCIe SSD M.2 4,990
メモリ CFD Standard デスクトップ用 メモリ DDR4 3200 (PC4-25600) 8GB×2枚 4,318
電源 Thermaltake Smart 500W -STANDARD- 5,861
ケース ZALMAN T8 ミドルタワーPCケース 3,212
OS Windows 11 14,500
モニター Kenowa FHD 1080P ゲーミングモニター 9,499
マウス ASUS RGB ゲーミング マウス TUF GAMING M3 3,236
キーボード ビットフェローズ BFKB92UP2 6,542
ヘッドセット FIFINE Ampligame H9 5,680
計 99,701

CPU:AMD Ryzen 5 5500

Ryzen 5 5500は、コスパが非常に高いCPUです。

6コア12スレッドで、マルチタスクが得意なのは5600Xと同等。よりゲーム性能を高めた5600Xと比べればゲーム性能は若干劣りますが、軽い3Dゲームを快適に遊べる程度のゲーム性能があります。10万円で周辺機器も揃える場合のCPUとしては、非常におすすめです。

性能の違いも、エントリークラスのGPUでは出にくいので予算10万円なら気にならない程度だと言えます。

さらに、動画編集とエンコードなどもしっかりとこなせる程度の処理性能があるので、ゲームだけでなく仕事や普段使いでも活躍できるのがいいところです。

GPU:AMD Radeon RX580

AMD Radeon RX580は、旧世代のエントリークラスGPUです。GTX 1060の対抗馬として販売された本製品は、2024年現在でも画質設定を下げればフルHDでゲームをプレイできる性能を持っています。

2024年時点では性能が高いとは言えませんが、最新3Dゲームでも設定次第では対応できるのがいいところです。軽いゲームが多いFPSやTPSでは、まったく問題がなく、RPGやアクションRPGなどでは設定を下げる必要が出てくるといった程度。

Apexでは、フルHDの最低設定で約144fpsは出せる性能があります。下がっても70fps程度までであるため、ランクマッチでもある程度戦えます。

また、AAA級タイトルのゲームでも画質設定次第ではプレイできる性能をもっており、安価にゲーミングPCを組む場合の有力な選択肢といえるでしょう。

3Dゲームはもちろん、2Dゲームを遊ぶのに最適。少し重めの2Dゲームも快適に動かせるので、Steamにある名作2Dゲームを遊びたいという方にとっては、特に不満もなく長い間使えるGPUだと言えます。

マザーボード:GIGABYTE A520M DS3H

A520M DS3Hは、AMDのCPUに対応しているマザーボードです。

NVMe PCIe 3.0×4 M.2コネクタを備えており、高性能なSSDを搭載させたい場合でも対応できます。拡張用のソケットもあり、ストレージの拡張などもできるのがいいところです。拡張する自作ゲーミングPCの醍醐味を楽しめます。

さらに、最大128GBのメモリを搭載可能です。廉価版のマザーボードですが、ストレージ・メモリ共に拡張性がしっかりと確保されています。大容量メモリにしたい場合でも、安心して使えるのが魅力です。

また、GIGABYTEのマザーボードは、耐久性に定評があります。何年も使い続けられるコスパのよさも、本製品の魅力のひとつです。

ストレージ:Transcend 500GB PCIe SSD M.2

本製品は、非常に高コスパなのが魅力のM.2 SSDです。

500GBで約6000円、1TBで約1万円という低価格が魅力的。今回は予算を抑えるために500GBをおすすめしていますが、4000円の予算追加で1TBにするのもおすすめです。10万円きっかりではなく、11万円・12万円と少し予算に余裕がある場合は1TBも検討しましょう。

さらに、低価格なだけでなく速度も申し分ないのがいいところです。1GB/s程度の速度は出せるので、ゲームや普段使いで困る場面は基本的にはありません。

ゲームのロードも、ファイルの読み書きも早いのでストレスフリーです。

メモリ:CFD Standard DDR4 3200 8GB×2

CFD Standard DDR4 3200は、8GBの2枚組で約6000円というコスパが魅力の製品です。Amazonの割引時には、約5000円になることがあります。割引頻度も高いので、割引時を狙うのもおすすめです。

さらに、速度・安定性共に良好。メモリ速度は公称値で3,200MHzです。実測値と公称値が変わらないので、安心して使えます。

安くてもしっかりと使えるメモリなので、予算10万円の場合に限らず、自作PCでコストを下げたいときに活躍するのが魅力です。

電源:Thermaltake Smart Pro 600W

「10万円でゲーミングPC本体のみを自作する場合のおすすめ構成」でも紹介したThermaltake製の安価な電源ユニットです。

コスパが非常に高いため、安価にゲーミングPCを組もうとする際には選択肢に入る製品です。

Thermaltakeは信頼性が高いメーカーの製品なので、安心して使えます。実際に稼働の安定性が高く、初期不良が少ないのが特徴です。電源容量さえ足りていれば、安心して使えます。

PCケース:ZALMAN T8 ミドルタワーPCケース

先述の予算10万円でゲーミングPC本体を自作する場合のおすすめ構成でも紹介した、格安ミドルタワーPCケースです。

本構成でのいいところは、電源ユニットがトップにある点。本構成で紹介したThermaltakeの電源ユニットは、底面に静音仕様のファンが搭載されています。トップに配置することで、底面に空間ができるため、空気を集めやすくなるのがいいところです。

さらに、PCケースで節約した分、モニターやキーボードなどに予算を割きやすくなります。

非常に安いので、周辺機器も込みで揃える場合には、特に適したPCケースです。

モニター:Kenowa FHD 1080p

本機は、21.5インチのフルHDモニターです。

フルHDとしては、ギリギリのサイズ感になります。高解像度の画面を小さい液晶に映す場合、文字やアイコンが小さくなってしまいますが、21.5インチでフルHDならその現象はギリギリ発生しない程度です。

サイズが小さいので、小さいデスクにも置けます。

さらに、VAパネルを使っているのが特徴的です。VAパネルには、コントラスト比が高く、明暗のメリハリがハッキリしているというメリットがあります。ゲームのグラフィック・ムービーの色の表現の再現性が高いので、RPGなどに向いているのがいいところです。

最大リフレッシュレートは75Hzと低めですが、予算10万円のゲーミングPCと合わせる場合は最適。

リフレッシュレートは、フレームレートと同じく、「1秒間に画面に表示させる画像の枚数を表す数値」のことです。フレームレートと、ある程度同期させる必要があります。たとえばフレームレートがリフレッシュレートよりも低ければ、画面にラグが生まれるなどの不具合が発生しかねません。

逆に、フレームレートが高すぎても画面にヒビが入ったような現象が発生することがあります。

今回紹介している構成では、60~70fps程度でプレイするのが基本です。そのため、本機の性能が最適だと言えます。

解像度 フルHD
液晶サイズ 21.5インチ
パネルの種類 VAパネル
最大リフレッシュレート 75Hz
応答速度 5ms

マウス:ASUS TUF Gaming M3 Gen II

TUF Gaming M3 Gen IIは、約3,000円で購入できる初心者向け軽量ゲーミングマウスです。

本製品の最大の特徴は価格の安さと約59gの軽量設計です。

最近のマウスの傾向として軽さを重視する方向にありますが、約3000円でブランドメーカーの軽量マウスが手に入るのは非常に魅力的です。

サイドボタンが二つ搭載されているので、普段使いでもゲームでも便利に使えます。特にFPSではサイドボタンにスキルやしゃがみキーを割り当てる方が多く、タクティカルfpsでもより快適に遊べます。

さらに、6つのボタンに機能の割り当てができます。ソフトウェアを使って、自分好みの機能にカスタマイズできるので、非常に便利です。自分が操作しやすいように機能を変えて使えば、性能以上の使いやすさになります。

そして、解像度も100~8,000DPIで設定可能です。

マウスの解像度というのは、マウスを動かしたときにどれだけカーソルが動くのかを示す数値のこと。これが高くなるほど、マウスを動かしたときのカーソルの動きが大きくなります。

普段使い・ゲーム共に、解像度は好みが分かれるところです。

解像度を落としてマウスを振り回したいという方もいれば、解像度を高くして少しの動作で大きく動かしたいという方もいます。100~8,000DPIもあれば、どちらでも対応可能です。

初心者向けでも、ゲーマーが十分満足できるだけの性能があります。

接続方式 有線のみ(USB)
ボタン数 6個
解像度(DPI) 最大8,000DPI
ポーリングレート 1,000Hz(1ms)
重量 59g

キーボード:ビットフェローズ BFKB92UP2

BFKB92UP2は、競技タイピングの大会で優勝者が使っていたことで一時期注目を浴びていたゲーミングメンブレンキーボードです。

メンブレン方式は、メンブレンシートというシート型のスイッチを使った方式のこと。押下時の圧力は、ラバーカップで生み出します。

一般的なメンブレンキーボードは、このラバーカップの「ぐにゅっ」とした感覚があり、そこがゲーマーやキーボードにこだわる方からは不評です。

一方、本機にはそれがありません。程よいタクタイル感の後、シャキッとした底付き感があります。メカニカルキーボードに近い感覚ですが、ラバーカップが指をしっかりと受け止めるため、指が疲れにくいのがいいところです。

打鍵感が非常に良好な理由は、二つあります。

まずは、独立プランジャー方式を採用している点です。プランジャーというのは、キーを押したときにラバーカップを押し込む部分のこと。これが独立しており、そのうえ長方形のボックス型になっているのが本機の特徴です。

これにより、どの位置でキーを押してもブレることがなく、垂直にキーを押せます。そのうえ、打鍵感もよくなっているのがいいところです。

2つ目の理由は、鉄板を内蔵していること。鉄板を内蔵していることにより、打鍵時の安定感が増すだけでなく、打鍵感がよりハッキリとします。格安メンブレンによくある底付き時のぐにゅっと感がないのは、そのためです。

また、ゲームに求められるNキーロールオーバー(複数キー同時押し機能)なども備わっており、ゲーム初心者から競技タイピングユーザーにまで幅広くおすすめのキーボードだと言えます。

接続方式 有線のみ(USB)
キースイッチ メンブレン(独立プランジャー)
レイアウト テンキーレス(TKL)
Nキーロールオーバー 対応
ステップスカルプチャー 対応

ヘッドセット:FIFINE Ampligame H9

Ampligame H9は、低価格で音質が良好な高コスパヘッドセットです。

まず、ヘッドホンの音質が良好。

低価格帯のヘッドセットにありがちな低音偏重の音ではなく、中音・高音域のクリアさが売りの音です。低音は若干強めで、中音と高音の下支えをしています。全体的にバランスがよく、まとまりがありながら音の一つひとつの粒立ちがいいのが特徴です。

そのうえ、定位感が良好。

定位というのは、音の鳴っている方向のことです。これをよく再現できていると、定位感が良好ということになります。ゲームでは、本機を使えば足音や銃声などがどこから鳴っているかがわかるため、有利です。

さらに、マイクの音質が良好。

低価格のヘッドセットだと、マイクはおまけ程度であることが多いです。

一方本機のマイクは、非常にクリアな音に仕上がっています。下手な格安USBマイクよりも音質がよく、ボイスチャットや通話では、まったく困ることがありません。配信にも、ある程度は使える音質です。

マイクが着脱式なのも、不要なときに取り外せるので魅力的。

また、ヘッドホンとマイクの音量調整、マイクミュートスイッチを備えた使いやすいコントロールパッドも搭載しています。大きすぎず小さすぎないサイズなので、使い勝手が良好です。

全体的に使いやすく、超高コスパなヘッドセットだと言えます。

接続方式 3.5mm/USB
インピーダンス 32Ω
ドライバーサイズ 50mm
マイク種類 コンデンサー
マイク感度 -42dB±3dB
重量 260g(ヘッドホン単体)/320g(マイク装着時)

自作ゲーミングPCで必須のパーツ

ゲーミングPCを自作するにあたり、必須になるパーツがあります。以下は、必須なパーツとその役割についての簡単な解説です。

CPU データの処理を担当
グラボ 3Dグラフィックの処理を担当
マザーボード パーツを取り付けるためのメイン基板
ストレージ インストールしたデータの保管庫
メモリ 処理中のデータの一時保管庫
電源 各パーツの電源を供給する役割
OS PCを動かすのに必須のソフトウェア。Windows 11など

これらは、PCを動かすのに最低限必要なパーツです。厳密にはGPUは必須ではありませんが、ゲームをするなら3Dグラフィックの処理を担うGPUは必要になります。CPUに内蔵されているグラフィックだけでは、性能が足りません。

なお、CPUクーラーはCPUに付属する場合があります。クーラーは高価な製品が多いうえに、必要な性能がわかりにくいのがネック。

そのため、最初は付属クーラーで様子を見て、性能が不足していると感じたら後から足すのがおすすめです。

また、電源は容量に気を配る必要があります。ほかのパーツの必要な電力量と電源容量が合わなければ、PCが正常に動作しなくなるので注意しましょう。

電源容量に関しては、計算できるサイトがあります。自分が組む予定の構成を入力すれば、必要な電源容量を自動で計算できるため、便利です。

>>ドスパラ 電源容量計算機

10万円でゲーミングPCを自作する際のパーツの選び方

10万円という限られた予算でゲーミングPCを自作するには、コツが要ります。予算を抑えながら、少しでも自分好みの性能に近づけるのがポイントです。そんな予算10万円の自作ゲーミングPCのパーツの選び方について、解説していきます。

コスパが高いパーツを選ぶ

パーツは、なるべくコスパが高いものを選びましょう。

たとえば、同じ16GBのメモリでも、製品ごとに値段が変わります。安いほどいいということはありませんが、安くて通信安定性も高いメモリがあればそちらを購入するのがおすすめです。

また、あまりに安すぎるパーツは、容量の偽装などが疑われるため、信頼性の低いサイトから格安のパーツを購入するのも避けてください。ストレージやメモリは特に、容量の偽装をしている格安パーツが多いです。

少しでも信頼できるショップから、信頼性の高いメーカーの製品を購入しましょう。そのなかで、なるべく安く性能がいいパーツを選ぶのがおすすめです。

必須じゃないパーツは節約する

自作ゲーミングPCには、必須じゃないけどあったら便利なパーツがいくつかあります。たとえば、メディアドライブです。

DVDやBlu-rayなどが読み込めるドライブは、非常に便利。一昔前のPCゲームで遊びたい場合は、ダウンロード版がなくパッケージ版のみということもあります。そういう場合には、あったほうが便利です。

しかし、必須ではないうえに、後から外付けドライブで対応できます。予算に余裕がない場合は、後回しにするのがおすすめです。

もちろん、ドライバインストールなどでドライブが必要になる場合もあります。

ただ、外付けのドライブのほうが安く購入可能です。内蔵させるよりも、外付けのほうが安く上がります。そのうえ、CPUやGPUなどの必須パーツと比べると性能差を実感しにくいです。

このように、必須ではないパーツや節約しやすいパーツは、なるべく節約しましょう。

メモリ容量は妥協しないほうがいい

予算10万円でゲーミングPCを自作する場合、ある程度の妥協が必要になります。

ただし、メモリの容量は妥協しないほうがいいです。

メモリ容量は、ゲームをプレイするのに非常に重要。近年は、グラフィック処理が軽いゲームでも推奨されているメモリ容量が大きいケースが多いです。メモリをケチって8GBに抑えた場合、メモリ容量だけが足りないということになりかねません。

予算10万円でも、メモリ容量は最低16GBは欲しいところです。

相性を意識してパーツを選ぶ

ゲーミングPCのパーツには、相性があります。

たとえば予算10万円でゲーミングPCを自作する場合、CPUはAMDのRyzenシリーズを選ぶのが一般的です。理由は、Intel Core iシリーズよりも安価で、ゲーム性能が高いこと。

ただ、マザーボードによってはRyzenが搭載できない場合があります。マザーボードとの相性が悪ければ、そもそも搭載できないため、相性を考えるうえでは特に重要なポイントです。

予算10万円でゲーミングPCを自作する際のQ&A

ここまで、予算10万円でゲーミングPCを自作する場合のおすすめ構成などについて、紹介してきました。予算10万円でも、最新ゲームがストレスなく遊べるゲーミングPCを自作可能です。

最後に、そんな予算10万円でゲーミングPCを自作する際のよくある質問の答えについて、紹介していきます。

予算10万円の自作ゲーミングPCの性能の目安は?

予算10万円の自作ゲーミングPCの性能は、Apex Legendsの高解像度・高画質設定で、60~70fps前後が出せるレベルです。

2Dゲームの場合は、遊べない作品を探す方が難しい程度の性能が出せます。とはいえ、これはあくまでも今回紹介しているような構成で作った場合の目安です。今回はゲーム性能をあまり犠牲にせずに、予算10万円内で収める構成になっています。

どこを重視して、どこを犠牲にするかで性能は大きく変わるものです。

自分なりに必要な性能と後回しにしてもいい部分を考え、バランスのよい構成でゲーミングPCをつくりましょう。

10万円未満でもゲーミングPCを自作できる?

10万円未満でも、ゲーミングPCを自作できます。

ただし、性能は今回紹介したものよりも劣るので注意してください。2Dのゲームなら快適に遊べますが、3Dグラフィックを用いた最新ゲームを快適に遊べるレベルには達しない可能性が高いです。

今回紹介してきた構成でも、最新ゲームを快適に遊ぶのにはギリギリの性能だと言えます。

それよりも性能を落とすとなると、対戦型のゲームはまず快適に遊べないと思っておいたほうがいいです。メモリさえ確保できれば、一人用のRPGはグラフィク設定を落とせば快適にプレイできる作品も多くあります。

ただ、パーツショップのセールを利用したりパーツをいくつか中古で揃えたりすれば、ある程度の性能の高さを保持しつつコストを落とすことも可能です。

10万円未満でゲーミングPCを自作したい場合は、中古パーツの利用も視野に入れましょう。

10万円と15万円の自作ゲーミングPCの性能差は?

15万円あれば、CPUとGPUの性能を向上できます。

CPUはCore i5-13400、GPUはRTX 3060などを視野に入れられるレベルです。いわゆるミドルクラスに位置するゲーミングPCを自作可能になります。

この程度の性能があれば、ApexなどのFPSで144fps以上で遊ぶことも設定によっては十分可能です。一人用のRPGなどであれば、設定をあまり落とさず快適にプレイできます。

普段使いの場面では、WQHDというフルHDより高い解像度も視野に入れられるので、普段使い・ゲームの両方でより快適に使えるPCを自作可能です。

予算に余裕があれば、15万円でゲーミングPCを自作することも視野に入れてみましょう。

もちろん、本体を10万円で作っておいて、余った予算を周辺機器に回すのもおすすめです。

まとめ

本記事では、予算10万円でゲーミングPCが自作できる構成の例を二つ紹介しました。

ゲーミングPCを自作するにあたり、10万円は最新ゲームを快適に遊べる最低限のラインです。ある程度、犠牲にしなければならない部分が出てきます。それでも、安価で性能のいいパーツをしっかりと選べば、自分好みの性能に近づけられるのが自作のいいところです。

節約できるところは節約して、重視するところはお金をかけるのが予算10万円でゲーミングPCを自作するコツになります。

今回紹介した選び方やおすすめ構成例を参考に、予算10万円での自作ゲーミングPCに挑戦してみましょう。