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RTX 4070搭載ゲーミングPCおすすめ10選! 性能を比較しながら解説

2023年4月13日に、RTX40シリーズのミドルハイクラスGPU「GeForce RTX 4070」が発売されました。

フルHD環境はもちろん、WQHD環境でのゲームプレイや作業にも使える性能を持っているのが特徴の高性能GPUです。高解像度でも、高フレームレートが出せるGPUとしては比較的安価なのもいいところ。

とはいえ、RTX 4070の性能や特徴を知らなければイメージがしにくく、RTX 4070搭載ゲーミングPCの良さも伝わりません。

そこで本記事では、RTX 4070の性能を同シリーズのGPUと比較しながら解説したうえで、RTX 4070搭載おすすめゲーミングPCについて紹介します。

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RTX 4070とは? 性能を比較しながら解説

RTX 4070は、2024年時点で最新世代にあたるRTX 40シリーズの、ミドルクラスからハイクラスの中間に位置するモデルです。RTX 3070の後継モデルで、性能面が大きくグレードアップしています。

まずは、そんなRTX 4070の性能をほかのGPUと比較しながら解説していくので、ぜひご参考ください。

RTX 4070の特徴

  • 省電力設計
  • NVIDIA Canvasに対応
  • WQHD解像度でも144fps以上を出しやすい
  • DLSSフレーム生成に強い

RTX 4070は、NVIDIA独自のペインティングアプリ「NVIDIA Canvas」に対応。線画や塗りつぶしなどの簡易的なスケッチをすると、AIがリアリティのある風景を生成するアプリです。AIを使った作品制作がしたい方には、おすすめ。

さらに、RTX 4070はゲーム性能が高いです。

フルHD環境で200fps以上で遊べるだけでなく、WQHD解像度に強いのが大きな特徴となっています。フルHDよりも一回りほど表示領域が大きくなりドット数が増えている解像度で、ワイドモニターなどでよく使われるのがWQHDの特徴です。

そんなWQHDでも、144fps以上を安定して出しやすいため、ウルトラワイドモニターなどWQHD対応のモニターを使っている方には特に最適なGPUだと言えます。

そのうえ、4Kでも70fps程度は出せるため、4Kでのゲームプレイも十分可能です。

さらに、DLSSフレーム生成に強いのもRTX 4070の大きな特徴となっています。

DLSSというのは、簡単に言えばAIを使ってフレームレートを高める技術のことです。

フレームレートは、1秒間に画面に表示される画像の枚数を示す値のこと。fpsという単位が使われます。フレームレートが高くなるほど、映像の動きが細かくなるということです。

そのため、より臨場感のある映像が楽しめるだけでなく、FPS/TPSなどの対戦ゲームで敵の動きを追いやすくなります。

DLSS 3という最新の技術を使うと、RTX 3090 Tiという前世代のハイエンドGPUに匹敵するほどのフレームレートが出せるのがRTX 4070の特徴です。

また、これだけの性能で消費電力が約200Wと低めになっているのも、RTX 4070の特徴であり魅力だと言えます。

RTX 4070とほかのGPUとの比較

今度は、RTX 4070とほかのGeForceのGPUを比較しながら、性能について簡単に解説していきます。

まずは、簡易的な比較から。以下は、ドスパラの「グラボ性能比較」です。

この性能目安の数値は、GPUの性能を簡単に数値化したものです。数字が大きくなるほど、GPUの性能が高いということ。

この表を要約すると、RTX 4070は、前世代のハイエンドモデルであるRTX 3090に匹敵する性能があるということです。

次に、世代が1つ前のRTX 3070と同世代のRTX 4080と、RTX 4070を比較していきます。

GPUの名前 RTX 4070 RTX 3070 RTX 4080
アーキテクチャ Ada Lovelace Ampere Ada Lovelace
CUDAコア 5888 8704 9728
ベースクロック 1920MHz 1440MHz 2210MHz
ブーストクロック 2475MHz 1710MHz 2510MHz
メモリ 12GB GDDR6X 10GB GDDR6X 16GB GDDR6X
メモリ速度 21Gbps 19Gbps 22.4Gbps
メモリ帯域幅 504GB/s 760GB/s 716.8GB/s
定格消費電力 200W 320W 320W

前モデルと比べると、クロック数が大きく伸びています。

GPUのクロックというのは、動作速度のことです。どれだけ早く処理できるかを示す値で、数値が大きいほど処理が早いということになります。

ベースクロックは通常時の処理速度、ブーストクロックは処理速度を加速させた場合の処理速度です。RTX 4070は、ブースト時の処理速度がRTX 4080という上位モデルに非常に近いのが特徴。

動作温度に余裕があれば、処理速度が上位モデル並になります。

一方、メモリ性能に関しては少々弱いです。データ転送速度を示すメモリ帯域幅が低く、データの送受信が少し遅くなっています。高解像度で使うには、メモリの性能が高くないと不利です。

そのため、4Kで使用すると性能を活かしきれない場面が出てきます。

4Kでもゲームプレイなどは一応できるものの、4Kをメイン環境にするには少し分が悪いです。

>>ほかのGPUについてより詳しく知りたい方は、コチラ

RTX 4070 Ti・RTX 4070 SUPERとの比較

GPUの名前 RTX 4070 RTX 4070 Ti RTX 4070 SUPER
アーキテクチャ Ada Lovelace Ada Lovelace Ada Lovelace
CUDAコア 5888 7680 7168
ベースクロック 1920MHz 2310MHz 1980MHz
ブーストクロック 2475MHz 2610MHz 2475MHz
メモリ 12GB GDDR6X 12GB GDDR6X 12GB GDDR6X
メモリ速度 21Gbps 21Gbps 21Gbps
メモリ帯域幅 504GB/s 760GB/s 716.8GB/s
定格消費電力 200W 285W 220W

RTX 4070シリーズ同士で比べると、メモリは全て同じですが、CUDAコア数と処理速度が違うことがわかります。

CUDAコアというのは、3D映像やゲームなどの処理を行うのに並列処理が可能かどうかを示す指標です。これが多ければ多いほど、処理性能が高いということになります。

処理性能が最も高いのは、RTX 4070 Tiです。これは、RTX 4070の性能を強化したモデル。当然、処理性能などは高くなっています。

RTX 4070 SUPERは、全体的にRTX 4070とRTX 4070 Tiの中間といった性能です。クロック数もRTX 4070よりも若干高いといった程度で、ベースクロックに関しては変わりません。

一方RTX 4070 Tiは、クロックも高くなっています。ベースクロックはRTX 4080よりも高く、処理速度が非常に早いです。

RTX 4070独自のメリット

  • 性能に比べて定格消費電力が低め
  • フルHDで200fps以上が可能
  • WQHDで144fps以上も可能
  • DLSS 3.0との相性が非常にいい
  • AIイラスト性能が高い
  • クリエイティブ性能が高い

以上が、RTX 4070のメリットのまとめです。

RTX 4070のほかのモデルと比べると、省電力なのが魅力となっています。RTX 4070 SUPERはクロックがあまり変わらないのに対し、定格消費電力が220Wと少し高くなっているのがネックです。

省電力性を気にするのなら、RTX 4070 SUPERよりもRTX 4070のほうが魅力的。

ただ、全体的なコスパはRTX 4070 SUPERのほうが高いです。

RTX 4070はコスパはそれほど高くありませんが、電源容量をあまり高くしなくても搭載できるため搭載ゲーミングPC全体のコスパとしては高くなる傾向があります。

これらを踏まえて、RTX 4070搭載ゲーミングPCを買うべきかどうかを判断しましょう。

【高コスパ】RTX 4070搭載ゲーミングPCおすすめ4選

ここまで、RTX 4070の特徴や性能についてほかのGPUと比較しながら解説してきました。ここからは、実際にRTX 4070を搭載しているゲーミングPCのおすすめモデルを紹介していきます。

まずは、コスパが高いRTX 4070搭載ゲーミングPCを4つ紹介するので、ぜひご参照ください。

ドスパラ GALLERIA XA7C-R47

メリット
  • CPUの処理性能が高い
  • ゲームにも作業にも使いやすい
  • メモリの容量が大きい
デメリット
  • 標準では冷却性能に若干不足感がある

本機には、CPUにCore i7-14700Fが採用されています。

これは最新世代のCPUで、同時並列処理に強いのが特徴です。

コア数が20、スレッド数が28スレッドと非常に高性能。これら二つは、同時に処理できるデータの数の単位です。スレッド数が、実際に処理できる数を示しています。

基本的には1コアあたり1つの処理を担うものの、スレッド数のほうがコア数より多い場合、1つのコアで複数の処理が可能です。同時に複数の処理を並列で行えるため、効率よくデータを処理できます。

そのため、ゲームはもちろん、作業にも使いやすいです。動画編集や配信など、処理の重い作業をするのに向いています。

メモリが32GBと大容量なのも、Core i7-14700Fとあわせて作業に強い理由です。

さらに、RTX 4070との相性も良好。性能を最大限引き出して、WQHD環境での快適なゲームプレイと作業が可能です。WQHDでも144fps以上で安定します。

ただ、性能が高い分、冷却性能には不足感があるので注意しましょう。ドスパラは「静音まんぞくパック」という静音性を高めたCPUクーラーが標準搭載されていますが、これでは冷却性能が足りません。

そのため、CPUクーラーをより冷却性能重視のものに変えるのがおすすめです。

メーカー ドスパラ
CPU Intel Core i7-14700F
GPU GeForce RTX 4070
メモリ 32GB
ストレージ 1TB SSD

ドスパラ GALLERIA XA7R-R47

メリット
  • RTX 4070搭載ゲーミングPC最安クラス
  • 安くてもゲーム性能が高い
  • 構成のバランスがいい
デメリット
  • クリエイティブな作業には不向き

本機は、ゲーム性能を重視する方にとっては非常に高コスパのRTX 4070搭載ゲーミングPCです。

本機に搭載されているRyzen 7 5700Xは、ゲーム性能が高く低価格なのが特徴となっています。Core i7シリーズと比べると、クリエイティブな作業向けのマルチコア性能は低いです。

一方ゲームにおいては、RTX 4070の性能をしっかりと引き出せるため、WQHD環境での144fps以上でのプレイも可能。

そのため、クリエイティブな作業にも使いたい場合はコスパが低いものの、ゲーム用途に特化したい場合には非常にコスパが高いゲーミングPCになります。

さらに、全体的な構成のバランスがいいです。XA7C-R47と比べて処理性能が低くクリエイティブな作業には使いにくいので、メモリも本機は16GBに抑えられています。それで全体的なバランスを取りながら価格を抑えているため、コスパが高いです。

そして、本機の価格は約20万円。RTX 4070搭載ゲーミングPCは、安くても22万円から25万円程度なので、最安クラスです。

RTX 4070搭載ゲーミングPCを安く手に入れたい方、ゲーム性能重視で作業性能は問わない方には特におすすめのモデルだと言えます。

メーカー ドスパラ
CPU Ryzen 7 5700X
GPU GeForce RTX 4070 12GB
メモリ 16GB
ストレージ 1TB Gen4 SSD

マウスコンピューター G-Tune DG-I7G70

メリット
  • ゲーム性能と作業性能を両立させている
  • 大容量メモリ搭載モデルとしてコスパが高い
  • 水冷CPUクーラーを標準搭載
デメリット
  • パーツのメーカーがわからない

本機は、Core i7-13700FとRTX 4070を組み合わせた高コスパゲーミングPCです。16コア24スレッドと、Core i7-14700fと比べると性能が低いものの、クリエイティブな作業にも十分使いやすいだけの処理性能があります。

Core i7-13700Fは、世代がひとつ前の高性能CPU。

世代がひとつ前なので、安いのがポイントです。Core i7-14700Fは高性能ですが、その分価格が高く、搭載ゲーミングPCの価格帯も上がります。

そのため、世代を敢えてひとつ落とすことで、価格を抑えているのが特徴です。

さらに、本機には32GBの大容量メモリが搭載されています。クリエイティブな作業をするとなると、メモリの消費も激しくなるため、32GB以上のメモリ容量が必要です。

そして、本機には水冷式CPUクーラーが標準で搭載されています。

CPUクーラーには、空冷式と水冷式の二種類がありますが、水冷式は比較的静かで冷却性能が高いのが特徴です。

風の力だけに頼る空冷式とは違い、水冷式は冷却液を使います。冷却液が熱を奪いながら循環し、ラジエーターという金属部品に熱を集約。そこにファンで風を当てて冷やす方式です。

このような方式をとっているため、冷却効率が高く、そのうえファンの回転数が少なくて済みます。静音性能と冷却性能の両方が高いのは、そのためです。

総じて、ゲーム性能も作業性能も高く、幅広い用途で使いやすいゲーミングPCとなっています。

メーカー マウスコンピューター
CPU Intel Core i7-13700F
GPU GeForce RTX 4070
メモリ 32GB
ストレージ 1TB SSD

ツクモ G-GEAR GA7J-D230/B

メリット
  • パーツの品質と信頼性が高い
  • 約3万円でGPUとメモリのアップグレードが可能
  • カスタマイズ性が高い
  • メンテナンス性が高い
デメリット
  • 静音性能は高くない

本機は、パーツの信頼性と品質が高いRTX 4070搭載ゲーミングPCです。

主だったパーツはメーカーや型番が公表されており、どれもが品質が高く信頼性が高いものになっています。たとえばマザーボードは、ゲームユーザーに人気の高いASRockのB660 Pro RS。

M.2デュアルヒートシンクによって進化した人気マザーボードで、性能は折り紙付きです。そのうえ、高速なインテル製LANも搭載。ファイル転送の安定性が高く、ゲームのラグも少ないのが魅力です。

このように、細部までしっかりとこだわって構成されており、同価格帯のゲーミングPCのなかでは品質が特に高いモデルだと言えます。

さらに、カスタマイズ項目が豊富です。BTOメーカーとしては珍しく、CPUのカスタマイズもできます。そのうえ、カスタマイズ画面が非常に見やすく、カスタマイズしやすいです。

そして、約3万円でGPUをRTX 4070 SUPERにし、メモリを36GBにできます。どちらを選んでも、コスパは非常に高いです。

メーカー ツクモ
CPU Core i7-13700F
GPU GeForce RTX 4070 12GB
メモリ 16GB
ストレージ 1TB NVMe M.2 SSD

【性能重視】RTX 4070搭載ゲーミングPCおすすめ4選

ここまで、コスパが高いRTX 4070搭載ゲーミングPCのおすすめモデルを紹介してきました。コスパが高い製品が多いですが、もちろん性能を重視しているモデルも多いです。

そこで今度は、RTX 4070搭載ゲーミングPCのなかから、性能重視のおすすめモデルを4つ紹介していきます。

サイコム Lapton Stream Box

メリット
  • RTX 4070シリーズすべて選択可能
  • 水冷式CPUクーラーを標準搭載
  • 配信などのクリエイティブ性能が非常に高い
  • 高品質パーツを採用
デメリット
  • ゲームだけならオーバースペック

本機は、配信者向けのRTX 4070シリーズ搭載ゲーミングPCです。

RTX 4070シリーズの全てのGPUのなかから、選択できます。シリーズ内であれば、価格があまり上がらないのもいいところです。RTX 4070 Ti以上を選択する場合は電源もアップグレードする必要があるため値段が高くなりますが、RTX 4070とRTX 4070 SUPERであれば電源は据え置きで使えます。

さらに、処理性能が非常に高いのがいいところです。Core i7-14700の性能を強化したモデルCore i7-14700Kを搭載しており、20コア28スレッドの処理性能はそのまま、処理速度が速くなっています。

より効率よく重いデータの並列処理ができるため、ゲーム配信者やVtuberなどの方にもおすすめです。

そして、水冷式CPUクーラーを標準で搭載しています。標準のままで、しっかりと冷却可能。何もカスタマイズせずとも、過不足がないのが本機のいいところです。

また、採用パーツのメーカーと型番が公表されているのも魅力的。自作ゲーミングPCでも人気のあるメーカーの高品質かつ高性能なパーツを使っており、カタログスペック以上のパフォーマンスが期待できます。

そのうえ、耐久性も高いのがいいところです。

高性能高耐久で、実質自作ハイエンドゲーミングPCのようなモデルが欲しい方には特におすすめのモデルだと言えます。

メーカー サイコム
CPU Core i7-14700K
GPU GeForce RTX 4070
メモリ 32GB
ストレージ 1TB Gen4 SSD

フロンティア FRGLB760/SG3

メリット
  • 大容量メモリ搭載モデルとしては低価格
  • 水冷CPUクーラーを標準搭載
  • ゲーム性能もクリエイティブ性能も高い
  • 電源に少し余裕がある
  • 外部接続端子の種類が豊富
デメリット
  • 性能のバランスがいいけど尖った部分はない

本機は、全体的な性能のバランスがいいRTX 4070搭載ゲーミングPCです。

CPUは、処理性能が非常に高いCore i7-14700Fを採用しています。並列処理に強いため、動画編集や配信などのマルチタスクに使いやすいです。そのほかのクリエイティブな用途でも、大容量のメモリとあわせて十分な性能を誇っています。

同人ゲームの制作なども、十分可能です。

さらに、水冷CPUクーラーを標準搭載しています。高性能なパーツは発熱が激しくなりがちですが、それをしっかりと抑えられるので安心です。それでいて、騒音もカットされています。

また、外部接続端子の種類が豊富なのもいいところです。

たとえば、近年はカットされがちなPS/2端子を搭載しており、レトロキーボードも使えます。ほかにも需要の高いType-C端子、Type-A 3.2端子なども搭載。

そのうえ、ライン入力端子やセンター&サブウーファー出力端子、リアサラウンド出力端子などオーディオ関係も充実しています。

性能重視かつ高コスパで、幅広い方の需要を満たせるRTX 4070搭載ゲーミングPCです。

メーカー フロンティア
CPU Core i7-14700F
GPU GeForce RTX 4070
メモリ 32GB
ストレージ 1TB NVMe M.2 SSD

ツクモ G-GEAR GA7J-H241/ZB

メリット
  • 電源効率と安定性が高い
  • 最新のDDR5メモリを標準搭載
  • エアフロー効率が高い
  • メンテナンス性が高い
デメリット
  • 良くも悪くもゲーミングPCらしくないデザイン

本機は、Core i7-14700とRTX 4070を組み合わせており、ゲームにも作業にも使いやすいゲーミングPCです。メモリの容量が32GBと非常に大きいのも、クリエイティブな作業に適しているポイント。

さらに、電源効率と安定性が高いのも本機の大きな魅力のひとつです。マザーボードと搭載されている電源の設計自体が、高効率で堅牢なものになっており、長く使い続けられます。少なくとも、電源トラブルが起きにくいのがいいところです。

そして、フロントパネルはメッシュデザインになっています。フィルター付きで、ケース内へのホコリの侵入を防ぎながら、空気を効率よく取り込めるのがいいところです。エアフロー効率が高く、PC内部全体が冷えやすくなっています。

また、メンテナンス性が高いです。スクリューレスマウンターが使われており、ねじ止めなしでSSDの取付と取り外しができます。5インチオープンベイも同様にスクリューレス設計で、これら二つの増設がしやすいです。

全体的に設計に力が入っており、長く使い続けられる堅牢なつくりになっています。

長く使える高性能なRTX 4070搭載ゲーミングPCが欲しい方には特に、おすすめです。

メーカー ツクモ
CPU Core i7-14700
GPU GeForce RTX 4070 12GB
メモリ 32GB
ストレージ 1TB NVMe M.2 SSD

セブン ZEFT Z45AC

メリット
  • 最新のDDR5メモリ搭載でデータ転送が速い
  • 処理が高速なCore i7-14700K搭載
  • CoolerMaster製の水冷クーラー搭載
デメリット
  • 作業にも使うならストレージが足りない

本機は、Core i7-14700KとRTX 4070を搭載した高性能ゲーミングPCです。

並列処理性能が高く処理が高速なCore i7-14700Kを搭載しているだけでなく、DDR5メモリを搭載しています。この二つはいずれも、処理速度に優れているのがいいところです。ゲームだけでなく、さまざまな作業で発生するデータの処理が非常に高速なのが魅力的。

メモリの容量も32GBと大容量なので、ゲームと作業の両方に使いやすいです。

さらに、CoolerMaster製の高性能水冷CPUクーラーを搭載しています。高性能なパーツから発せられる高熱をしっかりと抑えられるので、長時間の使用や高負荷な作業での使用時にも安心です。

ただ、ゲームにもクリエイティブな作業にも使うという場合は、ストレージが不足する恐れがあります。そのため、購入時にSSDを2TBに増設するか、1TB以上のHDDをサブとして追加するかのいずれかがおすすめです。

メーカー セブン
CPU Core i7-14700KF
GPU GeForce RTX 4070
メモリ 32GB
ストレージ 1TB SSD

【ノート】RTX 4070搭載ゲーミングPCおすすめ2選

ここまで、RTX 4070搭載ゲーミングPCのおすすめモデルを8つ紹介してきました。これまで紹介したのは、全てデスクトップPCです。RTX 4070ほどの高性能GPUを搭載するモデルとなると、デスクトップが主になります。

とはいえ、ゲーミングノートPCがないということはありません。

そこで今度は、RTX 4070を搭載しているゲーミングノートPCのおすすめモデルを2つ紹介していきます。

ドスパラ GALLERIA ZL7C-R47

メリット
  • ノートPCとしては処理性能が高い
  • 大容量メモリを搭載
  • ゲームにも作業にも使いやすい
デメリット
  • モニター性能が低め

本機は、Core i7-13700HXとRTX 4070 Laptopを組み合わせているゲーミングノートPCです。

Core i7-13700HXは、ゲーミングノートPC向けの高性能CPU。16コア24スレッドと、ノートPCのCPUとしては、非常に高性能なのが魅力です。処理速度も高速なので、ゲームやクリエイティブな作業が安定します。

RTX 4070 Laptopの性能も最大限引き出せるため、フルHD環境で200fps近いフレームレートが出せるのが魅力的です。

ただし、内蔵モニターは最大リフレッシュレートが165HzのフルHDモニターになっているので、注意しましょう。

リフレッシュレートは、1秒間に画面に表示される画像の枚数のことです。フレームレートと同じですが、モニター側ではリフレッシュレートと呼ばれます。PC側が200fpsを出そうとしても、モニターのリフレッシュレートが200Hzに対応していなければ、200fpsの映像にはなりません。

そのため、本機の性能をフルに活かすには外付けモニターが必要になります。

ただ、それ以外の部分は高性能です。

たとえば、デュアルファンと底面・側面・背面の通気口によって、冷却性能が高められています。高性能ノートPCはすぐ高熱になるという問題を抱えがちですが、本機に関しては比較的高熱になりにくいので安心です。

メーカー ドスパラ
CPU Core i7-13700HX
GPU GeForce RTX 4070 8GB Laptop GPU
メモリ 32GB
ストレージ 1TB Gen4 SSD

マウスコンピューター G-Tune E6-A7G70BK-A

メリット
  • 動画編集などにも使える処理性能
  • 最大リフレッシュレート240Hz対応
  • DDR5メモリを32GB搭載
  • 高性能ノートとしては比較的薄め
デメリット
  • キーボードの配列が少し窮屈

本機は、Ryzen 7 7840HSとRTX 4070 Laptopを組み合わせた高性能ゲーミングノートPCです。

Ryzen 7 7840HSは、8コア16スレッドとカタログスペック上ではそれほど性能が高くありません。

ところが、実際の処理性能は14コア20スレッドのCore i7-13700Hと同等です。それでいて価格がCore i7-13700Hよりも安いので、非常に高コスパ。上位モデルのCore i9-13900Hと比べても、性能の差が大きくありません。

そのため、動画編集や画像編集などさまざまな作業にも対応できます。

さらに、フルHDで200fps以上が出せる性能があるゲーム性能も魅力的です。モニターも、最大リフレッシュレートが240Hzと200fps以上の映像出力に対応しているのが、いいところ。

全体的に不足感がなく、高性能です。

内蔵キーボードがテンキー付きで少し窮屈なのは注意が必要ですが、ゲームでも作業用でも近年は外付けキーボードを使う人が多いので、あまり大きな問題ではありません。Nキーロールオーバー機能なども備わっているため、配列が気にならない場合はそのままでも使えます。

メーカー マウスコンピューター
CPU Ryzen 7 7840HS
GPU GeForce RTX 4070 Laptop GPU
メモリ 32GB
ストレージ 1TB NVMe Gen4×4 M.2 SSD

GeForce RTX 4070搭載のゲーミングPCに関するQ&A

ここまで、RTX 4070搭載ゲーミングPCのおすすめモデルについて紹介してきました。最後に、RTX 4070搭載ゲーミングPCに関するよくある質問の答えを簡単に解説していきます。気になることがある方は、ぜひご参考ください。

RTX 4070搭載ゲーミングPCの消費電力は?

RTX 4070の消費電力は、定格で200Wです。

実測の場合は、224.8から303.1W程度になります。

ただ、RTX 4070搭載ゲーミングPCの消費電力は、搭載しているパーツによってまちまちです。Core i7-14700Fなどとの組み合わせであれば、一般的には400W程度の消費電力になります。

フルHD環境だとRTX 4070はオーバースペック?

フルHD環境でも、RTX 4070はオーバースペックとは言い難いです。

RTX 4070はWQHD環境で真価を発揮するGPUではあるものの、フルHD環境で240fps以上のフレームレートが出せるのは非常に魅力的。特に重いゲームでも高フレームレートを維持できるのが、いいところです。

軽いゲームでパフォーマンスを重視したグラフィック設定にする場合は少しオーバースペック気味ですが、それ以外の場面ではフルHD環境でも恩恵を十分感じられます。

そのため、WQHD環境で使いたい方はもちろん、フルHD環境で使いたい方にもRTX 4070搭載ゲーミングPCはおすすめです。

水冷式のGeForce RTX 4070はある?

水冷式のRTX 4070は、2024年時点ではありません。

さまざまなGPUを独自に水冷化しているサイコムでも、RTX 4070の水冷モデルの取り扱いはないので、注意しましょう。

ただ、RTX 4070 TiやRTX 4070 Ti SUPERに関しては、サイコムが独自に水冷化しています。水冷式のRTX 4070シリーズが欲しい方は、それらも検討してみましょう。

RTX 4070と相性がいいCPUは?

Core i7-14700系列との相性が、特にいいです。

Ryzen 7シリーズもゲームに特化させたい場合はコスパがいいのでおすすめですが、Core i7シリーズのほうが安定感があります。RTX 4070の性能をバランスよく引き出せるうえに、ゲーム実況など幅広い用途で使えるのが魅力的です。

また、WQHD環境においては特に、作業用の需要が高い傾向があります。WQHDはフルHDよりも画面の表示領域が広く、一枚のモニターに二つのアプリケーションを同時に開いておきやすいのが作業用のメリットです。

そのため、作業用に使うことも考えて、Core i7-14700系列との相性が最もいいと言えます。

RTX 4070のおすすめ電源容量は?

RTX 4070搭載ゲーミングPCにおすすめの電源容量は、600W以上です。

もちろん、先述の通り実際にRTX 4070搭載ゲーミングPCに多い構成では、消費電力量は400W程度なので、400Wでも事足ります。

とはいえ、実際に搭載させる電源ユニットの電源容量には余裕を持たせたほうがいいです。消費電力は場面によっても変わるので、余裕がないとPCの寿命を縮めかねません。

そのうえ、余裕があるほうが後々カスタマイズしたくなったときに便利です。

それを踏まえると、最低でも600W以上の電源ユニットが必要になります。

>>電源ユニットについてより詳しく知りたい方は、コチラ

まとめ

本記事では、RTX 4070搭載ゲーミングPCのおすすめモデルなどについて紹介してきました。

RTX 4070は、フルHD環境でのゲームプレイにも、WQHD環境での作業にも使いやすいのが魅力です。幅広い用途で使えるGPUとしては、入門機とも言えるモデルになります。ゲーマーだけでなく、クリエイターにもおすすめです。

また、RTX 4070搭載ゲーミングPCにはさまざまな種類があります。作業用にも使いやすいハイブリッドなモデルもあれば、ゲーム用途特化のモデルもあるので、モデル選びが非常に重要です。

自分の用途に合ったRTX 4070搭載ゲーミングPCを選び、快適なPCライフを送りましょう。