ゲーミングPCは、一般的な用途に向けたPCと比べると消費電力が大きく、電気代も高いです。場合によっては、ゲーミングPCに変えたことで電気代が倍以上になることもあります。
性能が高いパーツを使用している分消費電力量が大きいのもありますが、一番の理由はゲームなどの高い負荷がかかる処理に多くの電力を消費することです。
そこで本記事では、ゲーミングPCの電気代はどれくらいかかるのか、電気代を抑えるにはどうしたらよいのかなどについて解説していきます。
ゲーミングPCの電気代が気になる方は、ぜひご参考ください。
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【パーツ別】ゲーミングPCの消費電力と電気代
パーツ | 消費電力 | 電気代 |
---|---|---|
CPU | 165W | 4.4円 |
HDD | 24W | 0.6円 |
SSD | 3W | 0.08円 |
メモリ | 3W | 0.08円 |
GPU | 220W | 5.9円 |
表のように、ゲーミングPCの消費電力と電気代はパーツごとに異なります。最も多くの電力を消費するのは、CPUとGPUです。
CPUは、PC全体の処理を担当する頭脳とも言えるパーツ。起動しているだけでも弱い負荷がかかり、ブラウザ閲覧やゲームなどさまざまな処理で負荷がかかります。パーツ全体の管理統制などの役割もあるためか、消費電力量が大きいです。
GPUは、画面の処理に必要なパーツ。PC画面をモニターに映しているだけでも弱い負荷がかかります。3D描画は特に大きな負荷がかかるため、3Dゲームをプレイすると消費電力がさらに大きくなるパーツです。
このことから、消費電力を抑えるにはCPUとGPUを交換すればよいということになりますが、ここでひとつ注意点があります。
ゲーミングPCの電気代を抑えるためにCPUとGPUのグレードを落とすと、PCの性能が下がり自分の望むような作業やゲームプレイができなくなる可能性があることです。
消費電力を考えることも大切ですが、あくまでも自分の求める性能を担保したうえで比較的消費電力量が小さいパーツを選ぶことが重要。求める性能と消費電力量のバランスを取りましょう。
【スペック別】ゲーミングPCの消費電力と電気代
ゲーミングPCの消費電力と電気代は、スペックによって変わります。基本的には、スペックが高くなるほど消費電力量も大きくなるので注意が必要です。自分が求める性能に対して、消費電力量と電気代は平均でどの程度なのかをしっかりとチェックしましょう。
エントリーモデルのゲーミングPCの電気代【300~500W】
消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 1日(5時間)の電気代 | 1か月(30日間)の電気代 |
---|---|---|---|
300W | 9.3円 | 46.5円 | 1,395円 |
500W | 15.5円 | 77.5円 | 2,325円 |
エントリークラスのゲーミングPCの消費電力は、300~500W程度です。
電気代の計算式は、次の通りになります。
1ヶ月で約1400円から2300円程度なので、それほど高くはありません。一般的なビジネス向けのPCと比べても、差は大きくなく、電気代について特別意識する必要はないと言える程度です。
ただ、少しでも電源効率を高めて消費電力量を抑えるのであれば、600Wの電源ユニットを使うのがおすすめ。消費電力が最大出力に近い場合は、電源内部での電力のロスが発生することがあります。
これでは電気代が無駄に高くなるだけです。
そこで、電源容量に余裕を持たせることで電力ロスを無くし、無駄な電力の消費を抑えることができます。そのうえ、電源ユニットの寿命も長くなるので、ある程度余裕を持たせるのがおすすめです。
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ミドルスペックモデルのゲーミングPCの電気代【600~800W】
消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 1日(5時間)の電気代 | 1か月(30日間)の電気代 |
---|---|---|---|
600W | 18.6円 | 93.0円 | 2,790円 |
800W | 24.8円 | 124.0円 | 3,720円 |
ミドルスペックのゲーミングPCの消費電力は、600~800W程度です。1ヶ月あたりの電気代は、2790円から3720円程度が目安になります。
電気代の計算式は、次の通りです。
- エントリークラスと比較すると、電気代は約1.6倍から2倍です。
少しでも抑えるには、電力効率の高いパーツを使うのがおすすめ。
たとえばゲーム性能を重視するなら、GPUは高性能なパーツを使い、CPUにはエントリークラスのパーツを使うのがおすすめです。現行のCore i5-14400FなどのCPUであれば、RTX 4060などのミドルクラスGPUと合わせても動作には問題がありません。
そのうえで、ゲーミングPCの電気代を抑えられるのでおすすめです。
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ハイスペックモデルのゲーミングPCの電気代【1000~1200W】
消費電力 | 1時間あたりの電気代 | 1日(5時間)の電気代 | 1か月(30日間)の電気代 |
---|---|---|---|
1000W | 31.0円 | 155.0円 | 4,650円 |
1200W | 37.2円 | 186.0円 | 5,580円 |
ハイエンドモデルのゲーミングPCの消費電力は、1000~1200W程度です。1ヶ月あたりの電気代は、4,650円から5,580円程度になります。ミドルクラスよりも、1000円程度高くなる目安です。
電気代の計算式は、次の通りとなります。
高性能なPCパーツを使っているため、電気代は高くなりやすいです。
少しでも抑えたい場合は、ミドルクラス同様に優先順位をつけるのがおすすめ。
たとえば作業性能を重視する場合は、CPU性能を落とさずGPU性能だけ少し落としましょう。現行モデルであれば、RTX 4070以上ならゲームも十分快適に動作します。それでいて、RTX 4080以上のハイエンドGPUよりは電力消費を抑えられるので、おすすめです。
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ゲーミングPCの1ヶ月の電気代の計算方法
ゲーミングPCの電気代の計算方法は、以下の通りです。
消費電力 (kWh)×電気料金 (円)×使用時間=電気代 (円)
まず、ゲーミングPCに搭載されている電源のW数を1000で割ります。これが消費電力(kWh)です。
電気料金は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が規定する単価31円を目安にします。
あとは自分のゲーミングPCの使用時間を掛けるだけです。
これで、1日あたりの電気代が算出されます。あとはそれを30倍または31倍にすれば、ゲーミングPCの1ヶ月の電気代の計算が可能です。
もちろん、これはあくまでも目安。
電源ユニットのW数がそのまま消費電力量というわけでもなく、使用時間も厳密には日によって変わります。それでも目安にはなるので、電気代を抑えたい場合には一度計算してみるのがおすすめです。
なお、下記のサイトでパーツごとの消費電力の目安の計算ができます。興味がある方は、ぜひ試してみてください。
ゲーミングPCの電気代を抑えるには? 節約方法を紹介
これまでゲーミングPCの電気代の目安について紹介しました。性能などによっては高くなるということでしたが、ゲーミングPCの電気代を抑える方法があります。
そこで今度は、ゲーミングPCの電気代の節約方法について解説していくので、ぜひご参考ください。
モニターの輝度を調整する
これはゲーミングPC自体ではなく、周辺機器の電気代を抑える方法になります。
モニターの消費電力は、PC周辺機器の中ではトップクラスに高いです。性能が高いゲーミングモニターだと、24インチ前後のモニターで最大48W程度というモデルがあります。
高性能なモニターになると、最大200Wというものもあるので電気代も高いです。
モニターの消費電力量を抑えるには、輝度を下げるのが有効。
輝度を20%下げるだけでも、約11%の節電効果があると言われています。
さらに、輝度が高い状態で使い続けると目に悪いです。ゲーム中は特に強い光のエフェクトが発生するなど、目に負担がかかる演出もあります。
輝度を下げることで、電気代を抑えられるだけでなく、目の保護にも繋がるのでおすすめです。
80PLUS認証電源を使う
電源ユニットは、80PLUS認証電源を使うのがおすすめです。
80PLUSというのは、電源ユニットの電力変換効率に関する規格のこと。電力変換効率が、80%以上である製品に対して認証を行っています。
この認証にもグレードがあり、グレードが上がるほど電力効率が高くなるのがポイントです。
グレードは、高い順に次の通り。
- 電力変換効率が高くなるほど、より少ない電力で各パーツの性能を引き出せるようになります。そのうえ、冷却効果や静音性を高める効果などもあるので、なるべく80PLUS認証のグレードが高い電源ユニットを使うのがおすすめです。
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シャットダウンはこまめに行う
ゲーミングPCを一定時間使用しない場合には、シャットダウンしましょう。
ただ、買い物など1時間程度の離席の場合はシャットダウンするとかえって電気代が高くなることがあります。理由は、起動時に電力を大きく消費することです。
90分以内の離席にはスリープモード、それ以上使用しない場合にはシャットダウンするのがおすすめ。少なくとも、寝るときにはシャットダウンしておきましょう。
なお、コンセントを抜くと電力消費をより抑えられますが、頻繁に抜き差しするとコンセントの劣化が早まります。シャットダウンするだけでも効果があるので、コンセントに関してはたまに放電する程度にするのがおすすめです。
スリープモードを使う
シャットダウンが面倒な場合や、短い離席の場合はスリープモードを使いましょう。
スリープモードでの消費電力はモデルによりますが、平均約1~5Wです。使用時に数百Wの電力を消費することを考えれば、非常に小さい電力消費だと言えます。
仮に、1日5時間ゲーミングPCをつけっぱなしにしてもスリープモードなら、電気代は1円にも満たない程度です。離席が多い場合、シャットダウンするほどでもない場合にはスリープモードを使いましょう。
PCの冷却効果を高める
ゲーミングPCの熱が高くなると、温度を下げるために冷却ファンがより多く回転するようになります。ファンの動作により多くの電力を消費するので、注意が必要です。
そのうえ、熱の影響で処理能力が落ちてしまいます。処理能力が落ちることでCPUなどの各パーツの負荷が高くなり、より多くの電力を消費するのも発熱が厄介な理由です。
発熱を抑えるには、まずゲーミングPCの設置場所をチェックしましょう。窓際に置いていないか、給排気口を壁などで塞いでいないかチェックしてください。
さらに、ゲーミングPCの掃除も効果的です。ファンには多くのほこりや汚れが付着します。それを除去するだけでも、冷却効率は高くなるのでおすすめです。
また、より冷却効率の高いケースファンやCPUクーラーに交換するのもおすすめ。ゲーミングPCの電気代を抑えるだけでなく、動作も安定するようになるので交換のメリットは大きいです。
エアコンで室温を下げる
ゲーミングPCの電気代を抑えるための節約方法として、室温を下げるのもおすすめです。
前述の通り、ゲーミングPCの過度な発熱により消費電力量は大きくなります。そのうえ動作安定性も下がるので、よいことがありません。
夏場は特に、室温が高くなり、ほかの季節よりもゲーミングPCが熱を持ちやすくなります。
とはいえ、エアコンの温度を下げすぎたりパワフルモードにしたりするとエアコンの電気代が高くなるので注意が必要です。
おすすめなのは、ほんの少し涼しいと感じる程度の温度に設定すること。夏の夜の涼しさ程度で問題ありません。それでも発熱は抑えられますし、エアコンの電気代が高くなりすぎることもなく、総合的には節約になります。
また、定期的に部屋の換気をするのも効果的です。
スピーカーからイヤホンにする
ゲーミングPCにスピーカーを接続して使用している場合は、イヤホンやヘッドホンを使うことでも電気代の節約になります。
スピーカーは、イヤホンやヘッドホンと比べて消費電力量が大きいモデルが多いです。PCから電源をとるタイプのスピーカーでも、約15W程度のモデルがあります。
電源アダプターから電源をとるタイプのスピーカーの場合、40Wや50Wという製品も少なくありません。
一方、ヘッドホンやイヤホンは消費電力が非常に小さいです。無線の場合は、電気代がかかるのは充電時だけになります。
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PC本体内部のLEDライトを使わない
ゲーミングPC本体のLEDライトを使わないようにするのも、電気代を抑えるのにはおすすめです。
ゲーミングPCは光る内部パーツを使っているものが多いですが、実際にプレイ中に本体を見る機会はありません。作業中も同様で、LEDライトは視界の端に入る程度です。設置場所によっては、まったく目に入らないということもあります。
目に入る頻度の低いライトで消費電力を大きくするのは、もったいないです。
また、一般的に使われるLEDの消費電力は、約7W。気にする必要がないように思えますが、発色や発光パターンを制御するソフトを使うと消費電力量が大きくなることがあります。
たとえば、RGB FUSIONなどのマザーボードメーカーが提供しているLED制御ソフトは、起動させると消費電力が約10Wかかるので注意が必要です。LEDの使用にかかる消費電力とあわせると、17Wになります。
少しでも節電効果を得たいのなら、LEDライトを消灯しLED制御ソフトも落としておきましょう。
CPUやGPUの交換を検討する
ゲーミングPCの電気代を抑えるには、CPUやGPUの交換も効果的です。
先述のとおり、ゲーミングPCのパーツのなかでCPUとGPUが最も電力消費が大きくなっています。これらを電力消費の小さいパーツに変えることで、電気代を節約できるので、電気代を大幅に節約したい場合にはおすすめです。
もちろん、自分の必要な性能は確保したうえで、少しでも電力消費が小さいパーツに交換する必要があります。
たとえばRTX 4080以上のハイエンドモデルを使っており、WQHDで200fpsが出せれば十分だと感じた場合にはRTX 4070やRTX 4070 Tiに変更するのがおすすめです。
RTX 4080の消費電力は、320W。RTX 4070の消費電力は、200Wです。100W以上の違いがあり、1時間あたりの電気代も3円程度の差が出ます。
CPUに関しても同様で、性能を抑えれば消費電力も小さくなるものです。現在使っているCPUやGPUがオーバースペックだと感じる場合は、実際の用途に必要な性能にまでグレードを落としましょう。
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電気代を抑えるのにおすすめのゲーミングPC3選
ここまで、ゲーミングPCの電気代の目安や節約方法について紹介してきました。まだゲーミングPCを購入していない方や、これから買い替えを検討している方は電気代を抑えやすいゲーミングPCを購入するのもおすすめです。
そこで今度は、電気代を抑えるのにおすすめのゲーミングPCをクラスごとに1つずつ、合計3つ紹介していきます。
モデル名 | 電気代(アイドル時) | 電気代(ゲームプレイ時) |
---|---|---|
ドスパラ GALLERIA RM5C-R35 | 2.17円/時(平均0.07kWh) | 4.898円/時(平均0.158kWh) |
マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A7G6T | 3.24円/時(平均0.1048kWh) | 6.98円/時(平均0.225kWh) |
ドスパラ GALLERIA ZA9C-R49 | 4.18円/時(平均0.1347kWh) | 16.8円/時(平均0.542kWh) |
エントリークラス:ドスパラ GALLERIA RM5C-R35
By: dospara.co.jp
- 簡単な動画編集程度には使える作業性能
- 幅広いゲームを60fpsから100fps付近で遊べる
- 1世代前のGPUで消費電力量が比較的小さい
- 圧倒的コスパの高さ
- Apexなどを144fps以上で遊ぶのにはやや不足
本機は、Core i5-14400FとRTX 3050を組み合わせたエントリークラスゲーミングPCです。
CPUのCore i5-14400Fは、2024年時点で最新世代のCPU。エントリークラス向けではありますが、動画編集のエンコードに強いという特性を持っており、動画編集などの重い作業にも使いやすい作業性能の高さが魅力です。
さらに、Core i5-14400Fはゲームプレイ時の消費電力量が小さいのが特徴。平均で25W程度です。アイドル時もIntelのCPUは全体的に低め。
ところが、動画エンコード時は60W程度にまで高くなります。それでも、エントリークラス程度なので消費電力量は総じて小さめです。
そして、GPUにはRTX 3050を搭載しています。Apexなどの軽いゲームなら、設定を高くしても100fps程度のフレームレートで遊べます。
フレームレートは、1秒間に画面に表示される画像の枚数のことです。多くなればなるほど、映像が滑らかになります。FPSやTPSでは144fps以上で遊ぶ人が多いですが、100fpsでも十分快適です。
基本的に性能が高く、消費電力量が小さいのが魅力。そのうえ、価格も約13万円と安いです。コスパが高くランニングコストが低い、初心者には非常におすすめのモデルだと言えます。
CPU | Core i5-14400F |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3050 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB Gen4 SSD |
電気代目安(アイドル時)※ | 2.17円/時 (平均0.07kWh) |
電気代目安(ゲームプレイ時)※ | 4.898円/時 (平均0.158kWh) |
※1kWh:31円として計算(引用:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会)
ミドルクラス:マウスコンピューター NEXTGEAR JG-A7G6T
By: mouse-jp.co.jp
- フルHDで200fps付近で遊べる高いゲーム性能
- ゲーム性能に対して消費電力量が小さめ
- コスパが高い
- 作業性能はそれほど高くない
NEXTGEAR JG-A7G6Tは、ゲーム性能を重視しているミドルクラスゲーミングPCです。
CPUに採用されているRyzen 7 5700Xは、ゲーム性能が高いCPU。そのうえ、省電力性が高いのが特徴です。アイドル時は平均で20W程度、ゲームプレイ時は65W程度、動画エンコード時は76W程度とミドルクラスのCPUのなかでは消費電力が小さいのが魅力。
さらに、GPUにはRTX 4060 Tiを採用しています。Apexなどの軽いゲームなら、フルHDで200fps付近で遊べる程度の性能がある高性能GPUです。4Kでも最低設定で150fps程度、最高設定でも60fpsを下回りません。
どのような環境でも使いやすいGPUです。
そして、見た目と実用性を兼ね備えたデザインも本機の大きな魅力だと言えます。フロントはクロスを形どったデザインで、クロス部分以外はメッシュ加工になっているのが特徴です。この裏にケースファンを取り付けることにより、冷却性能が高くなっています。
ほかにも、電源ユニットを金属製のシュラウドに格納することで電源からの排熱効率を高めているのが特徴です。冷却性能を高める工夫が多く施されていることも、消費電力を抑えやすい理由になっています。
CPU | Ryzen 7 5700X |
---|---|
GPU | GeForce RTX 4060 Ti |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe Gen4×4 |
電気代目安(アイドル時)※ | 3.24円/時(平均0.1048kWh) |
電気代目安(ゲームプレイ時)※ | 6.98円/時(平均0.225kWh) |
※1kWh:31円として計算(引用:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会)
ハイエンド:ドスパラ GALLERIA ZA9C-R49
By: dospara.co.jp
- 重い作業もサクサクと快適に動作する
- 4Kでも軽いゲームを200fps以上で遊べる
- CPUの消費電力量が小さい
- 性能が高い分、価格も高い
GALLERIA ZA9C-R49は、ドスパラで最も性能が高いゲーミングPCです。
CPUには、Core i9-14900KFを採用しています。動画編集や配信、3DCG制作など幅広い作業に使える作業性能を持っているのが特徴のCPUです。ゲーム性能も非常に高く、2024年時点では最高クラスの性能を持っています。
そのうえ、省電力性が高いです。ゲームプレイ時でも、平均92W程度の電力消費に留まります。前世代のRTX 3090よりも消費電力量が小さく、電気代を抑えやすいです。
さらに、GPUにはRTX 4090を採用しています。Apexを4Kの最高画質設定で270fps程度で遊べるため、非常に高性能です。Apexは300fpsが上限なので、上限に近いフレームレートが出ます。重いゲームでも、解像度によっては非常に高いフレームレートが出るため、幅広いゲームで遊びたい方におすすめです。
もちろん、3DCG制作やイラスト制作などの作業にも使えます。
そんなRTX 4090はゲームプレイ時は高負荷になり電力消費も大きくなるものの、アイドル時には約70W程度しか消費しません。普段遣いや作業時の電力消費も抑えられており、比較的電気代を抑えやすい高性能GPUです。
また、電源容量も1000Wと余裕があります。80PLUS GOLD認証の高効率な電源ユニットを採用しているところや、高性能な水冷式クーラーを搭載しており冷却性能が高いところなど、電気代を抑えやすい構成になっているのも魅力的です。
CPU | Core i9-14900KF |
---|---|
GPU | GeForce RTX 4090 |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB Gen4 SSD |
電気使用量(アイドル時)※ | 4.18円/時(平均0.1347kWh) |
電気使用量(ゲームプレイ時)※ | 16.8円/時(平均0.542kWh) |
※1kWh:31円として計算(引用:公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会)
ゲーミングPCの電気代に関するQ&A
ここまで、ゲーミングPCの電気代に関してさまざまなことを解説してきました。最後に、ゲーミングPCの電気代に関するよくある質問の答えについて、解説していきます。ゲーミングPCの電気代や消費電力に関して、疑問点がある方はぜひご参考ください。
ゲーミングPCの電気代は普段使いとそれ以外で変わる?
ゲーミングPCの電気代は、普段使いとそれ以外とで変わります。
理由は、用途によってパーツにかかる負荷が異なるからです。ゲームなどの負荷が高い用途では、パーツがより激しく稼働するため消費電力が大きくなります。
一方、ブラウジングや動画視聴などの普段遣い程度では、負荷が低いため消費電力量も小さいです。
ゲーミングPCの電気代はつけっぱなしの方が高い?
ゲーミングPCの電気代は、つけっぱなしにしたほうが高いです。
たとえば就寝時にスリープモードにしても、数W程度は電力を消費し続けることになります。平均1~5Wで、高めに見積もって5Wで計算しても7時間就寝で合計35Wの消費です。
仕事に行っているときもスリープにし続けていると、もっと消費電力が大きくなります。フルタイム勤務で通勤に往復1時間かかるとした場合、5Wを9時間で合計45W消費。就寝時と合わせれば、80Wです。
ゲーミングPCをつけっぱなしにしている場合、これを毎日消費することになります。電気代にもそれ相応の差が生まれるので、基本的には長時間使わないときはシャットダウンしておくのがおすすめです。
また、ゲーミングPCをつけっぱなしにしていると、PCの寿命も短くなります。電気代を抑えるという意味でも、寿命という意味でも、つけっぱなしはおすすめできません。
ゲーミングPCはハイエンドなほど電気代が高い?
ゲーミングPCは、基本的にハイエンドなほど電気代が高いです。
理由は、性能が高いパーツは消費電力も大きくなること。ハイエンドゲーミングPCの場合、消費電力は1000~1200Wが目安になります。これは電源ユニットの電源容量の相場です。
もちろん、用途によって消費電力量は異なります。ハイエンドなゲーミングPCを使っている場合でも、ゲームなど負荷の高い用途に使う時間が短い場合は消費電力量は控えめです。
とはいえ、できることの幅が広くなるうえにより高い負荷をかけてゲームをしても問題がないという特性上、似たような用途でもエントリークラスよりも消費電力量が大きくなりやすいと言えます。
たとえばブラウジングをするにしても、エントリークラスよりも多くのタブを開きっぱなしにして高い負荷がかかるというのはよくあることです。
ゲーミングPCの使用環境で電気代は変わる?
ゲーミングPCは、使用環境に応じて電気代が変わってきます。
たとえば、先述のように発熱しやすい環境においては、CPUクーラーやケースファンがより激しく稼働するため電気代が高くなりやすいです。逆に、熱がこもりにくい環境であれば電気代は抑えられます。
ほかにも、壁に背面を近づけると背面の排気口が塞がって排熱効率が下がり熱がこもりやすくなるなど、設置場所や環境による影響は大きいです。
少しでも電気代を抑えたい場合は、ゲーミングPCの置き場所や使用環境にも気を配りましょう。
アイドル時のゲーミングPCの電気代はどれくらい?
ゲーミングPCは、アイドル時でも1時間あたり45~70W程度の電力を消費すると言われています。1時間あたり1円ちょっとの電気代です。
アイドル時というのは、ソフトウェアを起動していない状態のこと。PCだけは電源が入っておりスリープモードにもなっていないものの、なにも動きがないということです。その状態でも、電力は消費され続けます。
微々たるものとはいえ、少しでも電気代を節約したい場合にはスリープモードやシャットダウンを活用しましょう。
まとめ
本記事では、ゲーミングPCの電気代について解説してきました。
スペックごとに電気代が異なると解説しましたが、スペックだけでなく使用環境や用途などによっても電気代は変動します。同じモデルでも、使い方次第で電気代を節約できるので、少しでも電気代を抑えたい場合にはスリープモードを使ったりシャットダウンをしたりして、節約しましょう。
また、まだゲーミングPCを購入しておらず電気代が高くなると嫌だなと感じている方は、電気代を比較的抑えやすいモデルを選ぶのもおすすめです。
自分なりに工夫して、ゲーミングPCの電気代を節約しながら快適なPCライフを送りましょう。