ゲーミングPC

RTX 2060の特徴・性能を解説

RTX 2060は世代が古く、現在RTX 2060を搭載したゲーミングPCは基本的に販売されておりません。RTX 2060よりも新しい世代の製品を搭載した次世代機・後継機については、以下の記事で紹介しておりますので、ぜひご確認ください。

GeForce RTX 2060は、前世代のGPUですが、未だに自作PC用のパーツとして採用されています。

自作PCでは現行の既製品ゲーミングPCでは搭載されないパーツも使えるので、自由度が極めて高いです。知識は必要になりますが、比較的簡単に作れるキットなどもあります。

ただ、世代が前なだけに性能がどれほどのものなのかが気になってしまうもの。

今回は、RTX 2060搭載ゲーミングPCの性能について解説します。最後にお得に購入する方法も紹介しているので、ぜひご参考ください。

なお、以下の記事でゲーミングPCのおすすめについて詳しく解説しています。

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RTX 2060搭載ゲーミングPCはBTOメーカーでは取り扱われていない

RTX 2060は、2019年1月にリリースされたグラボです。

RTX 20シリーズのミドルクラスとしてリリースされました。

すでに、後継モデルが登場していますが、現在でもフルHD環境では高いゲーミング性能を発揮するモデルです。

2021年には、半導体不足から現行モデルの在庫がなくなり、再販が決定された経緯もあります。

残念ながら、2023年現在は、BTOメーカーでは取り扱いしていません。

グラボ単体での購入や中古市場での入手は可能なので、RTX 2060を購入したい方は、チェックしておきましょう。

RTX 2060搭載ゲーミングPCの代わりに買うべきモデル

RTX 3060は世代が古く、現在RTX 3060を搭載したゲーミングPCは基本的に販売されておりません。RTX 3060よりも新しい世代の製品を搭載した次世代機・後継機については、以下の記事で紹介しておりますので、ぜひご確認ください。

GTX 2060はすでにBTOメーカーで取り扱いされておらず、PCに関する知識がなければ、採用しづらいデメリットがあります。

現在は自作PCがBTOメーカーモデルよりも極端に安いわけではないため、BTOメーカーからゲーミングPCを購入する方も多いです。

「安価にグラボを入手したい」「PCの知識があるので自作したい」といった特別な理由がなければ、BTOメーカーからゲーミングPCを購入しましょう。

以下では、BTOメーカーから購入可能なRTX 2060の代替モデルをご紹介します。

同等性能ならRTX 3060がおすすめ

RTX 3060は、RTX 2060の後継モデルです。

RTX 3060は、ミドルクラスのゲーミング性能を持っています。

RTX 2060から劇的に性能が向上しているわけではありませんが、レイトレーシングやDLSSといった新機能を搭載したモデルです。

優れたコスパで、多くのミドルクラスゲーミングPCに採用されています。

RTX 2060の上位モデルであるRTX 2060 SUPERと同等の性能を持ったモデルで、RTX 2060の後継モデルとして理想的なグラボです。

フルHD環境でのプレイがメインという方は、RTX 3060の搭載ゲーミングPCを選びましょう。

>>【2023年】RTX 3060搭載のゲーミングPCおすすめ9選!コスパのよいモデルを紹介

予算が許すならRTX 3070 Tiがおすすめ

予算が許す方は、RTX 3070 Tiもおすすめのグラボです。

WQHD環境以上でも快適なプレイができるモデルで、最上位のミドルクラスモデルと言えます。

RTX 2060とは性能差が高いですが、コスパ面を考えれば十分に選択肢に入るモデルです。

上位規格のGDDR6XメモリやフルスペックのGA104を採用し、性能を向上しています。

長い期間活躍でき、搭載ゲーミングPCが豊富な点もポイント。BTOメーカーでの人気も高いゲーミングPCです。

予算に余裕がある方は、ぜひ、RTX 3070 Tiモデルも検討しましょう。

>>【2023年】RTX 3070ti搭載のゲーミングPCおすすめ8選 | 特徴や性能も解説

RTX 2060の性能比較と評価

プロセッサ数 1920
Tensorコア数 240Gen2
RTコア数 30Gen1
ベースクロック 1354MHz
ブーストクロック 1680MHz
メモリスピード 146Gbps
メモリ量 6GB GDDR6
メモリバス帯域幅 336GB/s
TDP 160W
電源コネクタ 8pin×1

これは、RTX 2060のスペックです。ベースクロックからブーストクロックまでの幅が広く、オーバークロックの恩恵がしっかり得られるようになっています。

総合的にミドルクラスの性能があり、フルHD環境でさまざまなゲームを60fps以上で遊べる性能です。タイトルによっては、WQHDにも対応できます。

初心者がゲーミングPCを自作するのに適した性能を持っています。現行世代ではRTX 3060がRTX 2060と同じ立ち位置になります。

RTX 3060の簡単なスペックは、以下の通りです。

プロセッサ数 3584
Tensorコア数 112Gen3
RTコア数 28Gen2
ベースクロック 1320MHz
ブーストクロック 1780MHz
メモリスピード 15Gbps
メモリ量 12GB GDDR6
メモリバス帯域 260GB/s
TDP 170W

全体的に性能が上がっているのは当然ですが、ベースクロックに関してはRTX 2060のほうが若干上なのが特徴的です。その分、ブーストクロックはRTX 3060のほうが高いので、GPUのオーバークロックの効果がより高くなっています。

全体的に、総合性能的にはRTX 2060のパフォーマンスは高いです。初心者向けにコストを抑えたGPUとしては、現在でも十分使える性能だと言えます。

ただし、中古市場でよいものが見当たらなかった場合は、RTX 3060を購入するのがおすすめです。

RTX 2060はどんなGPU?特徴を解説

RTX 2060の性能とRTX 3060の性能を比べて解説しました。ただ、スペックだけではわからない部分もあります。

以下では、RTX 2060の特徴をそれぞれ簡単に紹介していくので、ぜひご参考ください。

エントリークラスとしては十分な性能

RTX 2060は、リリース当初はミドルクラスの性能がありました。

現行モデルのミドルクラスがフルHD・高リフレッシュレートや高グラフィックに対応している点を考慮すると、ミドルクラスに少々劣る性能です。

ただし、現在でもフルHD環境では、十分なゲーミング性能を発揮します。

下位モデルのGTX 1660 SUPERが2023年現在、エントリークラスとして人気のあるモデルなので、より性能が高いRTX 2060もエントリーモデルとしては非常に高い性能です。

メモリバスの帯域幅も余裕があり、必要十分なメモリ容量、ベースクロックも高め。

さまざまなタイトルをフルHD環境で快適にプレイできるため、現在でも活躍できます。

レイトレーシング・DLSSには若干性能不足感がある

RTX 2060にはレイトレコアが搭載されており、レイトレーシング・DLSSに対応しています。

ただ、それらを使うには若干性能不足です。

レイトレーシングは、光源から視点までの光を経路を遡りながら計算し、描画する技術。光の反射を再現できるので、ゲームのグラフィックが向上します。

たとえば鏡の映り込みの再現度向上などに一役買ってくれる、縁の下の力持ちのような機能です。

FPSなどでは、敵を捕捉できる範囲が広くなるという恩恵もあります。

ただ、この機能はリアルタイムにグラフィックを加工するような技術のため、負荷が重くなるのがネックです。RTX 2060に搭載されているものの、この負荷に十分耐えられるレベルとは言えません。

フレームレートが下がるのでレイトレーシング目当てに使うのは難しいです。

パーツ・搭載PCは中古で買うしかなく入手性は低め

RTX 2060は、1世代前のGPUです。

BTOメーカーなど、PCメーカーは基本的に常に最新のGPUを使います。後継機にあたるRTX 3060が使われており、RTX 2060は現行機種には搭載されません。

そのため、RTX 2060搭載ゲーミングPCは中古で購入するしかなく、入手性が低いです。

自作PCに組み込むにも、中古でパーツを購入する必要があります。GPU不足のために2021年に再販はされましたが、入手性は高くありません。

RTX 20シリーズのなかでは高コスパ

RTX 20シリーズは、全体的に性能に比べて価格が高めです。コスパがあまりよくはないのですが、RTX 2060はそのなかでは比較的高コスパなのが特徴。

価格が低いというよりも、性能に比べて妥当な価格になっています。

前世代のGTX 1060から性能が大幅に向上し、RTX 2060 SUPER発売後も使われていたほど性能が高いGPUです。2023年現時点でもミドルクラスに位置づけられる高性能ぶりで、中古市場では4万円ほどで手に入れられます。

前世代のモデルになり、よりコスパが高くなりました。

中古品は選択肢が多い

RTX 2060の主な入手先は、中古市場です。

RTX 2060は、中古市場で選択肢が多く、搭載ゲーミングPCも出品されています。

2021年に再販売された経緯から、現在でも使用しているユーザーが多いモデルなので、今後の出品も期待できるモデルです。

旧モデルからのアップグレードや、フルHD環境でコスパのよいグラボを探している方におすすめ。

ただし、エントリークラスとして人気が高く、状態のよいモデルは売れやすい傾向にあります。

中古市場での価格も下落傾向にあるため、購入を検討している方は、こまめにチェックしておきましょう。

RTX 2060のおすすめモデル3選

RTX 2060を搭載した製品は取り扱いが少なくなっています。RTX 2060の次世代機・後継機については、以下の記事からご確認ください。

ここまで、RTX 2060の特徴・メリットなどを解説しました。

RTX 2060は、フルHD環境で高いゲーミング性能を発揮するグラボです。

以下では、RTX 2060のおすすめモデル3選をご紹介します。

中古市場で安く購入できる点も大きなメリットなので、ぜひ参考にしてください。

【販売終了】ASUS DUAL NVIDIA GeForce RTX 2060 搭載ビデオカード EVO OC edition

MSIから発売されている価格と性能のバランスに優れたゲーミンググラボです。

冷却効率を向上させるトルクスファン 2.0を採用。従来型と分散型のファンブレードを組み合わせ高い冷却性能を発揮します。

ゲーミンググラボとして、環境に必要な機能を網羅。DisplayPortを3つ、HDMIを1つ搭載し、4画面の出力に対応しています。

デュアルファンモデルなので、小型なサイズもポイントです。

小スペースでも採用できるので、サイズが合わないという心配がありません。

人気が高いモデルで、中古品が多い点もメリットです。

安心して使用できるモデルが欲しい方におすすめ。

【販売終了】玄人志向 NVIDIA GeForce RTX 2060 搭載 グラフィックボード 6GB

安価な価格設定が評価されているゲーミンググラボです。

90mmデュアルファンを搭載。大型ヒートシンクとあわせて、優れた放熱性能を発揮します。

ポートはDisplayPort、HDMI、DVIをそれぞれ1つ搭載したモデルです。ミドルクラスのゲーム環境に必要な機能を採用しつつ、コストを抑えています。

付属するモニタリングツールXtreme Tunerを使用して、ファン速度やクロック設定を自由に設定できます。オーバークロックや排熱の細かい設定ができるので、大きなメリットです。

LEDライトの設定もXtreme Tunerで行います。色やパターンを自由に設定して、好みの設定にしましょう。

ファンの音が気になるという方、安価にフルHD環境での快適なプレイを楽しみたい方におすすめです。

【販売終了】ASUS DUAL NVIDIA GeForce RTX 2060 搭載ビデオカード EVO OC edition

ASUSから販売されている冷却性能を高めたゲーミンググラボです。

ファンのハブを小さくする設計で、ブレードのサイズを延長し冷却性能を向上しています。

静音性を高めるため、グラボの温度が50℃以下になるとファンの回転が停止する機能を搭載。負荷の低いタイトルを静かにプレイできます。

ボールファンベアリングを採用し、優れた耐久性を発揮。製造プロセスにおいても、はんだ付けが1工程で完了するため、製品への信頼性を高めます。

防護バックプレートやステンレス製ブラケットを採用し、腐食性やゆがみの耐性を高めたモデルです。

静音性、冷却性を高めたモデルが欲しい方にもおすすめ。

RTX 2060におすすめのCPU

RTX 2060と組み合わせるCPUとしては、第12世代以上のCore i5以上がおすすめ。

Core i5-12400は、ゲーミング性能の高いミドルクラスモデルです。

RTX 2060の性能を十分に引き出せ、コスパにも優れているため、相性の良さに定評があります。

より、性能を向上させたい方は、第12世代のCore i7以上を選ぶのがおすすめです。

また、RTX 2060はクリエイティブ性能が十分高いので、制作作業などにも使えます。ゲームだけでなく作業もしたい場合にもマルチタスク処理の高いCore i7を選びましょう。

性能面だけを見れば、第11世代以前のCPUでもRTX 2060の性能を引き出せますが、コスパ面や将来性を考え、第12世代以上のCore i5以上がおすすめです。

RTX 2060搭載ゲーミングPCをお得に購入する方法

RTX 2060搭載ゲーミングPCは中古で購入するしかないと説明しました。中古の価格相場は7万円から8万円台です。パーツでは、2万円から4万円と幅が広い傾向があります。相場より安く手に入れられれば、非常に高コスパ。そこで最後に、RTX 2060搭載ゲーミングPCをお得に購入する方法を紹介します。

BTOメーカーの中古販売をチェックする

ドスパラなど、中古販売も行っているBTOメーカーがあります。各メーカーの旧モデルが売られているので、BTOの中古販売で探せば適したスペックのゲーミングPCが見つかるのがいいところです。

さらに型落ち品なため相場より若干安く売られるケースもあるので、まずはBTOメーカーの中古品を探してみましょう。

フリマアプリをチェックする

近年、中古市場で商品が流れやすいのはフリマアプリです。メルカリなどで「RTX 2060」と検索すれば、パーツと搭載PCが両方出てきます。メーカー品と自作PCとの両方で探せるので、商品の幅が広くなるのが魅力です。

なかには当時組み合わされていたCPUよりも高性能なパーツを使っている自作PCもあるので、比較的高性能かつ安いゲーミングPCを探せばお得にRTX 2060搭載PCを購入できます。

オークションサイトをチェックする

フリマアプリと同様、オークションサイトもチェックしてみましょう。オークションサイトの魅力は、相場より安く購入できる可能性がある点です。

オークションサイトは希少な品の価格はどんどん釣り上がりますが、型落ちのゲーミングPCのようなあまり希少でないものに関しては値段が釣り上がりにくい傾向があります。理由は、新品でより性能が高いPCが購入できるためです。

そのため、オークションサイトで探せば比較的安くRTX 2060搭載ゲーミングPCを購入できる可能性があります。

中古市場が盛り上がり相場が下がるまで待つ

RTX 2060の中古市場はあまり盛り上がっていません。メルカリなどを探せばあるものの、豊富とは言えない状況です。

2021年にパーツの再販があったため、もう少し待ったほうが中古にRTX 2060搭載自作PCなどが流れる可能性があります。

中古市場に流れる数が増えれば相場も下がりやすくなるので、急ぎでないならば待つのもおすすめです。

まとめ

ここまで、RTX 2060搭載ゲーミングPCの性能などについて紹介してきました。

性能としては現在でも十分通用するスペックがあり、後継機より数万円安く中古で購入できるためコスパが高いです。

好みの構成のRTX 2060搭載ゲーミングPCがあり、相場より高すぎないのであれば、迷わず購入するのがおすすめです。