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Ryzen 7 3700Xのスペック・特徴を紹介|おすすめグラボ5選

Ryzen 7 3700Xは世代が古く、現在Ryzen 7 3700Xを搭載したゲーミングPCは基本的に販売されておりません。Ryzen 7 3700Xよりも新しい世代の製品を搭載した次世代機・後継機については、以下の記事で紹介しておりますので、ぜひご確認ください。

本記事では、Ryzen 7 3700Xの特徴・性能とおすすめのCPU5選を解説しています。

Ryzen 7 3700Xは、2019年7月にAMD社から販売されたミドルクラスのCPUです。

リリース当時は、コスパの高いゲーミングCPUとして注目を集めました。

ミドルクラスの人気ゲーミングPCに多く搭載されたモデルですが、現在は販売を終了しています。

本記事では、

    • Ryzen 7 3700Xの特徴や性能
    • 有名タイトルにおけるRyzen 7 3700Xのゲーミング性能
    • Ryzen 7 3700X搭載ゲーミングPCの基本構成
    • Ryzen 7 3700Xにおすすめのグラボ5選
    • Ryzen 7 3700Xを選ぶ際の注意点

をご紹介します。

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Ryzen 7 3700Xの特徴を解説

Ryzen 7 3700Xは、Ryzen 第3世代のミドルクラス向けゲーミングCPUです。

リリース当時からコスパの高いモデルとして人気がありました。

後継モデルには、Zen3アーキテクチャを採用したRyzen 7 5800XやRyzen 7 5700Xが登場しています。

2023年現在でも中古市場で2万円台前半と、安価な価格設定が人気のモデルです。

PCIe Gen.4に対応しており、グラフィックやストレージの速度が向上しています。

動画作成や画像編集などのクリエイティブな作業にも向いたCPUです。

リリース当初は人気のミドルクラスCPU

2019年7月のリリース当初は、高い人気を誇りました。

前シリーズに比べ、約20%性能が向上しながらも、価格を維持したことでミドルクラスの本命として注目。

さまざまなミドルクラスのゲーミングPCに採用されました。

クリエイティブな作業も得意としており、クリエイターからも大きな注目を集めたモデルです。

消費電力が65Wと低く、電源ユニットやCPUファンのコストを抑えられる点もポイント。

また、Wraith Prismと呼ばれるCPUクーラーが標準搭載されていることも話題になりました。

AMD公式は、$43の価値があるCPUクーラーと発表しており、コスパ面がより強調されています。

8コア16スレッドでマルチスレッド性能が高い

Ryzen 7 3700Xは、8コア16スレッドでマルチスレッド性能が高いCPUです。

総合性能でも、ライバルモデルのCore i7-9700を大きく上回る性能を発揮します。

高いマルチスレッド性能を活かし、動画編集やゲーム配信といった作業で活躍するモデルです。

エンコードやマルチタスクを行うユーザーには、嬉しいポイント。

さまざまな場面でストレスなく作業したい方におすすめです。

中古市場での人気は根強い

Ryzen 7 3700Xは、総合性能が高く、コスパに優れたCPUです。

現在でも、安価で手に入るゲーミングCPUとして根強い人気があります。

メーカーは販売をすでに終了していますが、ECショップでは一部取り扱いがあるお店も。新品を購入したい方は、アマゾンや楽天といったECショップをチェックしてみてください。

また、中古市場では2万円前半で取引されていることもあり、人気のモデルです。

クリエイティブな作業をしたいユーザーや、CPUにお金をかけたくないユーザーは十分に選択肢に入ります。

ただし、後継モデルも価格が下落しているため、比較しながら検討するのがおすすめです。

Zen 3アーキテクチャとの差が大きい

Ryzen 7 3700Xは、Intel製CPUや後継モデルに比べ、ゲーミング性能が劣るという弱点があります。

Ryzenシリーズは、Zen 3アーキテクチャを採用したモデルから大きくゲーミング性能が向上しました。しかし、Ryzen 7 3700XはZen 2アーキテクチャを採用しています。

ゲームを快適にプレイしたいユーザーは、後継モデルのRyzen 7 5800XやRyzen 7 5700Xを選ぶのがおすすめです。

一方、クリエイティブな作業やマルチスレッドを活かした作業において、Ryzen 7 3700Xは真価を発揮。

安価で手に入る点からも、十分に活躍できるモデルです。

Ryzen 7 3700Xのゲーミング性能を解説

ここまで、Ryzen 7 3700Xの特徴やメリット・デメリットを解説してきました。

Ryzen 7 3700Xは、コスパに優れたミドルクラスのゲーミングCPUです。

しかし、ゲーミング性能では、Intel製CPUや後継モデルに劣るといった面もあります。

ここからは有名タイトルにおけるRyzen 7 3700Xのゲーミング性能を解説していきます。

有名タイトルのゲーミング性能比較表

ゲーミング性能を比較するにあたり、グラボはRTX 3070を使用します。

グラフィックは、フルHD環境。ゲーム内設定は「高」「低」を測定しました。

FPSは平均の数値を算出します。

タイトル 設定 低設定
Apex Legend 143.5fps 186.8fps
VALORANT 187.6fps 191.6fps
フォートナイト 181.9fps 216.4fps
Grand Theft Auto Ⅴ 57.4fps 76.3fps

Apex Legend

基本プレイ無料の大人気バトロワFPSゲームApex Legendは、高設定で143.5fps、低186.8fpsです。

Apex Legendをメインにプレイしたいユーザーには、嬉しい結果となりました。

高設定では、戦闘シーンで144fps前後を出力しており、安定して快適なゲームをプレイできます。低設定では200fpsを超えるシーンも多く、本格的に撃ち合いで勝ちたいユーザーのニーズも満たしていました。

性能の高いRTX 3070により高いfpsを出力した面もありますが、Ryzen 7 3700Xがハイクラスのグラボの性能を引き出したとも言えます。

安定して200fps以上を引き出したいユーザーは、より高い性能のCPUを選びましょう。

VALORANT

5人1チームの爆破ゲーが楽しめるVALORANTでは、高設定で187.6fps、低設定で191.6fpsを出力しました。

現行モデルのように、240fps以上を安定して出力はしませんでしたが、高設定や最高設定でも144fps張り付きでプレイが可能。

CPUの性能が大きく影響するタイトルですが、高設定で187.6fpsを出力しており、Ryzen 7 3700Xが十分なゲーミング性能を持っていることが分かります。

valorantをメインにプレイするミドルユーザーには、十分に選択肢に入るモデルです。

戦闘シーンでも大きなfps低下は見られず、快適なプレイが楽しめます。

より高いリフレッシュレートでプレイしたい方は、CPUのアップグレードを検討しましょう。

フォートナイト

フォートナイトは、数々のバトルモードを楽しめる無料FPSゲームです。

高設定で181.9fps、低設定で216.4fpsを出力しました。

高設定では戦闘シーンでも安定して144fps前後と、快適なプレイが可能です。

fpsが最も低下する室外の戦闘シーンにおいても、大きく144fpsを下回らなかったのは、フォートナイトをプレイしたいユーザーにとって嬉しいポイント。

低設定では200fps以上を安定して出力しており、撃ち合いに勝ちたいユーザーにもおすすめです。

ただし、高グラフィックを設定すると、RTX 3070の性能を引き出せていないと感じる場面もありました。

Grand Theft Auto Ⅴ

Grand Theft Auto Ⅴは、世界で2番目に売り上げた大人気TPSアクションゲームです。

高設定で57.4fps、低設定で76.3fpsを出力しました。

Grand Theft Auto Ⅴはfpsが出にくいタイトルですが、RTX 3070の恩恵からか、高いfpsを出力できています。

高設定でも60fps前後出るので、プレイは快適です。

ハイクラスのグラボを採用することで、Ryzen 7 3700Xでも十分にゲームを楽しめる点は、嬉しいポイント。

Grand Theft Auto Ⅴをメインにプレイする方にもおすすめです。

Ryzen 7 3700Xを搭載したゲーミングPCの基本構成

ここからは、Ryzen 7 3700Xを搭載したゲーミングPCの基本構成をご紹介します。

Ryzen 7 3700Xのスペックを発揮できる構成にしているので、基本構成以上のスペックを目安にしてください。

すでに各メーカーからはRyzen 7 3700X搭載モデルは販売されていないため、Ryzen 7 3700Xを採用する場合の参考にしましょう。

GPU GTX 1660 super
CPU Ryzen 7 3700X
メモリ 16GB~
ストレージ 500GB SSD
電源ユニット 550W

グラボはGTX 1660 super以上がおすすめ。プレイしたいタイトルにあわせて、グレードを選択しましょう。

メモリは16GB、ストレージは500GB SSDが基本です。用途に合わせて拡張を検討してください。

さまざまなソフトをインストールするなら、ストレージは1TB SSDや、HDDの追加がおすすめです。

CPUの消費電力が少ないため、電源ユニットは550Wで十分です。

ハイクラスのグラボを採用する場合や、将来的な拡張を考えるなら650W以上への拡張も検討してください。

Ryzen 7 3700Xにおすすめのグラボ

ここからはRyzen 7 3700Xと相性のよいおすすめグラボ5選をご紹介します。

用途に応じて、Ryzen 7 3700Xが性能を引き出せるCPUを選びましたので、ぜひ参考にしてください。

GTX 1660 super

GTX 1660 superは、2019年10月にリリースされたローエンドのグラボです。

現在でも、各メーカーがローエンドゲーミングPCに採用。一時期は、品薄で軒並み在庫がありませんでしたが、現在は搭載モデルが復活しています。

ゲーミング性能では、上位モデルのGTX 1660 TiやRTX 3050に近い性能を有しており、コスパに優れたモデルです。

フルHD環境では十分なスペックを発揮し、安い価格設定からRyzen 7 3700Xとともに安価にゲームを楽しめる魅力を持っています。

CPUもグラボもコスパに優れたモデルが欲しい方におすすめ。

RTX 2060

RTX 2060は、フルHD環境で高いパフォーマンスを発揮するグラボです。

レイトレーシングやDLSSといった新機能も実装したミドルクラスのグラボとして人気があります。

すでに後継モデルのRTX 3060がリリースされていますが、価格面では有利性があり、現役のモデルです。

WQHD環境以上では、スペック不足を感じる面もありますが、フルHD環境ではさまざまなタイトルを快適にプレイできます。

消費電力が高いため、Ryzen 7 3700Xと組み合わせることで、電源ユニットへの負担を下げられる点で相性がよいモデルです。

RTX 3050

RTX 3050は、エントリークラスのグラボです。

手頃な価格設定で、新機能を試せるモデルとして注目されました。

エントリークラスとして一定の需要はありますが、上位モデルに比べると人気は控えめです。

性能はRTX 2060に劣りますが、価格面はRTX 2060を下回っています。

また、GTX 1660 superに比べ性能面では優れていますが、価格面では割高とすみ分けができているため、価格と性能のバランスでモデルを選びましょう。

フルHD環境では、十分なスペックを発揮し、タイトルによっては最高環境でもプレイできます。

RTX 3060 Ti

RTX 3060 Tiは、ミドル~ハイクラスに位置するゲーミンググラボです。

前シリーズのRTX 2080 superを超えるゲーミング性能を持ったモデルとして人気があります。

WQHD環境で快適なプレイが楽しめるモデルです。4K環境においても一部タイトルではパフォーマンスを発揮します。

高い人気を誇るグラボであり、各メーカーが主力モデルに採用。CPUはより上位のモデルと組み合わされる場合が多いですが、コスパ面からRyzen 7 3700Xとの相性がよいモデルと言えます。

よりグラボの性能が重要なタイトルをプレイしたい方におすすめです。

RTX 3070

RTX 3070は、高いゲーミング性能とコスパを両立する人気のグラボです。

WQHD環境以上で高パフォーマンスを発揮します。レイトレーシングやDLSSといった新機能により、4K環境でも十分な性能を持ったモデルです。

高いゲーミング性能やRyzen 7 3700Xとの相性は、有名タイトルのゲーミング性能比較にも使用しているため、各タイトルの性能を参考にしてください。

価格面では、RTX 3060 Tiと価格差が縮まる傾向にあり、コスパがより目立つモデルです。

フルHD環境がメインのタイトルでは、オーバースペック気味の性能ですが、高グラフィックを求められるタイトルをプレイする方におすすめです。

Ryzen 7 3700Xを選ぶ際の注意点

ここまで、Ryzen 7 3700XにおすすめのCPUを紹介しました。

コスパに優れたCPUとして人気があり、マルチに活躍するモデルです。

ここからは、Ryzen 7 3700Xを選ぶ際の注意点についてまとめます。

ゲーミング性能は、Intel製に劣る

Ryzen 7 3700Xの大きな弱点として、ゲーミング性能はintel製CPUに劣る点があります。

現行モデルはもちろん、ライバルであるCore i7-9700と比較してもゲーミング性能とシングルスレッド性能は及びません。

よりゲーミング性能の高いモデルが欲しい方は、Zen 3アーキテクチャを採用した後継モデルを選びましょう。

一方で、マルチスレッド性能は、Ryzen 7 3700Xが大きく優れています。

用途と予算にあわせて、CPUを選ぶのがおすすめです。

新品で買うメリットは少ない

Ryzen 7 3700Xは、メーカーが販売を終了していますが、ECショップで購入が可能です。

ただし、新品で購入するメリットはあまりありません。同価格帯では後継モデルがリリースされており、Intel製CPUも選択肢に入ります。

Ryzen 7 3700Xは、中古市場で購入するのがおすすめです。

また、中古市場で購入する場合には、状態をしっかりと確認してください。

中古市場でのパソコンパーツの購入は、基本的に信頼性の高いショップを選びましょう。

アマゾンや楽天などのECショップ、パソコンショップであれば状態の記載や初期保証もあります。一方、フリマアプリやジャンク品は、初期動作の保証がありません。

どうしても購入したい場合には、初期不良のリスクを踏まえて検討してください。

まとめ

本記事では、Ryzen 7 3700Xの特徴と相性のよいおすすめグラボ5選を解説しました。

Ryzen 7 3700Xは、マルチに活躍するコスパのよいCPUとして人気です。後継モデルがリリースされている現在でも、十分に選択肢に入ります。

フルHD環境においては、快適なプレイができるCPUなので、ぜひ参考にしてください。