小型PCケースを採用すると、少ないスペースでもゲーミングPCを設置できるという利点があり、ゲーミングPCに割けるスペースが限られている方などから好まれています。
また、近年では小型のパーツでも性能の高いものが多く、小型PCケースでも十分な性能を得られるようになっていますので、ミドルタワー以上のゲーミングPCを使用している方の買い替え候補としても注目を集めています。
ただ、小型PCケースには種類がいくつかあり、注意点も多いため、安易に購入すると失敗してしまう場合も少なくありません。
そこで、本記事では、小型PCケースのおすすめ9選と小型ゲーミングPCのおすすめをご紹介。
小型PCケースを採用する際に注意しておきたいポイントや、小型PCケースの選び方などもご紹介していますので、ぜひ最後までご一読ください。
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【ミニタワー型】小型PCケースおすすめ3選
以下では、【ミニタワー型】小型PCケースおすすめ3選をご紹介します。
メーカー | 商品名 | マザーボードの規格 | 冷却方法 |
---|---|---|---|
Thermaltake | Thermaltake Versa H17 |
Micro-ATX,Mini-ITX | 空冷, 水冷 |
Thermaltake | Thermaltake S100 TG Snow Edition |
Micro-ATX,Mini-ITX | 空冷, 水冷 |
Deepcool | Deepcool MACUBE 110 |
Micro-ATX,Mini-ITX | 空冷, 水冷 |
Thermaltake Versa H17 ミニタワー型PCケース
By: amazon.co.jp
- コンパクトで優れた拡張性
- 非常に安価
- 冷却性能が高い
- フロントパネルの吸気がやや弱い
Thermaltake Versa H17は、amazonでミニタワー型PCケースのベストセラー1位に輝いた人気モデルです。
マザーボードの規格はMicro-ATX、最大350mmまでのグラボを搭載できます。
ミニタワー型としては、非常に拡張性に優れたモデルで、最大280mmサイズの水冷ラジエーターや5基のケースファンを取り付け可能です。
内部スペースも余裕があり、CPUファンも多少大き目のモデルでもゆとりがあります。
アルミニウム仕上げのフロントパネルを採用しており、シンプルでシックな見た目も人気です。
また、耐久性とコスパを両立しており、メンテナンスのしやすさも兼ね備えています。
ミドルクラスのゲーミング性能が欲しい方におすすめです。
メーカー | Thermaltake |
---|---|
マザーボードの規格 | Micro-ATX,Mini-ITX |
冷却方法 | 空冷, 水冷 |
Thermaltake S100 TG Snow Edition スイングドアパネル採用
By: amazon.co.jp
- ストレージやドライブの拡張性が高い
- スイングドアパネルを採用しているので、メンテナンスがしやすい
- ホワイトカラーの見た目の良いPCケース
- 付属のファンはリアの1基のみ
- ファンも買い揃えると、それなりの価格になる
Thermaltake S100 TG Snow Editionは、白色と曲線が美しいミニタワー型PCケースです。
マザーボードの規格はMicro-ATX、最大330mmまでのグラボを搭載できます。
ストレージの拡張性に特に優れたモデルで、3.5インチのドライブを2基、2.5インチのドライブを2基搭載可能です。
トップとフロントには最大280mmの水冷ラジエーターが取付でき、最大5基のケースファンの取り付けに対応しています。
コンパクトなPCケースながら、非常に高い冷却性能を発揮。
左側面には、強化ガラスのスイングドアパネルを標準搭載しています。
IOポートもUSB3.0×1・USB2.0×2・オーディオジャック・マイクジャックと充実したモデルです。
美しいデザインと実用性を兼ね備えたモデルが欲しい方におすすめ。
メーカー | Thermaltake |
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マザーボードの規格 | Micro-ATX,Mini-ITX |
冷却方法 | 水冷 |
Deepcool MACUBE 110 ブラック ミニタワーPCケース マグネット式強化ガラス
By: dospara.co.jp
- 裏配線がしやすい
- マグネット式のサイドパネルを採用しているので、メンテナンスがしやすい
- カラーバリエーションが豊富
- 付属のファンはリアの1基のみ
- ファンも買い揃えると、それなりの価格になる
Deepcool MACUBE 110は、マグネット式の強化ガラスパネルを採用したミニタワー型PCケースです。
マザーボードの規格はMicro-ATX、最大350mmまでのグラボを搭載できます。
開閉しやすいマグネット式のサイドパネル機構で、左側面は強化ガラスを採用。ゲーミングPCらしいドレスアップを楽しめます。
最大280mmの水冷ラジエーターと最大6基のケースファンが取付可能です。トップとフロントの両側面には、エアフロー向上のため、ベンチレーションを搭載し、優れた冷却性能を発揮します。
上面メッシュ部分にはフィルターが標準搭載されており、メンテナンス性も高いモデルです。
3.5インチのドライブと2.5インチのドライブをそれぞれ1基搭載可能。配線の取り回しにも優れた電源カバーを採用しています。
メンテナンスがしやすいモデルが欲しい方におすすめです。
メーカー | Deepcool |
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マザーボードの規格 | Micro-ATX,Mini-ITX |
冷却方法 | 空冷, 水冷 |
【スリムタワー型】小型PCケースおすすめ3選
以下では、【スリムタワー型】小型PCケースおすすめ3選をご紹介します。
メーカー | 商品名 | マザーボードの規格 | 冷却方法 |
---|---|---|---|
ANTEC | Antec Value Solution Series |
Mini-ITX | 空冷 |
SilverStone | SST-ML06B-E | Mini-ITX | 空冷 |
KEIAN | KX-M01 |
Micro-ATX,Mini-ITX | 空冷 |
ANTEC製 スリムタイプ PCケース Antec Value Solution Series
By: amazon.co.jp
- 縦置きスタンドが付属しているので、縦置き、横置きのどちらでも使える
- ツールが無くても簡単に増設ができる
- スリムでコンパクトなので限られたスペースでも設置できる
- 対応電源がTFX電源のみになっている
- 通気性が低め
Antec Value Solution Seriesは、メンテナンス性に優れたスリムタワー型PCケースです。
マザーボードの規格はMicro-ATX、コンパクトなTFX規格の電源ユニットに対応しています。
ケース前面に90mmファンを1基標準搭載し、高さ65mmまでのCPUクーラーを採用できるモデルです。
3.5インチのドライブと2.5インチのドライブをそれぞれ1基搭載でき、ツールレスで簡単に増設できます。
縦置きスタンドが付属しているため、限られたスペースにも設置可能です。
通気性が高いとは言えないので、CPUやグラボは熱量の低いモデルがおすすめ。
メーカー | ANTEC |
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マザーボードの規格 | Micro-ATX,Mini-ITX |
冷却方法 | 空冷 |
SilverStone Mini-ITX対応HTPCケース ブラック SST-ML06B-E
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- 横置き、縦置きのどちらでも使える
- 高級感のあるアルミニウムパネルを採用している
- SFX電源に対応している
- 縦置きスタンドが付属していない
- 価格が高め
SST-ML06B-Eは、幅35cmのスリムな横置きPCケースです。
マザーボードの規格はMini-ITX、最大70mmのCPUクーラーに対応しています。
最大の特徴は、わずか7リットルのサイズ感です。
外形寸法は21.5 x 35.1 x 8.9 cmと非常にコンパクト。
内部構造では、実用性の高いフルサイズ拡張スロット、スロットローディング式の光学ドライブ搭載しています。
配線しやすいサイドポートには、USB3.0×2・マイクポート・オーディオポートを搭載しています。
PC上部にはエアフローを重視した排気口を設置。
とにかく、スリムで軽量なPCケースが欲しい方におすすめです。
メーカー | SilverStone |
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マザーボードの規格 | Mini-ITX |
冷却方法 | 空冷 |
KEIAN KX-M01 300wSFX電源内蔵 MicroATX/ITX対応スリムPCケース
By: amazon.co.jp
- 電源ユニットが内蔵されているので、別途用意する必要がない
- ヘアライン加工が施された高級感のあるデザイン
- ファン用のスペースが2か所ある
- 付属の電源は300Wなので、高性能なゲーミングPCにはできない
- プラグインタイプの電源は干渉する
KX-M01は、Micro-ATXに対応したスリム型PCケースです。
最大の特徴は、300Wの電源ユニットを内蔵している点。電源ユニットを用意する必要がないため、コストを抑えられます。
80mmファン用スペースを2つ採用しており、効率的なエアフローを発揮。
取り回しのよい設計で、両側のサイドパネルとも取り外し可能です。
フロントパネルに施されたヘアライン加工の光沢ブラックパネルにより、シックでスタイリッシュなデザインになっています。
黒色のデザインは、高級感があり高い人気です。
各種ポートは、フロントパネル横にまとめて設置されており、高いアクセス性能を発揮します。
Micro-ATX対応のスリムタワー型PCケースが欲しい方におすすめです。
メーカー | KEIAN |
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マザーボードの規格 | Micro-ATX,Mini-ITX |
冷却方法 | 空冷 |
【キューブ型】小型PCケースおすすめ3選
以下では、【キューブ型】小型PCケースおすすめ3選をご紹介します。
メーカー | 商品名 | マザーボードの規格 | 冷却方法 |
---|---|---|---|
Fractal Design | Meshify 2 Nano |
Mini-ITX | 空冷, 水冷 |
Thermaltake | Core V21 |
Micro-ATX,Mini-ITX | 空冷, 水冷 |
Fractal Design | Node 304 Case | Mini-ITX | 空冷, 水冷 |
Fractal Design Meshify 2 Nano White TG clear tint FD-C-MES2N-02
- 大型のグラボやラジエーターが搭載可能
- スイングドアパネルを採用しているので、メンテナンスがしやすい
- 取り外し可能なフィルターが搭載されているので、清掃が簡単
- 価格が高め
Meshify 2 Nanoは、コンパクトながら大型のグラボ・ラジエーターを搭載可能なキューブ型PCケースです。
ステルス機にインスパイアされた角形メッシュのフロントパネルは、デザイン性と共に高効率のエアフローを得ることができます。
マザーボードの規格はMini-ITX、最大331mmまでのグラボも搭載可能です。
フロント・トップ・ボトムには取り外し可能なダストフィルターを搭載。
上部ブラケットが完全に取り外せることと相まって、高いメンテナンス性を確保しています。
フロントに280mmのラジエーターを搭載でき、全高165mmまでのCPUクーラーも取り付け可能です。
ミドルクラス以上のゲーミング性能でも十分な冷却性能を発揮します。
外形寸法は40 x 20x 36 cmで、コンパクトでも大型の水冷クーラーを使いたい方におすすめです。
メーカー | Fractal Design |
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マザーボードの規格 | Mini-ITX |
冷却方法 | 空冷,水冷 |
Thermaltake Core V21
By: amazon.co.jp
- 2段重ねにすると、ミドルタワーのように使える
- ほとんどの面がメッシュパネルになっているので、通気性が良い
- 大型のグラボやラジエーターを搭載可能
- サイズがやや大きい
強化ガラスパネル以外の面にメッシュを使用した、エアフローが良好なキューブ型PCケースです。
マザーボードの規格はMicro-ATXとMini-ITXに対応していて、最大350mmのグラボを搭載できます。また、高さ185mmまでのCPUクーラーや水冷式のラジエーターも搭載可能で、十分な冷却機構を構築可能です。
本機の最大の特徴は、2段重ねて使用できる点です。
上部パネルと下部パネルが取り外せますので、重ねたときにミドルタワーのようなサイズ感になります。上部に冷却機構、下部にマザーボードなどのパーツを組み込んで、スペースに余裕のある運用ができます。
小型のPCケースとしては少しサイズが大きいのがネックですが、拡張性の高いPCケースです。
メーカー | Thermaltake |
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マザーボードの規格 | Micro-ATX、Mini-ITX |
冷却方法 | 空冷,水冷 |
Fractal Design Node 304 Case
By: amazon.co.jp
- シンプルでおしゃれな北欧デザイン
- 3.5インチのドライブを6基搭載できる
- 標準でファンが3基付属している
- 高性能だが、価格が高い
- 一部構造が特殊なので、初心者にはやや不向き
Node 304は、ユニークでコンパクトなモジュラーインテリア構造を採用したキューブ型PCケースです。
シンプルかつスタイリッシュな北欧デザインを採用。さまざまな機能を標準搭載した高級モデルです。
マザーボードの規格はMini-ITX、最大310mmのグラボを搭載できます。
3.5インチのドライブを6基まで搭載可能。取り外し可能な、HDD2台を搭載できるブラケットを3ユニット備えています。
前面に92mm×2基、背面に140mm×1基の長寿命の流体軸受けファン「Silent Series R2」を標準で3基搭載。
高い冷却性能を発揮するモデルで、タワー型のCPUクーラー・水冷キット・フィルター付き吸気ファンを搭載可能です。
フロントファンと電源部に着脱可能なダストフィルターを装備しており、メンテナンス性も高めています。
高性能なキューブ型PCケースが欲しい方におすすめです。
メーカー | Fractal |
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マザーボードの規格 | Mini-ITX |
冷却方法 | 空冷,水冷 |
小型ゲーミングPCのおすすめ3選
By: dospara.co.jp
ここまで、小型PCケースのおすすめ9選をご紹介しました。
小型PCケースは、BTOメーカーでも取り扱いされています。最近は、ゲーミング性能が高いモデルも登場しており、注目を集めているモデルです。
以下では、小型ゲーミングPCのおすすめ3選を解説します。
メーカー | 商品名 | CPU | グラボ | メモリ | ストレージ |
---|---|---|---|---|---|
ドスパラ | Magnate MV-EM |
Core i5-14400F | GeForce RTX 4060 | 16GB | 500GB SSD |
マウスコンピューター | G-Tune PG-I5G6T |
Core i5-14400F | GeForce RTX 4060 Ti | 16GB | 1TB SSD |
サイコム | Premium-Line B660FD-Mini/T |
Core i5以上から選択 | GeForce RTX 4060 | 16GB | 1TB SSD |
ドスパラ Magnate MV-EM
By: dospara.co.jp
- コンパクトで優れた拡張性
- フルHD環境で高いゲーミング性能を発揮
- コスパに優れている
- カスタマイズにはある程度は専門的な知識が必要
Magnate MVは、コンパクトかつ優れた拡張性を持ったミドルクラスのミニタワー型PCです。
CPUはCore i5-14400F、グラボはRTX 4060を搭載。フルHD環境で高いゲーミング性能を発揮します。
外形寸法は、190×420×360mmです。ミドルクラスのゲーミング性能を有していながら、このサイズは魅力があります。
メモリは16GB、ストレージは500GB SSDです。最高メモリは64GB、追加ストレージは2つまで搭載できます。
拡張性にも優れたモデルなので、クリエイティブユースな場面や長く活躍できる点もポイントです。
ミドルクラスとしてコスパに優れたパーツを採用しており、価格を抑えています。
定番のミニタワー型PCが欲しい方におすすめです。
メーカー | ドスパラ |
---|---|
CPU | Core i5-14400F |
グラボ(GPU) | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16B |
ストレージ | 500GB SSD |
マウスコンピューター G-Tune PG-I5G6T
By: mouse-jp.co.jp
- クリエイティブユースな場面でも活躍
- 持ち運びしやすいハンドルを搭載
- 内部配置を工夫してエアフローを確保
- 使い方次第ではメモリとストレージ不足になる
本モデルは、クリエイティブユースな場面にも活躍するミニタワー型のゲーミングPCです。
CPUはCore i5-14400F、グラボはRTX 4060 Tiを搭載。WQHD環境でも快適なプレイを楽しめます。
外形寸法は、178×395×330mmです。コンパクトなサイズはもちろん魅力ですが、持ち運びしやすいハンドルが上部に搭載される工夫もされています。
メモリは16GB、ストレージは1TB SSDです。最高メモリは64GB、追加ストレージは2つまで搭載できます。
750Wの電源ユニットを標準搭載しており、拡張性にも優れたモデルです。
ミニタワー型の弱点である熱処理を、両側及び底面をメッシュ加工にした強化されたエアフローにより改善。
また内部のエアフローを阻害しやすい内部ストレージを側面に配置しCPUやグラボの排熱性を高めています。
本格的なミニタワー型のゲーミングPCが欲しい方におすすめです。
メーカー | マウスコンピューター |
---|---|
CPU | Core i5-14400F |
グラボ(GPU) | GeForce RTX 4060 Ti |
メモリ | 16B |
ストレージ | 1TB SSD |
サイコム Premium-Line B660FD-Mini/T
By: sycom.co.jp
- Mini-ITXベースの超コンパクトモデルで、狭いスペースにも設置可能
- 購入時にさまざまなカスタマイズができる
- コンパクトながら、さまざまなゲームを快適に遊べる性能がある
- 拡張性はほとんどない
- 水冷には非対応
Mini-ITXをベースにした、圧倒的に小型のキューブ型ゲーミングPCです。
CPUはCore i5以上から選択でき、グラボは標準構成でGeForce RTX 4060を搭載しています。グラボはGeForce RTX 4070 Tiまでカスタマイズで変更できますので、好みに合わせて選択できます。
ミニタワーの半分程度の大きさで、圧倒的なコンパクトさでありながら、さまざまなゲームを快適に遊べるゲーミング性能を誇っています。
デスクの上にも気軽における高性能なゲーミングPCで、ケースも通気性が良いのですが、内部がぎっちりと詰まっているため、高負荷時は発熱が気になる場合があります。
また、水冷には対応していないため、空冷だけで冷やさなければならず、性能は高いものの高負荷がかかる作業はしにくいのが難点です。
ただ、それを補えるほどのコンパクトさですので、ゲーミングPCで可能な限りスペースを取りたくない方におすすめです。
メーカー | サイコム |
---|---|
CPU | Core i5以上から選択式 |
グラボ(GPU) | GeForce RTX 4060 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
小型PCケースの種類を解説
小型PCケースは、省スペースで設置できるPCケースです。
フルタワー型に比べ、設置場所を選ばず、邪魔になりにくいメリットがあります。
かつては、内部のスペースがない分、ゲーミング性能が低い傾向にありました。そのため、ゲーミング用途の自作モデルにはあまり採用されるイメージがありません。
現在は、パーツ性能が向上したため、小型のゲーミングPCも多く登場しています。
小型PCケースの種類は、主に3つです。
- ミニタワー型
- スリムタワー型
- キューブ型
それぞれの特徴を解説します。
ミニタワー型
ミニタワー型は、小型PCケースの定番モデルです。
コンパクトで、比較的安価に購入できるため、初心者向けのモデルでもあります。デスクへの収まりがよく、クリアタイプやアルミタイプなど豊富なデザインから選べる点が特徴です。
一方で、メモリやストレージの拡張性は、フルタワー型に比べ低い傾向にあります。そのため、後々拡張を行いたいという方には不向きです。
ただし、購入時点で、ミドルクラス以上のスペックを発揮できるモデルもあるので、ゲーミング性能が低いというわけではありません。
初心者の方や購入時のスペックで満足できる方におすすめ。
スリムタワー型
ミニタワー型に比べ、より細く、コンパクトなモデルがスリムタワー型です。
限られたスペースに設置でき、縦置き・横置きが可能なため、デスク上でも場所をとりません。
一方、採用できるパーツは限られるため、拡張性は低いというデメリットがあります。
また、内部スペースがないため、一部の大型パーツを採用できない場合も。
スリムタワー型を採用する方は、どの程度のゲーミング性能を発揮できるかを事前に確認しておきましょう。
キューブ型
キューブ型は、正方形に近い形のPCケースです。
ミニタワー型やスリムタワー型に比べ、高さは低いですが、サイズは大きい傾向にあります。
そのため、さまざまなパーツを採用でき、拡張性も高いモデルです。
ただし、比較的高価になりやすく、設置スペースもほかモデルと比較すると大きめになります。
高さがあまりない設置スペースにゲーミングPCを設置したい方におすすめです。
小型PCケースの選び方
小型PCケースは、主に3つの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
PCを自作する際、多くの方が「どうやってPCケースを選べばよいか」「どのサイズを選べばよいか」を悩みがちです。
以下では、小型PCケースの選び方について解説します。
- PCケースは何度も買い替えするパーツではないので、ぜひ購入時の参考にしてください。
マザーボードの規格で選ぶ
小型PCケースを選ぶ際には、マザーボードの規格で選ぶのがおすすめです。
ゲーミングPCのマザーボードの規格は、主流がATXですが、小型PCケースの場合、Micro-ATXかMini-ITXを選びましょう。
ATX・Micro-ATX・Mini-ITXについてはこちらをチェックしてください。
マザーボードはメモリやストレージなどの拡張性に大きな影響を与えます。
例えば、Mini-ITXのメモリスロットはほとんどの場合2つです。最大メモリもATXに比べ小さい傾向にあるので、クリエイティブユースな場面には適していません。
自身がゲーミングPCに求める性能や作業内容に合わせてマザーボードの規格を選びましょう。
ケースのサイズで選ぶ
小型PCケース最大のメリットは、スペースを取らないコンパクトさです。
そのため、ケースのサイズで小型PCケースを選ぶのもおすすめ。
自身が設置を考えているスペースのサイズに合ったPCケースを選びましょう。
例えば、幅があまりないスペースならスリムタワー型、高さのないスペースならキューブ型を選択します。
ただし、小型PCケースは、製品ごとに外形寸法(高さ×幅×奥行)が異なる点が特徴です。
同じミニタワー型であっても製品によっては、想定していたスペースに収まらないという場合もあるので、必ず購入前に外形寸法を確認しておきましょう。
ケース内部のスペースで選ぶ
ケース自体のサイズと同様に、ケース内部のスペースも重要です。
小型PCケースは、内部のスペースが少ないモデルなので、採用するパーツによっては搭載が出来ない場合があります。
特に、ゲーミングPCにおいて非常に重要なグラボには注意が必要です。
グラボは3連ファンモデルやハイエンドモデルほど、サイズが大きくなる傾向にあります。
規格上は搭載可能なモデルであっても、物理的なケース内部のサイズが合わず、搭載できないという場合もあります。
大型のパーツを採用する場合には、事前に搭載可能なモデルかどうかを確認しておきましょう。
【初心者向け】小型PCケースで失敗しないために押さえておくべきポイント3選
ここまでの項目で、小型PCケースの種類と選び方がお分かりいただけたと思います。ただ、ミドルタワー以上のPCケースとは違い、小型PCケースは慎重に選ばなくてはなりません。
そこで、失敗しないために押さえておくべきポイントを3つご紹介しますので、購入前の最終確認に役立ててください。
マザーボードやグラボが搭載できる内部スペースがあるかをしっかりと確認しよう
マザーボードやグラボなど、取り付けたいパーツが搭載できるかを、今一度確認しましょう。
ATXやmicroATXなどの規格を確認するのはもちろんですが、マザーボードに備え付けられているヒートシンクがケースのファンに干渉しないか?、グラボを装着するスペースに余裕があるか?など、細かいところも見なくてはなりません。
小型PCケースは内部スペースに余裕がない場合も多く、たとえ1mmでも干渉してしまうと取り付けができなくなります。
可能な限り細かくチェックしていくのをおすすめしますが、よくわからない方は、少なくとも以下のポイントは確認しておきましょう。
- マザーボードの規格とヒートシンクの干渉
- 取り付けるグラボの厚みと全長を調べて、スペースに多少の余裕があるか
- プラグインタイプの電源を採用する場合は、プラグが他のパーツに干渉しないか
これらを確認しておくだけで、パーツが取り付けられないという失敗をかなり防げます。
調べ方が分からない場合は、Amazonなどのレビューなどを参考にしたり、メーカーに問い合わせたりするのがおすすめです。
パーツの冷却方法を確認しよう
パーツを冷却する方法を決めて、その冷却機構がきちんと搭載できるかを確認しましょう。
ゲーミングPCではパーツの冷却が必須ですので、冷却機構を省けません。そのため、搭載できなかったら買いなおしになるので、事前にしっかりと確認しておきます。
CPUクーラーを空冷にする場合は、放熱フィンの大きさに注意しましょう。よほど大きなものを選ばない限りは搭載できますが、他のパーツやケースに備え付けられているファンに干渉しないかをチェックしておきましょう。
CPUクーラーやグラボを水冷にする場合は、ラジエーターのサイズを確認しましょう。PCケースの説明に、取り付けられるラジエーターのサイズが記載されていますので、必ずそれ以下のサイズになるようにしてください。
ケースのエアフローを考慮しよう
小型PCケースを採用する際は、ケース内のエアフローにも気を配る必要があります。
小型のPCケースは内部スペースが狭いため、大きめのパーツを搭載するとすぐにスペースがなくなります。その状態だと、空気の流れが悪くなり、冷却効率が著しく低下します。
パーツの冷却が不十分だとパフォーマンスの低下や故障する可能性が高まります。また、故障まではいかなくとも、パーツの寿命が短くなってしまいますので、そのような事態は避けましょう。
簡単にでも良いので、PCケースに全てのパーツを搭載した状態を想定して、空気の流れをシミュレーションしておきましょう。
小型PCケースに関するよくある質問
ここまで、小型ゲーミングPCのおすすめ4選を解説しました。
最近では、各メーカーが人気の小型ゲーミングPCを販売しております。
以下では、小型PCケースに関するよくある質問を解説します。
「ATX」「MicroATX」とはなんですか?
「ATX」「MicroATX」は、マザーボードの規格です。
マザーボードのサイズにより主に3種類に分けられています。
- ATX
- Micro-ATX
- Mini-ITX
ミドルタワー以上のゲーミングPCでは、主にATXが主流です。
ATXは、PCIスロット×7・メモリスロット×4のマザーボードで、拡張性に優れていますが、その分サイズが大きくなる傾向にあります。
小型PCケースでは、ATXが搭載できないため、Micro-ATXやMini-ITXのみ対応している傾向です。
ATX対応のおすすめPCケースはこちらの記事をチェックしてください。
「Mini-ITX」とはなんですか?
Mini-ITXは、Micro-ATXよりもさらに小型のマザーボードです。
PCIスロット×1・メモリスロット×2と拡張性は高くありません。
ただし、非常にコンパクトな特徴を活かし、スリムタワー型や一部のミニタワー型で採用されています。
また、Mini-DTXという規格もありますが、こちらはMini-ITXよりわずかに大きく、PCIスロット×2・メモリスロット×1です。
Mini-DTXはあまり採用されているPCを見かけませんが、一部の自作PCケースでは採用されています。
PCをスペックアップさせる際に小型のPCケースは流用しやすい?
小型のPCケースは、後々PCをスペックアップさせる際に流用しにくいケースです。
スペックアップする場合はパーツサイズが大きくなりがちですので、相対的に内部スペースが限られている小型のPCケースは使いづらくなります。
特に、グラボのスペックアップをする場合は、小型のPCケースに搭載できないといったこともあり、搭載できてもカツカツになるのも珍しくありません。
CPUのスペックアップも難しく、高性能なCPUには大型のクーラーを搭載しておくのが定石ですが、大型のクーラーを装着すると空気の流れを阻害してしまい、エアフローが悪化する恐れがあります。
水冷を採用すればある程度解決できるものの、それでもミドルタワー以上のPCケースを使用した方が無難です。
PCを大幅にスペックアップさせたい場合は、小型のPCケースは流用しにくいのを覚えておきましょう。
まとめ
本記事では小型PCケースのおすすめ9選と小型ゲーミングPCのおすすめ4選を紹介しました。
パーツの性能が向上したため、小型PCケースは注目度が増しているアイテムです。
ゲーミングPCにおいても、クリエイティブユースにおいても活躍できるモデルも多く登場しています。
ぜひ、設置スペースを抑えたい方は、小型PCケースを検討してください。