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キーボードの茶軸モデルのおすすめ13選|安いモデルや人気モデルを紹介

近年、仕事でもゲームでもメカニカルキーボードが人気です。メカニカルキーボードには、さまざまな種類のスイッチがあります。

茶軸は、メカニカルキーボードでも人気のあるタイプのひとつです。一口に茶軸と言っても、打鍵感はスイッチごとに違いがあります。そのうえ、キーボードの作りによっても打鍵感と打鍵音は変わるので、選ぶのが難しいです。

そこで今回は、キーボードの茶軸の特徴、赤軸との違い、選び方、おすすめ茶軸キーボードについて紹介していきます。

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キーボードの茶軸スイッチの特徴

  • 打鍵時に抵抗感がある
  • 音は赤軸と同程度
  • 押下圧は45gf~60gf程度

茶軸は、タクタイルスイッチとも呼ばれます。特徴的なのは、名前にもある「タクタイル」です。

打鍵時に、コリッというような抵抗感があります。スイッチによっては擦れるような感覚だったり、押し込む際に引っかかる壁のように感じられたりと、感覚はさまざまです。

一定の位置で抵抗感があり、そこを抜けるとスコンと一気に押せる感覚があります。抵抗感があるもののスムーズに打鍵できるのが、多くの茶軸系スイッチに共通する魅力です。

ただ、打鍵時のタクタイル感の強さなどはスイッチによって異なります

たとえばCherry MXの茶軸は抵抗感が弱めで、コリッというような感覚ではなく、コスコスと擦れるような感覚です。

Gateronの茶軸はCherry MXと似た抵抗感の強さですが、よりしっとりしており音は低め。最近はGateron Baby Kangarooスイッチなど、タクタイル感が強めの茶軸スイッチの人気が高いです。

また、茶軸は青軸ほど重くなく赤軸より打鍵感が楽しいため、メカニカル初心者におすすめのスイッチだとされています。

キーボードの茶軸と赤軸はどっちがいい?

茶軸 赤軸
  • 打鍵時に抵抗感がある
  • 打鍵時の抵抗感がない
  • 抵抗を感じた後、一気に抜ける感覚がある
  • スムーズに打鍵できるが慣れないとミスをしがち
  • 音は赤軸と同程度でそれなりにある
  • 音は決して静かではない

茶軸と赤軸は似ている部分もありますが、打鍵感が根本的に異なります。茶軸は抵抗感があり、打鍵して楽しいのが特徴です。

一方赤軸は抵抗感が無く、スムーズに打鍵できるのが特徴。スムーズな分、慣れないとミスを誘発することがあるのが難点です。

さらに、音に関しては赤軸も茶軸もあまり変わりません。もちろんスイッチの種類やキーボードの構造によっても変わりますが、スイッチ自体の音は同程度です。

よく赤軸は静かだと紹介されますが、メンブレンや静電容量無接点方式、パンタグラフなどほかのキー方式と比べると音は大きいです。打鍵時の抵抗感がないのに音だけ大きいので、違和感を覚える人も少なくありません。

ほかのキー方式と感覚が近いのは、茶軸です。

そのため、メカニカルキーボード初心者には茶軸のほうが向いている可能性があります。

その分、ほかのキー方式が合わなかった人は赤軸のほうが向いている可能性が高いです。

ただし、打鍵感と打鍵音はスイッチの種類やキーボードの構造によって大きく変わります。国内の実店舗で販売されているモデルを検討する場合は、実際に家電量販店などで試し打ちをするのがおすすめです。

茶軸キーボードの選び方

茶軸キーボードの特徴などについて解説しましたが、厳密にはスイッチや構造などによって特徴は異なります。そのうえ、キーボードごとに機能なども異なるので選ぶのが難しいです。そこで今度は、茶軸キーボードの選び方について解説していきます。

スイッチのメーカーで選ぶ

スイッチは、メーカーごとにある程度特色があります。主なスイッチメーカーは、以下の通りです。

  • Cherry
  • Gateron
  • TTC

Cherry社のCherry MXシリーズは、癖がないのが特徴です。Cherry MX Brownは、抵抗感が弱めでコスコスという摩擦感があります。赤軸にほんの少しの抵抗感を付けたようなイメージです。

FILCOやARCHISSは、Cherry MXを採用することが多い傾向があります。

Gateronは、スイッチの種類の豊富さが特徴です。茶軸系だけでも、「Gateron Brown」「G Pro Brown」「Baby Kangaroo」などの種類があります。

G Pro Brownはルブ済み、Baby KangarooはNuPhyというキーボードメーカーとのコラボモデルです。Gateronは比較的タクタイル感がハッキリしているのが特徴。Baby Kangarooは特に、コリコリとした強めのタクタイル感があります。

海外メーカーの人気メカニカルキーボードのほとんどは、Gateron製スイッチです。

TTCは、「TTC Brown」「TTC Golden Brown」「TTC Silent Brown」の3種類がメイン。バージョンアップを重ねることに定評があり、年々評価が高くなっています。

通常のTTC茶軸は比較的安価な海外製キーボードに採用されがちですが、Golden Brownはホットスワップ対応の高級キーボードの選択肢の一つになることが多いです。Silent Brownは、搭載されているキーボードがなかなかありません。

ただ、静音性と茶軸のタクタイル感を両立させたいという方に人気があります。

また、各キーボードメーカーの独自スイッチもあるので、スイッチ選びは非常に奥が深いです。

キーロールオーバーで選ぶ

用途に応じて、キーロールオーバーの数で選ぶのも重要です。

キーロールオーバーは、キーを同時に入力できる機能のことで、キーが押された順番通りに認識します。

キーボードによって同時入力できるキーの数はさまざまで、「Nキーロールオーバー」であれば全てのキーを同時入力できます。6キーロールオーバーなどの、数字が入っている場合は、その数字の数だけ同時入力が可能です。

通常だと使っていて全てのキーを同時に入力する場面はありませんが、PCで音ゲーを楽しむ場合などは、できるだけ対応数が多い方がストレスがありません。

また、6キーロールオーバーの中には、WASD付近のみ対応しているなど、場所が限定されている場合もありますので、事前にしっかりと確認して選ぶのをおすすめします。

ファクトリールブの有無で選ぶ

ルブというのは、潤滑剤を塗布することを指します。これは通常、ユーザーが改造として行うものです。

ただ、工場出荷時点でルブがされるスイッチもあります。これが、ファクトリールブです。

ルブ済みのスイッチは、打鍵感が滑らかになります。茶軸の場合はタクタイル感は残るものの、それ以外の余計な摩擦感が無くなるのが特徴です。よりタクタイル感を楽しめるようになると同時に、スコンと抜けるような気持ちよさを味わえます。

音に関しては雑音は緩和されますが、特別静かにはなりません。ルブはよく静音化と表現されますが、実際は「高音を抑えて低音を強くする」改造です。コトコト、トコトコという低めの音になります。

打鍵感・打鍵音で選ぶ

打鍵感と打鍵音は、キーボード選びにおける最重要項目です。ほかの全ての部分が気に入っていても、ここが気に入らなければ使用時にストレスを感じてしまいます。

打鍵感および打鍵音を決めるのは、スイッチの種類とキーボードの構造です。スイッチの種類による違いは大まかには、先述の通り。

問題は、キーボードの構造です。

キーボードごとに、さまざまな構造上の特徴があります。

近年増えているのは、シリコンフォームを筐体内部に仕込む構造です。プリント基板の下にシリコンフォームを敷くことにより、筐体内部での反響音が抑えられます。打鍵感も少し柔らかくなり、指が疲れにくいです。

さらに、ガスケットマウント構造も近年人気があります。

ガスケットマウント構造は、打鍵時に沈み込みがあるのが特徴です。キーと一緒に、それを支えるプレートも沈み込みます。これで衝撃を緩和して柔らかい打鍵感が得られると同時に、静音性も高めているのが特徴です。

ただ、シリコンフォームと比べて打鍵音は高めになります。シリコンフォームは高音が抑えられ、低音がブラッシュアップされるのが特徴です。

また、筐体に鉄板を仕込むキーボードもあります。近年は少なくなりましたが、昔は打鍵感がいいキーボードにはたいてい鉄板が入っていました。メカニカルに限らず、メンブレンでも同じです。

鉄板があると打鍵時の安定感が増し、打鍵感がよりハッキリとします。

ただ、音が大きくなりがちです。打ちやすくなるものの、音はあまりよくありません。

低音で選ぶならシリコンフォーム搭載、打鍵感の柔軟性で選ぶならガスケットマウント、ガシガシ打てる安定感で選ぶなら鉄板入りがおすすめです。

ホットスワップで選ぶ

ホットスワップというのは、キースイッチを交換できる構造のことです。

通常のメカニカルキーボードは、スイッチがはんだで基盤に固定されています。ホットスワップ対応のメカニカルキーボードは、PCBというプリント基板を使っているため、はんだで固定されていません。

そのため、スイッチを引っこ抜いて交換可能です。

ホットスワップ対応のキーボードを購入すると、異なる打鍵感を試したくなっても対応できるため長く使えます。既製品キーボードには搭載されないスイッチも使えるので、幅が広いのも魅力的です。

ただ、国内メーカーの製品は、ホットスワップ非対応が多い傾向があります。

KeychronやNuPhyなど近年人気が高まっている海外メーカーの製品は、ホットスワップ対応のキーボードが多いです。キーボード自体の選択の幅は少し狭くなりますが、これらのキーボードメーカーは打鍵感向上の取り組みをしっかりとおこなっています。

そのため、海外メーカーのホットスワップ対応キーボードを購入しておけば、無駄な散財をせずにスイッチによる違いを楽しみやすくなるのでおすすめです。

接続方法で選ぶ

接続方法も、大事なポイントです。

キーボードの接続には、有線と無線があります。

有線は遅延がほとんどなく、チャタリングも発生しないのが魅力です。

チャタリングというのは、同じキーが何回も入力されてしまうことを指します。一度押しただけで何度も入力されるので、仕事にもゲームにも使いにくくなってしまうのが難点です。

無線にはBluetoothとUSBドングル式(2.4GHz)とがありますが、Bluetoothはチャタリングが発生しやすくなります。そのうえ、遅延もあるのでFPSなどで使うのには向きません。

2.4GHz無線はUSBを使うのが難点ですが、通信の安定性は高いです。遅延も体感できないレベルなので、ゲームにも使えます。

また、近年は有線と無線両対応のキーボードが人気です。両対応でもBluetoothだと結局有線を使うことになるので、無線方式はしっかりチェックしておきましょう。

なお、海外メーカーのキーボードの場合は、技適を取得しているかチェックするのも重要です。

日本の法律では、技適がない無線機器を使うのは違法になります。有線で接続すれば問題がありませんが、無線で接続したい場合は技適を取得しているかは非常に重要です。

たとえばKeychronの場合は、多くが技適取得済みになっています。

一方NuPhyは、基本的には技適を取得していません。無線も対応していますが、有線接続のみになります。

茶軸キーボードのおすすめモデル4選【人気】

茶軸キーボードの特徴や選び方を解説してきました。ここまでくれば、キーボード選びも難しくありません。そこで今度は、茶軸キーボードのおすすめ人気モデルを4つ紹介していきます。

メーカー・製品名 スイッチ 配列 レイアウト 接続方法
Razer BlackWidow Lite Razer Orange Switch 日本語配列/US配列 テンキーレス USB Type-B(着脱可)
FILCO Majestouch3 Cherry MX Brown 日本語配列/US配列 テンキーレス/フルサイズ USB(PS/2)
Logicool G715 GX Tactile 日本語配列 テンキーレス 有線/無線(LIGHTSPEED)
Logicool G913 GL Tactile(Low Profile) 日本語配列 テンキーレス/フルサイズ 有線/無線(LIGHTSPEED)

Razer|BlackWidow Lite

メリット
  • 質感が高いゲーミングキーボードが比較的安価で手に入る
  • バックライトが白いのでビジネス用との兼用が可能
  • 日本語配列はスペースキーが短い
デメリット
  • ゲーミングデバイスらしいイルミネーションを楽しめない
  • 日本語配列はスペースキーが短いので人によっては使いにくい

Razer BlackWidow Liteは、デザインがシンプルで高級感があることで人気を博しているキーボードです。質感が高い割には値段も1万2000円程度と安く、手に入れやすいのが魅力。

特徴的なのは、打鍵感。Razerは静音とうたっていますが、実際の音は一般的な茶軸です。

ただ、比較的タクタイル感がハッキリしているのが特徴。押し始めてすぐ抵抗感があり、そこを抜けると一気に押し込めるのが気持ちいいです。Cherry MX軸の摩擦感が苦手な方には、向いています。

また、日本語配列はスペースバーが短い昔ながらのタイプです。無変換と変換にIME切り替えを割り当てる方には、最適。

一方、ゲームで使うためスペースバーが長い方がよい方には、英語配列版のほうがおすすめです。

スイッチ Razer Orange Switch
配列 日本語配列/US配列
レイアウト テンキーレス
接続方法 USB Type-B(着脱可)

FILCO|Majestouch 3

メリット
  • 鉄板が仕込まれているので剛性が高い
  • シンプルなデザインでビジネス用との兼用が可能
  • Cherry MXスイッチを採用している
デメリット
  • ゲーミングデバイスらしいイルミネーションを楽しめない
  • テンキーがない

大人気Majestouchシリーズの最新版です。Majestouchシリーズは、「光らない」「地味なデザイン」で人気があります。マイナスポイントになりがちな部分ですが、職場などでも使いやすいのがいいところです。

分厚い鉄板があり、打鍵感が安定しているのも魅力的。

さらに、PS/2変換プラグが同梱されています。PS/2接続はフルキーロールオーバーに対応しているのが、特徴です。全てのキーの同時押しができるようになるので、ゲームや競技タイピングなどに向いています。

また、キーキャップはPBTダブルショットです。PBTはサラサラとした触り心地が特徴的。そのうえ、ABS樹脂製のキーキャップよりも音が低く静かなコトコトとした音に変わります。ダブルショットで厚みもあるので、打鍵音がいいです。

現代の技術でバージョンアップされた昔ながらのメカニカルキーボード、といった製品です。昔ながらの打鍵感の安定性などが欲しい方には、非常におすすめ。

スイッチ Cherry MX Brown
配列 日本語配列/US配列
レイアウト テンキーレス/フルサイズ
接続方法 USB(PS/2変換プラグ同梱)

Logicool|G715

メリット
  • 白が基調のかわいらしいデザイン
  • 雲のようなデザインのパームレスト付き
  • 利便性の高いメディアコントロールキー搭載
デメリット
  • カラーが白しかない
  • テンキーがない

G715は、「かわいさ」を売りにしたオーロラコレクションの人気キーボードです。真っ白な筐体とキーキャップが特徴。キーキャップは透過タイプになっており、RGBライトが映えます。

そのうえ、筐体下部にもライトがあるのがポイントです。全体的にかわいらしいデザインなので、女性はもちろん可愛い物が好きな男性にもおすすめ。

スイッチは、Logicool独自のGXメカニカルを採用しています。タクタイル(茶軸)とリニア(赤軸)から選択可能です。

打鍵感は、リニアのほうが擦れ感があります。タクタイルはコリッという抵抗感はあるものの、摩擦感は無く良質な打鍵感です。

さらに、LogicoolのLIGHTSPEEDに対応しています。これは、USBドングルタイプの無線方式です。Logicool独自の規格で、有線よりも遅延が少ないのが特徴となっています。

また、右上にロールスイッチがあったり、メディアコントロールキーがあったり利便性も高いです。

スイッチ GX Tactile
配列 日本語配列
レイアウト テンキーレス
接続方法 有線/無線(LIGHTSPEED)

Logicool|G913 TKL

メリット
  • キーが薄いロープロファイルモデル
  • プログラム可能なGキーを5つ搭載している
  • コードが邪魔にならないワイヤレスタイプ
デメリット
  • 充電切れには注意が必要

G913 TKLは、Logicoolの人気ロープロファイルメカニカルキーボードです。一般的なメカニカルキーボードよりも、キーが薄いのが特徴。一般的なキーストロークは4.0mmですが、本機は2.7mmと浅くなっています。

そのため、素早くタイピング可能です。そのうえ、通常プロファイルよりも打鍵音が静かなのも魅力。

パームレストも不要です。

G913 TKLは、LIGHTSPEEDで連続40時間使えるのが人気の理由。充電をあまりしなくても済むので、便利です。

また、メディアコントロールキーやロールスイッチも搭載。筐体もアルミ製で高級感があります。

スイッチ GL Tactile(Low Profile)
配列 日本語配列
レイアウト テンキーレス/フルサイズ
接続方法 有線/無線(LIGHTSPEED)

茶軸キーボードのおすすめモデル3選【安い】

茶軸キーボードには、安価なモデルも多いです。安い茶軸は打鍵音が大きいなどの難点もありますが、自分でルブしたり筐体裏にスポンジシートを貼ったり簡単な改造ができるなら非常にコスパが良いと言えます。

そこで今度は、安い茶軸キーボードのおすすめモデルを3つ紹介していくので、ぜひご参考ください。

メーカー・製品名 スイッチ 配列 レイアウト 接続方法
エレコム ECTK-G01UKBK メーカー不明(茶軸) 日本語配列 テンキーレス 有線
e元素 Z88 OUTEMU BROWN US配列 75%レイアウト 有線
DREVO Calibur V2 TEミニ OUTEMU BROWN/Cherry MX Brown US配列 60%レイアウト 有線

ELEOM|ECTK-G01UKBK

メリット
  • メカニカルキーボードが5000円程度で手に入る
  • シンプルなデザインなのでビジネス用との兼用が可能
  • 安価ながら必要最低限の機能を備えている
デメリット
  • ゲーム用の便利機能がほとんどない
  • テンキーがない

格安キーボードでおなじみのエレコムのメカニカルキーボードです。エレコム茶軸と呼ばれ、親しまれています。

エレコム茶軸の特徴は、安価でありながら打鍵感が良好な点です。筐体の剛性が安価なキーボードでは珍しく高めなので、打鍵時の安定性が高いのが魅力。スイッチはCherry MXよりもタクタイル感が強めです。

価格はAmazonで約6000円、実店舗では割引があれば5000円程度で購入可能。近年の少し高めのメンブレンより安く入手できます。

打鍵音が非常に大きいので気になる場合は何かしらの改造が必要というデメリットはあるものの、ほかには目立った欠点はあまりありません。

スイッチ メーカー不明(茶軸)
配列 日本語配列
レイアウト テンキーレス
接続方法 有線

e元素|Z-88

メリット
  • 安価にメカニカルキーボードが手に入る
  • コンパクトなのでマウスを使うスペースが広がる
  • Cherry MXスイッチと同じような使用感のスイッチを採用している
デメリット
  • 一般的なキーボードとはキー配置が違う箇所があるので慣れが必要
  • テンキーがない

e元素は、安いメカニカルキーボードで特に人気のあるメーカーです。茶軸、赤軸、青軸とスイッチに複数の選択肢があります。

スイッチは、格安メカニカルでは定番のOUTEM製です。押下圧は60gfと、比較的重め。重さとタクタイル感があいまって、「タイピングしてる感」があります。

ただ、タクタイル感自体は弱めです。OUTEMU軸はCherry MX軸を模倣しているため、感覚は近くなっています。

また、60%キーボードに近いサイズ感で、ファンクションキーやカーソルキーを独立させているのが特徴の75%レイアウトも特徴的。格安メカニカルでは少し珍しいレイアウトですが、ゲームにも作業にも使いやすいのが魅力です。

スイッチ OUTEMU BROWN
配列 US配列
レイアウト 75%レイアウト
接続方法 有線

DREVO|Calibur V2 TEミニ

メリット
  • 着脱可能なマグネット式のチルトスタンドを搭載
  • 非常にコンパクトなのでマウスで使えるスペースが広くなる
デメリット
  • 60%レイアウトはキーが省かれているので、普段使いでは不便な場面もある

Calibur V2 TEは、60%配列の安いメカニカルキーボードです。スイッチは、Outemu製とXherry製とで選択可能。スイッチ自体の値段の関係上、Cherry MX搭載版のほうが価格は高くなります。
さらに、チルトスタンドのタイプが珍しいのも特徴です。通常のチルトスタンドは、筐体に最初から備わっている脚を立てて使用します。

一方本機のチルトスタンドは、マグネット式です。マグネットでスタンドを着脱して、使う形になります。折れたりする心配がないのが、メリットです。

また、ゲーム中に邪魔なWindowsキーの無効化機能などゲーミングキーボードに欲しい機能はある程度備わっています。1万円以下で購入できるコスパのいいキーボードです。

スイッチ OUTEMU BROWN/Cherry MX Brown
配列 US配列
レイアウト 60%レイアウト
接続方法 有線

茶軸キーボードのおすすめモデル3選【静音】


茶軸キーボードは、赤軸と同程度の音量だと解説しました。青軸などと比べると静かですが、通常は決して静かとは言えません。

ただ、ルブをしたり筐体に工夫をしたりすることで、静音性を高めている製品があります。

今度は、そんな静音仕様の茶軸キーボードのおすすめモデルを3つ紹介していくので、ぜひご参考ください。

メーカー・製品名 スイッチ 配列 レイアウト 接続方法
Keychron K8 Pro Gateron G Pro Brown 日本語配列/US配列 テンキーレス 有線/無線(Bluetooth)
NuPhy Air 75 Gateron Brown US配列 75%レイアウト 有線/無線(2.4GHz)
Logicool MX Mechanical Kailh CHOC V2 日本語配列 フルサイズ/75%レイアウト 無線

Keychron|K8 Pro

メリット
  • 打鍵音が気になる方にはうれしい静音タイプ
  • キーの動きが滑らかな「ルブ済みスイッチ」を採用
  • シンプルなデザインでビジネス用との兼用が可能
デメリット
  • ゲーミングデバイスらしいイルミネーションを楽しめない
  • テンキーがない

Keychron K8 Proは、近年人気急上昇中のKeychronのグレードアップシリーズの製品です。

Kシリーズというのが、スタンダードシリーズ。製品名にProがつくと、そのグレードアップ版ということになります。

通常のK8には無かった静音化への取り組みがあり、茶軸キーボードのなかでは比較的静かなのが魅力的です。

まず、ルブ済みのG Proスイッチを選べます。茶軸・赤軸・青軸から選べるうえに、ホットスワップ対応・非対応も選択可能です。

ルブ処理が施されていることにより、音がコトコトという上品な音になります。

そのうえ、キーキャップがPBT製なので音がより低音に寄り不快な高音が抑えられているので、静かに感じるということです。

さらに、筐体にもシリコンフォームが使われています。Keychron Kシリーズは打鍵音があまり良くないという評価を受けることが多いですが、K8 Proは打鍵音が非常に良好です。

また、最近は日本国内での販売にも力を入れており、Keychronのキーボードは日本で販売されているモデルに関してはヨドバシカメラなどでも購入可能。入手性の高さも魅力のひとつです。

スイッチ Gateron G Pro Brown
配列 日本語配列/US配列
レイアウト テンキーレス
接続方法 有線/無線(Bluetooth)

NuPhy|Air75

メリット
  • キーが薄いロープロファイルタイプ
  • シンプルなデザインでビジネス用との兼用が可能
  • 静音タイプなので周囲の邪魔をしない
デメリット
  • ゲーミングデバイスらしいイルミネーションを楽しめない
  • 一般的なキーボードとはキー配置が違う箇所があるので慣れが必要

NuPhyは、近年人気が高まっている海外メーカーです。Air75は、ロープロファイルで比較的打鍵音が静かなのが特徴。

スイッチはGateronロープロファイル軸です。ルブはされてませんが、ロープロファイルのおかげで打鍵音が比較的静かになっています。音はカタカタという硬質かつ上品な音が特徴です。

また、NuPhyにはHaloというシリーズもあります。こちらは通常プロファイルですが、シリコンフォームを三重に使用するなど静音化への取り組みが、より強化されているのが特徴です。

そのうえ、選べるスイッチの種類も多くなっています。

ロープロファイルの静音性とパームレスト要らずの使用感が欲しい方にはAir75がおすすめですが、通常プロファイルが欲しい方にはHaloシリーズもおすすめです。

スイッチ Gateron Brown
配列 US配列
レイアウト 75%レイアウト
接続方法 有線/無線(2.4GHz)

Logicool|MX Mechanical

メリット
  • キーが薄いロープロファイルタイプ
  • シンプルなデザインでビジネス用との兼用が可能
  • 打鍵感がしっかりしていて、タイピングしている感が得られる
デメリット
  • ゲーミングデバイスらしいイルミネーションを楽しめない

MX Mechanicalは、Logicoolの一般ブランドの高級キーボードです。MX Keysという高級パンタグラフキーボードのメカニカル版、という位置づけになっています。

レイアウトは、フルサイズと75%レイアウトから選択可能。75%レイアウトの方は商品名がMX Mechanical Miniになっており、わかりやすいです。

スイッチは、Kailh CHOC V2というロープロファイル軸。茶軸、赤軸、青軸から選択できます。

打鍵感はロープロファイルながらも、ハッキリとしているのが特徴です。タクタイル感も、ロープロファイル茶軸のなかでは比較的強め。それでいて、滑らかかつ軽快にタイピングできます。

打鍵音は、低めのカタカタという上質な音が特徴です。

スイッチ Kailh CHOC V2
配列 日本語配列
レイアウト フルサイズ/75%レイアウト
接続方法 無線

茶軸キーボードのおすすめモデル3選【テンキー付き】


ここまでさまざまな茶軸キーボードを紹介してきましたが、テンキーレスや60%~75%のコンパクトレイアウトが多数派でした。メカニカルキーボードはゲーム需要が多いためか、意外とテンキー付きのフルサイズキーボードが少ない傾向があります。

ただ、仕事などで使う場合はフルサイズが便利。そこで今度は、フルサイズの茶軸キーボードのおすすめモデルを3つ紹介していきます。

メーカー・製品名 スイッチ 配列 レイアウト 接続方法
オウルテック OWL-KB109CBR2-BK Cherry MX Brown 日本語配列 フルサイズ 有線
Logicool G512 GX Brown 日本語配列 フルサイズ 有線
ARCHISS Maestro 2S Cherry MX Brown 日本語配列/US配列 コンパクトフルサイズ 有線

オウルテック|OWL-KB109CBR2-BK

メリット
  • Cherry MXスイッチを採用
  • 光らないのででビジネス用との兼用が可能
  • オーソドックスな日本語配列
デメリット
  • ゲーミングデバイスらしいイルミネーションを楽しめない
  • スペースキーが短いので人によっては慣れが必要

本機は、オウルテックの昔ながらのメカニカルキーボードです。オウルテックは昔からメカニカルキーボードを作っており、高い評価を得ています。

人気の理由は、ごく一般的な日本語配列な点です。近年は日本語配列でもスペースバーを長くしたり、一部キーを排除したりする製品が多い傾向があります。

一方本機は、スペースバーが短くカットされたキーはありません。仕事やタイピングには最適な仕様です。

さらに、スイッチはCherry MXを採用。茶軸だけでなく、赤軸・青軸・静音赤軸から選べます。

そして、パームレストが付属したり交換用キーキャップが付属したりと付属品も充実。パームレストは装着タイプですが、着脱可能です。

また、Nキーロールオーバーにも対応しており、高速タイピングもしやすくなっています。

ゲームでも普段使いでも仕事でも使いやすい王道のキーボードです。

スイッチ Cherry MX Brown
配列 日本語配列
レイアウト フルサイズ
接続方法 有線

Logicool|G512

メリット
  • 高耐久のアルミ合金で薄型なのに剛性が高い
  • 本体にUSBパスポートが搭載されているので、USB機器を接続できる
  • シンプルかつ高級感のあるデザイン
デメリット
  • ほかのLogicool製ゲーミングキーボードと比べると便利機能は少なめ

Logicool G512は、高級感が魅力の茶軸キーボードです。

筐体の素材は、航空機グレードの高耐久アルミ合金。筐体は薄めですが、剛性が非常に高いため打鍵時のブレなどがまったくありません。

つや消し加工とヘアライン加工がされているため、見た目にも高級感があります。

さらに、筐体にはUSBパスポートを搭載。充電とデータ転送の両方に使えるので、マウスを接続するなど幅広く使えます。

打鍵感は、ほかのLogicoolのゲーミングキーボードとあまり変わりません。茶軸を選べば、コトコトとした良質な音と打鍵感が得られます。

なお、スイッチは赤軸と青軸も用意されているものの、実店舗では茶軸のみが売られることが多いです。通販なら自由に選べるので、茶軸以外にも興味がある方は通販で購入することをおすすめします。

スイッチ GX Brown
配列 日本語配列
レイアウト フルサイズ
接続方法 有線

ARCHISS|Maestro 2S

メリット
  • テンキー付きでありながらテンキーレスと同等のサイズ
  • 交換用キーキャップが付属している
デメリット
  • コンパクトさと引き換えに一部のキーが省かれている
  • キーが省かれているので不便な場合がある

Maestro 2Sは、コンパクトフルサイズという変わったレイアウトが特徴のキーボードです。

テンキーが付いているのですが、キーボード全体のサイズ感はテンキーレスとあまり変わりません。エンターキーとテンキーまでの距離が近いので、コンパクトになっているという仕組みです。

そのため一部キーがカットされてはいますが、使用頻度の高いキーはすべて揃っています。

さらに、スイッチはCherry MX社製。茶軸だけでなく、赤軸・青軸・静音赤軸・黒軸・銀軸・クリア軸から選べます。選択肢が非常に多いです。

茶軸の打鍵感は、キータッチが軽め。それでいてハッキリとしたタクタイル感があり、軽快に打てます。

厚めのPBTキーキャップを採用しているため、打鍵音が比較的静かなのも魅力的です。

そのうえ、キーキャップの印字は摩擦で消えない昇華印刷が採用されています。長く使っても印字が消えません。

メカニカルスイッチは耐久性が高いのも魅力ですが、本体やキーキャップが摩耗したりすると所有欲が満たされなくなり、結局買い替えてしまうことがあります。本機なら、その心配もありません。

ほかにもMac OSモードとWindowsモードとを切り替えられたり、Caps Lockと左Controlの位置を交換できる機能があったりと機能も豊富。交換できる部分には、交換用キーキャップも付属するなど痒いところに手が届くのも本機の魅力です。

スイッチ Cherry MX Brown
配列 日本語配列/US配列
レイアウト コンパクトフルサイズ
接続方法 有線

キーボードの茶軸に関するよくある質問

ここまで、キーボードの茶軸モデルに関してさまざまなことを解説してきました。最後に、そんな茶軸に関するよくある質問の答えを紹介します。茶軸に静音スイッチはあるのか、青軸とどっちがいいのか知りたい方はぜひご参考ください。

茶軸に静音スイッチはある?

茶軸にも静音スイッチはありますが、数は少ないです。

茶軸の静音スイッチで人気なのは、TTC Silent Brown。ハッキリとしたタクタイル感はありますが、打鍵音が静音赤軸に似たスコスコ音なのが特徴です。

その打鍵感と打鍵音から、REALFORCEやHHKBなどの静電容量無接点方式の静音仕様に似ているとも言われています。

静かかつ打鍵の楽しさが味わえる魅力的なキースイッチですが、単品販売しかありません。ホットスワップ対応のキーボードが必要になるので、注意しましょう。

まずはホットスワップ対応の茶軸キーボードを購入して、音が気になったら別途スイッチのみを購入するのがおすすめです。

茶軸と青軸はどっちがいい?違いは?

茶軸と青軸のどっちがいいのかは、一概には断定できません。

どちらも打鍵時に抵抗感があるという点では似ていますが、抵抗感の種類が大きく異なります

青軸はクリッキーとも呼ばれるように、マウスクリックのようなカチカチとした打鍵感です。音もカチカチとした高めの音になります。

茶軸は、コリコリとした抵抗感が特徴です。昔の高級メンブレンと似ているとも言われており、クリック感というのとは性質が異なります。音はスイッチによって大きく変わりますが、青軸よりは静かで高音が目立たないものが多いです。

カチカチとした打鍵感と音が好みなら青軸、コリコリとした独特な打鍵感が楽しみたいなら茶軸がおすすめ。

青軸キーボードについて詳しくはコチラから!

茶軸と銀軸の違いは?

茶軸と銀軸は、根本的にさまざまな部分が違います。

銀軸は、スピードシルバー軸と呼ばれるように速さが特徴です。キーを押したときにキーが反応する点をアクチュエーションポイントと呼びます。これが、浅いのが銀軸の特徴です。

ストロークも3.4mmと、比較的浅くなっています。これにより、底打ちしてもしなくても比較的素早くタイミングできるということです。

この仕組みから、ゲーム用としては人気があります。

茶軸と大きく異なる点はこの仕組みと、銀軸のリニア感です。打鍵感自体は、赤軸に似ています。押し下げたときに抵抗感がまったくありません。

ただ、音は赤軸や茶軸より大きくなりがちです。音の質も高めのカンカンとした音になるため、ゲーム用途以外ではあまり人気がありません。

仕組み上、ミスタイプしやすいのもゲーム以外で使われにくい理由です。

茶軸は、ゲーム・仕事どちらでも使いやすいため広く勧められます。

銀軸は、ゲーム専用スイッチとしておすすめです。

まとめ

茶軸のキーボードは打鍵感と打鍵音のバランスが非常によく、ほかのスイッチ方式に比較的近い感覚なのでメカニカルキーボード初心者におすすめです。

ただ、茶軸と言ってもさまざまな種類があります。メーカーによって打鍵感が変わるだけでなく、同じメーカーでもスイッチによっては打鍵感が大きく変わるのでスイッチの種類は非常に重要です。

ほかにも選び方はさまざまです。キーボードの種類も、まだまだ豊富にあります。

今回紹介したような選び方やおすすめキーボードを参考にして、自分に合った茶軸キーボードを選びましょう。