今や生活に欠かせないスマートフォンですが、落としたり、ぶつけたりすると画面に傷が入ったり、最悪の場合割れてしまったりするなど非常にデリケートなアイテムです。
そんなときに心強いのが、保護ガラスです。あらかじめ画面に貼っておくことでスマートフォンの画面を傷や汚れから守ることができます。
本コラムでは、そんな保護ガラスの特長や種類について解説します。
そもそも保護ガラスとは?
保護ガラスとは、スマートフォンやタブレットなどの液晶画面を傷や汚れから守るためのもので、ガラスフィルムや強化ガラス、耐衝撃ガラスとも呼ばれます。
一概に保護ガラスといっても、光沢、反射防止、ブルーライトカットなど、さまざまな種類が存在し、用途や目的によって自分に合うものを選ぶことができます。
保護ガラスの特長、保護フィルムとの違い
保護ガラスは文字通り「ガラス」でできているため、PET素材でできた保護フィルムよりも硬く、衝撃に強いのが特長です。
透明度も保護ガラスの方が高く、クリアな見た目を保ったまま画面を保護できます。
また保護ガラスは、気泡が入りにくく、よれてしわになることもないので、保護フィルムよりも綺麗に貼りやすいという特長もあります。
項目 | 保護ガラス | 保護フィルム |
---|---|---|
素材 | ガラス | PET |
硬度 | 硬い | ガラスより柔らかい |
透明度 | 高い | ガラスより低い |
厚さ | 厚い | 薄い |
価格 | 保護フィルムより高価 | 安価 |
保護ガラスでよく見る「9H」や「10H」ってなに?
保護ガラス製品の多くで表面硬度「9H」や「10H」などの表記を目にしたことはありませんか?
この数値は、ガラスの硬さを表したものです。
JIS(日本工業標準調査会)が定めた、「塗料一般試験方法-第5部:塗膜の機械的性質-第4節:引っかき硬度(鉛筆法)」の規格を参考に、10B〜10Hまでの鉛筆(三菱鉛筆 Hi-uniの場合) を使用して塗膜への傷つきの有無を確認する方法で硬度を表していることが多いようです。
試験方法は、鉛筆を使って塗膜を引っかいた後の塗装面の傷の有無を判断するといったもので、柔らかい鉛筆から徐々に硬い鉛筆へと変えて試験を行い、傷がついた1つ前の硬さの鉛筆の硬度がその塗膜の硬さということになります。
つまり、「9H」の硬さの鉛筆で引っかいて傷が付いた場合、そのガラスの表面硬度は「8H」として記載しているということです。
保護ガラスの種類
光沢(クリア)
高い透明度でクリアな見た目を保ったまま画面を保護することができる保護ガラスです。
動画や写真などを綺麗な画面で見たい方などにおすすめです。
透明度が高い反面、反射や映りこみで画面が見えにくくなることもあるので、スマホを屋外で頻繁に使用する方は注意が必要です。
反射防止(マット)
さらさらとしたマットな質感で、指の滑りが良く、指紋が付きにくいのが特長の保護ガラスです。
太陽光やライトの反射を抑え、画面を見やすくしてくれるため、スマホを屋外で頻繁に使用する方などにおすすめです。
反射を抑えている分、透明度がやや下がるというデメリットもあるので、スマホをクリアな画面で見たいという方は注意が必要です。
ブルーライトカット
画面から発せられるブルーライトを軽減してくれる保護ガラスです。
ブルーライトは網膜の機能低下や、眼精疲労につながります。
スマホの画面を見る時間が長い方や目の疲れが気になる方などにおすすめです。
一方で、製品によってはフィルム自体に色がついているものもあり、画面の見え方が多少変わってしまう場合もあるので注意が必要です。
覗き見防止
周囲からの覗き見を防止してくれる保護ガラスです。
正面からは画面が見えますが、一定の角度になると表示されている内容が見えなくなります。
電車内など、周囲からの覗き見が気になる方などにおすすめです。
注意点としては、正面から見ても多少画面が暗くなる場合もあるので、その際はスマホの設定でディスプレイの輝度を調整するなどして使用する必要があります。
おわりに
今回は保護ガラスの特長と種類について解説しました。
保護ガラスはスマートフォンの画面を守る重要なアクセサリーです。
画面保護の他にも、指触りを良くする・ブルーライトのカット・プライバシー保護など、さまざまな付加価値を持った製品があります。
これから、スマートフォンを安心して長く使用するためにも自分に合った保護ガラスを選びましょう。