永年勤続や定年退職を記念して、社員に贈るべき記念品はどのように選ぶべきでしょうか。
永年勤続や定年退職に贈る記念品には、使うたびに長年勤務したことを誇りに感じてもらえるよう、日々の生活で活用できる実用的なものがおすすめです。
本記事では、永年勤続記念品と定年退職記念品について、贈る意味や効果、いつ贈るか、相場など選び方のポイントと、喜ばれるおすすめの記念品12個を紹介。贈る際のポイントや注意点を解説します。
永年勤続で記念品を贈る意味・相場・選び方のポイント
永年勤続の記念品は、長年の勤続への感謝と敬意を表します。
記念品を贈る意義と記念品がもたらす効果を確認しましょう。また、記念品を贈るタイミングや相場など、永年勤続にふさわしい品を選ぶためのポイントを解説します。
永年勤続の記念品を贈る意味と効果
永年勤続に記念品を贈ることには、どのような意味や効果があるのでしょうか。
独立行政法人労働政策研究・研修機構が行った「企業における福利厚生施策の実態に関する調査―企業/従業員アンケート調査結果―(2020年)」によると、企業が社員のために導入している福利厚生(※)のうち、「永年勤続表彰」は上位4位で49.5%もの企業が取り入れていることが分かりました。
欧米社会のように日本でも、転職に対するハードルが下がり働き方も変わってきています。このような状況下では離職率が上がるため、企業のことをよく知る永年勤続社員の存在価値は高まっているのです。
永年勤続の表彰や記念品で長年勤めている社員の貢献を称えることで、社員への感謝や労いといった普段伝えきれない会社からの想いを明確に表現することができます。
これにより、「社員のモチベーションアップ」「離職を防ぐ」「企業との信頼関係が深まる」といった効果が期待できると考えられるのです。
※参考:休暇制度など11カテゴリ・48項目に分類した施策
企業における福利厚生施策の実態に関する調査―企業/従業員アンケート調査結果―(2020年)独立行政法人労働政策研究・研修機構
永年勤続は何年目で贈る?
永年勤続は勤続年数の節目で表彰と記念品を贈りますが、何年目で贈るかというタイミングは企業によって異なります。
一般的には初回が5年目、その後は10年、20年、30年と10年単位での表彰が多く見られますが、初回を3年に設定したり、5年ごとに表彰したりするなど、各企業が自由に決めるのが一般的です。
最近では、定年延長に伴い、40年勤続の表彰を行う機会を設ける企業も増えています。
永年勤続の相場はどれくらい?
永年勤続記念品の相場は、勤続年数によって異なるケースが多いでしょう。
一般的には、初めての記念品(3〜5年勤続)の場合、1万円程度が目安とされます。
勤続年数が長くなるにつれて、記念品の相場も高くなる傾向で、10年、20年といった節目では、3万円〜8万円を目安にする企業が多いようです。
30年や40年の長期勤続者には、10万円前後の価値ある記念品が選ばれることがあります。
永年勤続では、「社名・会社のロゴが入った記念品」+「勤続年数に合わせた製品」という組み合わせで贈ることも多いです。
社名入りの記念品を贈る理由は、記念品を受け取った社員が、使うたびにそのときの状況や気持ちを思い出し、企業の一員であることを再認識できるようになるためです。
会社への帰属意識を高め、これからも長く勤務してもらうことを促すためにも、社名入りの記念品を贈ることをおすすめします。
「永年勤続」に贈る おすすめ5選
永年勤続の記念品にふさわしい、5つの製品を紹介します。
モバイルバッテリー
永年勤続の記念品として「モバイルバッテリー」は人気上位の製品です。
スマートフォンやノートPCなどの急なバッテリー切れに対応できるため、普段の仕事だけでなく、プライベートでも活躍します。
安価なモバイルバッテリーが出回っていますが、永年勤続の記念品として贈る場合は、社員を大切に想う気持ちを表現するため以下のような高品質な製品を贈ることがポイントです。
- 日本メーカーの製品・メーカー保証がついている
- PSEマークがある(※)
- 機種に合わせた最適な電流で充電できる安心機能がついている など
▼ノベルティ制作例:モバイルバッテリーはこちら▼
オリジナルのモバイルバッテリー 名入れ記念品の制作事例
※参考サイト:
PSEマークとは?マークがついていると何がわかる?ひし形と丸形の違いなども解説
スマホスタンド・ノートPCスタンド
スマホスタンドやノートPCスタンドは、永年勤続の記念品としての品位と実用性を備えています。
ステンレス製のスタンドは、見た目も美しく社名やロゴが映えるのも特徴です。品位や高級感がある記念品を演出したいときに検討をおすすめします。
実用面では、デバイスを適切な高さに設置できるようになるため、作業がしやすくなるのが特徴です。肩こりや猫背の予防にも効果が期待できるでしょう。
携帯できるタイプが多いため、社員が顧客訪問時や外出先で使用することで、企業認知の向上や話題のきっかけ作りとしての効果も期待できます。
▼ノベルティ制作例:スマホスタンド・ノートPCスタンドはこちら▼
オリジナルのスマホスタンド 名入れ記念品の制作事例
オリジナルのノートPCスタンド 名入れ記念品の制作事例
ワイヤレスイヤホン
ワイヤレスイヤホンは、実用性とおしゃれな記念品としての効果の高さでおすすめです。
若い世代を中心に、通勤中にスマートフォンで音楽を聞いたり、好きな動画やゲームを楽しむのが当たり前になっています。その際、必要になるのがワイヤレスイヤホンです。
マイク機能付きのモデルなら世代に限らず、Web会議など仕事の場面でも大いに役立つおしゃれでかっこいい記念品になります。
社員が日々の生活の中で頻繁に使う記念品になるため、永年勤続の記念品としての効果を十分に発揮するでしょう。
▼ノベルティ制作例:ワイヤレスイヤホンはこちら▼
名入れが映える、オリジナルのワイヤレスイヤホン制作事例
複数ポート充電器
永年勤続の記念品として「複数ポート充電器」は、実用面と安全面をサポートする製品としておすすめです。
近年、スマートフォン、タブレット、ワイヤレスイヤホンなど、さまざまなデバイスを使用するためにUSBケーブルとUSB充電器が必要になっていますが、製品に充電器が付属していないことが多く、今まで使っていた充電器で対応しているケースが多く見られます。
しかし、使っていた充電器が数年以上前のものであった場合、最新のデバイスの充電規格などに対応しきれていないこともあるため、実は注意が必要なのです。最新の充電器を贈れば、実用面と安全面で社員をサポートすることができるでしょう。
中でも、一度に複数台のデバイスを充電できる複数ポート充電器は利便性が高く、職場や自宅、出張時にも役立つ「使いたい記念品」になるといえます。
▼ノベルティ制作例:複数ポート充電器はこちら▼
名入れしてオリジナルの複数ポート充電器が制作できる
カタログギフト
先ほども少し触れましたが、永年勤続の記念品として、勤務年数に応じた金額の「カタログギフト」を合わせて贈るのも効果的です。
受け取る側は自分で好きな製品を選べる点がメリットですが、贈る会社側も記念品を選ぶ手間や時間を減らすことができるため、両者にとって利便性が高いといえるかもしれません。
ただし、カタログギフトで受け取る製品は一般的な製品や食べ物であるため、記念として長く手元に残ることは少ないでしょう。そのため、永年勤続の記念品としては、社名入りで手元に残る記念品との組み合わせで贈るのがポイントといえるのです。
定年退職で記念品を贈る意味・相場など選び方のポイント
ここからは、定年退職を迎える社員に向けた会社から贈る退職記念品、部下や部署など個人で贈る記念品について意味や効果、相場を紹介します。
定年退職の記念品を贈る意味と効果
定年退職記念品を贈ることは、長い勤務期間に対する感謝と慰労を示す大切な機会になると同時に、退職後の新たなスタートをお祝いするという気持ちもこめて贈ることに大きな意味があります。
効果としては、退職後も、よりよい関係性を保つためのひとつの手段になりうるという点が挙げられます。
厚生労働省が掲げる「人生100年時代構想」など、これからの人生100年時代を見据え、各企業でも60代後半〜の人材に対する再就職需要も高まりつつあります。
そのような時代では、退職者が関連業界や企業に再就職するようなケースも多く、近い将来の顧客やビジネスパートナーとなる可能性も大いにあるのです。
価値ある退職記念品を贈って良い印象で第二の人生へ送り出すことで、退職者はもちろん、家族や友人、子供や孫などに対しても、ブランディング効果を期待できるといえるでしょう。
※参考:「人生100年時代」に向けて 厚生労働省
退職の記念品はいつ渡す?
定年退職の記念品は、退職日や送別会の際に渡すのが一般的です。
これらの日程が都合に合わない場合は、他の日に渡してもよいですが、早く渡しすぎるのは、退職を急かすような印象を与えるため、失礼にあたりNGです。
退職日に渡せない場合は、感謝の意とともに当日に渡せない理由を手紙で添えるといった配慮をした上で、正式な退職日の1〜2週間前を目安に贈るようにしましょう。
定年退職の記念品の相場はどれくらい?
定年退職記念品の相場は、退職する社員の勤務年数や地位によって異なります。
定年退職で会社から贈られる記念品の相場は3万円前後が目安とされていますが、管理職の場合は、5〜10万円程度の記念品を選ぶこともあります。
また、定年退職する方に対して、会社からではなく、仲間や部下など個人から記念品を贈ることもあるでしょう。
その場合の相場は、部署単位で取りまとめる場合、一人あたり1,000〜3,000円程度を集めて、実用性の高いアイテムを選ぶのが理想的です。
個人として贈る場合は、お返しなどの気を遣わせないよう3,000〜5,000円程度で選ぶのが一般的でしょう。
「定年退職記念」に贈る実用的な記念品7選
定年退職記念に贈りたい「退職後のセカンドライフを豊かにする実用的な記念品」を紹介します。日常使いができ、新たな生活をアクティブに楽しめるものを選ぶのがポイントです。
ワイヤレススピーカー
ワイヤレススピーカーは、退職記念品として新しい生活や趣味に彩りを加える実用的な製品です。ワイヤレス接続で、スマートフォンやノートPCとも接続ができるため、音楽を楽しむ時間や映画鑑賞など、リラックスして時間を楽しむのに最適な製品です。
マイク機能付きであれば、趣味で始めるかもしれないオンライン英会話やオンライン講座などの新しい活動にも活躍します。
ワイヤレススピーカーと、スマホスタンドやノートPCスタンドをセットで贈るという方法もおすすめです。音楽や動画鑑賞、学習ツールとして、スマートフォンやノートPCを活用する環境が整い、より使い勝手が良くなるでしょう。
▼ノベルティ制作例:ワイヤレススピーカーはこちら▼
格調高いオリジナル記念品ならワイヤレススピーカー
モバイルバッテリー
モバイルバッテリーは、いま定年退職を迎える世代にとっては、あまりメジャーな存在とまではいえませんが、退職後に行く機会が増えるであろう旅行やアウトドアレジャーに活躍するだけに、定年退職の記念品として検討することをおすすめします。
「使い方が分からない……」という声が聞こえそうな場合は、送別会でみんなで教えてあげたり、退職へのメッセージと使い方を解説した動画を贈ることで、より温かい気持ちがこもった記念品になるでしょう。
▼ノベルティ制作例:モバイルバッテリーの一覧はこちら▼
モバイルバッテリーのオリジナルノベルティ制作事例一覧
ワイヤレス充電器・複数ポート充電器
ワイヤレス充電スタンドは、スマートフォンを置くだけで充電ができる利便性の高さが魅力です。
Androidなど一部の機種では対応していないため、機種が分からないような場合は、複数ポート充電器がおすすめです。
旅行先の充電に便利な巻き取り式の充電ケーブルとセットで贈るケースもあります。
▼各種ノベルティ制作例(オウルテック)はこちら▼
ワイヤレス充電器:スタイリッシュなノベルティ
複数ポート充電器:一度に同時充電が可能
巻き取り式の充電ケーブル:コンパクトだから出張や営業先で活躍
ポータブル電源
ポータブル電源は、アウトドア活動やガーデニング、家族とのBBQ、カーポートや駐車場でも車の清掃に掃除機を使えるなど電源のない屋外で活躍します。
自然災害のニュースを聞いたときなどに購入したいと思っても、自分ではなかなか購入することがない製品のひとつだからこそ、退職記念品として贈ると喜ばれるでしょう。
▼ノベルティ制作例:ポータブル電源一覧は、こちら▼
レジャーやお庭・車の掃除など野外用電源として活躍するポータブル電源
筆記具
高級感のある良い書き味のボールペンなどの筆記具は定年退職記念の定番です。おしゃれに名入れを施すことで、退職する方の特別な思い出の品となります。
ボディーカラーはその人のイメージに合わせて選び、贈呈時にはその色を選んだ理由やエピソードを添えると、さらに思い出深い記念品になるでしょう。
部署や個人から贈る記念品
仲間や部下など個人から定年退職の記念品を贈る場合は、モバイルバッテリーやノートPCスタンドなど、退職後も日常的に使えるアイテムに、チーム名やメッセージを入れると、より思い出深く特別感のある記念品になります。
ネクタイやインテリア製品などは、趣味に合わない場合や、家族が嫌がることもまれにあるので、選ぶ際には注意が必要です。
おすすめ記事:小ロットオリジナルノベルティ制作会社が公開|費用・おすすめの選び方
旅行券
永年勤続の記念品ではカタログギフトを紹介しましたが、定年退職の記念品では「名入れの記念品」+「勤続年数や立場に応じた金額の旅行券」というセットで贈るのもおすすめです。
旅行券を贈る際の注意点として、旅行券には旅行会社ごとに使える範囲が異なったり、同じ旅行会社の旅行券でも予約方法に違いがあるケースなど、多様な種類がある点です。
旅行券を扱う会社のホームページなどで、受け取る側のニーズにあっていそうか、事前に確認することをおすすめします。
記念品選びで気を付けるポイント
記念品選びは受け取る側のことを考え、不快なイメージのものや、持ち運びに困るものを避ける心遣いが大切です。ラッピングや熨斗(のし)にも気を配りましょう。記念品選びで配慮したいポイントを解説します。
タブーとされるものや色
記念品として贈るものに避けたい製品や色があります。一例をあげておきましょう。
ハンカチは、涙を拭くための悲しみの象徴であり、「別れ」を暗示するため、贈り物としては不向きとされています。
靴などの履物は「踏むもの」、ベルトなどは「締め付けるもの」ととらえることがあるため、目上の方への贈り物として失礼にあたると考えられることがあります。
色では赤は「火事」や「血」を連想させるといわれ、一般的に避ける傾向です。
持ち帰りに重くないもの
記念品を選ぶ際は、受け取った人が持ち帰りやすいかも考えておきましょう。
とくに電車通勤や徒歩での帰宅を考えると、大きなサイズや重量のある記念品は避ける方がよいでしょう。
名入れが悪目立ちしないように
記念品に名入れを施す際は、デザインが重要です。社名やロゴが大きすぎたり、色が派手すぎたりして目立ちすぎると、嬉しい記念品でも使いにくくなります。
名入れは控えめで洗練されたデザインを選び、品格とセンスを兼ね備えることが大切です。
適切なデザインの名入れは、受け取る人に喜ばれるだけでなく、企業の良いイメージを保つ助けにもなります。
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ラッピングや熨斗(のし)まで心配りを
永年勤続や定年退職は、その人の人生における大切な節目です。
この特別な機会に贈る記念品は、ラッピングやのしにも配慮しましょう。高級感のあるセンスの良い包装は、記念品の価値を高めます。
熨斗(のし)のマナーは以下の通りです。
- 熨斗紙は紅白の蝶結びを選ぶのが一般的。
- 永年勤続の記念品の表書きには「勤続○周年記念」「御祝」など記載。
- 定年退職の記念品の表書きには「御祝」「御礼」などが用いられるのが一般的。
- のしとリボンは併用せず、どちらか一方を選ぶ。のしは日本の伝統的な贈り物のマナーに沿ったものであり、リボンは華やかでエレガントな印象に。
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オリジナル台紙などノベルティ包装について(オウルテック)
永年勤続や定年退職の記念品は使ってもらえるものを
永年勤続や定年退職の記念品は、社員への感謝の気持ちを伝え、新たな節目を祝福することを意味します。その際、ただモノを贈るのではなく、日常的に手に取り使ってもらえることで、大きな意味と効果を発揮します。
なかでも、名入れされた実用的なアイテムは、帰属意識や企業への信頼を深める効果を持つといえます。社員にも喜んでもらえ、贈る会社にもメリットのある記念品を贈りましょう。
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