オリジナルの防水バッグを作ろうと考えていても、自社に設備や工場、製造技術、人的リソースがないという企業も多いでしょう。
そのようなときに活用したいのが、OEM、ODMによる製造です。技術を持つメーカー(受託企業)にオリジナル製品の生産を依頼するという方法です。
この記事では、OEM、ODMでオリジナル防水バッグを作る工程や、おすすめの防水バッグの種類や特徴について紹介し、理想のオリジナル防水バッグを作るためのヒントをお伝えします。
オリジナル防水バッグの製造を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
OEM・ODMでオリジナル防水バッグを作ろう!
OEM、ODMを活用すれば、自社に製造ラインやリソースがなくても、希望のオリジナル防水バッグが作れます。
ここでは、OEMとODMの違いとともに、OEM、ODMでオリジナル防水バッグを作るポイントについて解説します。
オリジナル防水バッグを作るときのOEM・ODMの違いとは?
まずはOEM、ODMのそれぞれの違いについて解説します。
OEM(Original Equipment Manufacturing/Manufacturer)は、製品の企画や設計、組立図などすべて委託企業が用意し、製造部分のみをメーカー(受託企業)に依頼する仕組みをいいます。
ODM(Original Design Manufacturing)は、製品の企画や設計〜製造まで、基本的にすべてをメーカーに依頼する仕組みで、委託企業は基本的なコンセプトや希望のみをメーカーに指示します。
OEMは製品の企画やデザインは自社で担当する一方で、製造に関わる金銭的・人的コストを削減できるのが代表的な特徴です。ODMは、防水バッグに関する製造ノウハウやそれに関わるリソースがほぼないような状態でも、オリジナル防水バッグを作れるのがメリットといえるでしょう。
OEM・ODMでオリジナル防水バッグを作るときのポイント
OEM、ODMでオリジナル防水バッグを作るときには、自社の理想や社内リソースに応じて、OEM、ODMのどちらで生産するのかを決めることがポイントです。
OEM、ODMの生産を依頼するメーカー探しでは、メーカーが生産している防水バッグの品質、種類の豊富さ、デザイン性の3つをチェックしてみましょう。
理由は、メーカーの既存製品がOEM、ODM製品のベースとなるため、これから依頼する防水バッグが、どのような製品になるのか、おおよその予測をつけることができるためです。
メーカーをある程度絞れたら、具体的にメーカーに相談する段階に入ります。OEM、ODMの対応範囲、予算、納期などしっかりすり合わせを行うことが成功への秘訣です。
この後に紹介する、「OEM・ODMでオリジナルの防水バッグを作る工程」にそって、自社にはどのような製品や製作工程があっているのかを判断しましょう。
【企画・検討】OEM・ODMでオリジナル防水バッグを作る工程
さっそく、OEM、ODMでオリジナル防水バッグを作る工程にそって、それぞれのポイントを詳しく解説します。
オリジナル防水バッグのコンセプトを具体化する
まずはオリジナル防水バッグを作る目的や対象者など、コンセプトを具体化しましょう。
さまざまな製品がある中で、「どうして防水バッグを作るのか(理由)」「防水バッグで実現したい希望はどのようなことか(目的)」などを明確にします。
同時に、「どのような人をターゲットとしているのか(対象者)」もできるだけ具体的に決めておきましょう。
目的やターゲットを明確にすることで、どのような種類の防水バッグを生産すべきかの判断がつきやすくなります。
防水バッグの種類を選ぶ|おすすめ防水バッグ
次に、具体的にどのようなタイプの防水バッグを作るのかを考えます。
防水バッグといってもさまざまな種類があるため、目的やターゲットに合わせたものを選択する必要があります。OEM、ODMで人気の防水バッグを紹介しましょう。
トートバッグ型防水バッグ
タブレットやノートPC、大切な資料や書類が入るサイズのため、さまざまなシーンで使いやすいのが、トートバッグ型の防水バッグです。
建設現場など水気や汚れが心配な環境でも、大切なものを安心して現場に持ち込めます。濡れたり汚れたりした洋服や作業着を持ち帰るのにも便利なため、作業系グッズやオフィス関連の商品企画としてもおすすめでしょう。
もちろん、夏のマリンレジャー、冬のスノーボードやスキーレジャー、四季を通してのキャンプやアウトドア用グッズとしての商品企画にも◎。さまざまな企業の企画に対応しうる汎用性の高い製品です。
サコッシュ型防水バッグ
肩からかけられるサコッシュ型の防水バッグもおすすめです。サコッシュ型はビジネスシーンだけでなく、アウトドアやマリンスポーツ、旅行など、幅広いシーンで活躍します。
スマートフォン、財布、ハンカチ程度が入る大きさなので、旅行関連の商品企画としてもおすすめです。
アームバンド型防水バッグ
アームバンド型の防水バッグは、スマートフォンを腕に取り付けてトレーニングやランニングを楽しめる製品です。
スポーツ関連商品、健康促進に関するイベント、スポーツジムのオリジナル商品企画に向いています。
防水・防塵スマホケース
次に、スマートフォンに特化した防水・防塵ケースを紹介します。
防水性の高さから夏のレジャーやイベント向けの商品企画としてはもちろん、ホコリやチリ、汚れなどからスマートフォンを守る防塵性もあるため、作業現場向け、アウトドアやレジャー向けの商品企画にも最適です。
iPhone15 Plusのような6.7インチ(約17cm)の大型スマートフォンが入るサイズが人気です。
タブレットが入る防水ケース
タブレットを頻繁に使用するオフィスや作業現場向けの商品企画としておすすめなのが、タブレットが入る防水ケースです。
防水ケースに入れたまま通話ができるのはもちろん、動画視聴も可能なためタブレット学習を行う学校や学習塾向けのオリジナル商品企画にも最適です。
OEM・ODMどちらで生産するか判断する
オリジナル防水バッグを作る目的や対象となるターゲット、作りたい製品が決まったら、具体的にどう生産していくのかを判断します。
生産できる設備や人的リソースがある場合も、自社で生産した場合のコストと、OEM、ODMで生産した場合のコストとを比較しながら慎重に検討することが大切です。
【調査・相談】OEM・ODMでオリジナル防水バッグを作る工程
ここからは、OEM、ODMでオリジナル防水バッグを作る工程の中でも、調査・相談の段階について詳しく解説します。
OEM・ODMで防水バッグを生産できるメーカーを探す
防水バッグに関するコンセプトが固まってきたら、OEM、ODMで防水バッグの生産に対応できるメーカーを探します。
選ぶポイントは、本記事の冒頭でも紹介した通り、メーカーの既存商品を確認し、防水バッグの品質、種類の豊富さ、デザイン性の高さをチェックしましょう。
メーカーに問い合わせ・相談・検討
防水バッグの生産を依頼するメーカーを2〜3社に絞ったら、実際に問い合わせをしてみましょう。
中でも、今回生産する防水バッグでは、「防水レベル」の確認が重要です。どこまで防水性があるのか、自社の希望と合うかについても、この段階で確認しておきましょう。
メーカーに確認すべきポイントは下記の通りです。
●OEMの場合
- 自社が希望するデザインの色味や希望など再現できるか
- どの程度の防水性能を希望するか(対応できるか)
- 納品までの大まかなスケジュール確認
●ODMの場合
- どの程度までデザインの希望などを提出する必要があるか
- どの程度の防水性能を希望するか(対応できるか)
- 納品までの大まかなスケジュール確認
●共通
- おおよその見積もり価格
- 相談のしやすさ/対応のよさ
- 製品を入れるオリジナルの箱(包装)の対応範囲
- 配送の対応範囲
忘れがちなのが、防水バッグを入れるオリジナル箱や包装に関するデザイン、対応範囲についてです。どの程度までオリジナル性や希望のイメージを再現できるのかについても、メーカーの選定条件に加えるとよいでしょう。
【発注・生産】OEM・ODMでオリジナル防水バッグを作る工程
メーカーの選定が終わったら、正式に発注を行い生産工程に進みます。発注と生産工程の段階におけるポイントを解説します。
発注・スケジュール決定
メーカーの選定が終わったら、正式にオリジナル防水バッグの発注を行います。
発注時には、正式な発注数量、トータルでかかる費用、納品スケジュール、デザインなどのすり合わせを十分に行い、納得した上で契約を行います。
OEM、ODM共通の注意点として、数字やデザインに関するやり取りは、必ず文字やデータで残すということがあげられます。勘違いや認識違いが起こりやすい部分なので、慎重なやり取りが必要になるのです。
納品では、スケジュールに遅れが出ないよう、余裕を持った計画を立てると安心です。
サンプル確認・修正
OEM、ODM共通のポイントとして、本格的な生産を行う前に、必ずサンプルを作ってもらい、製品の品質やデザインなどを事前チェックしましょう。
色味などのデザイン部分はもちろん、防水バッグの防水機能、開口部分の開閉のしやすさ、首にかけるストラップの長さ、硬すぎるといった製品の感触など、細部までチェックし、この段階で必要に応じて修正依頼をします。
合わせて、製品を入れるオリジナル箱や包装の確認も行いましょう。デザイン、誤字脱字、記載内容に不備がないかをチェックする必要があります。
生産がはじまってから修正依頼をすることは困難なため、事前に確認すべき部署や上司、関連部署などに漏れなく伝え、後からの修正が起こらないよう注意することが大切です。
サンプルチェックで問題がなければ、実際の生産へと進みます。
本格的な生産・完成
サンプルチェックまで終わったら、本格的な生産工程に進みます。
スケジュールに遅れはないか、生産時に問題はないかなど、メーカーと密に連絡を取りながら進め、完成を待ちましょう。
【検品・納品】OEM・ODMでオリジナル防水バッグを作る工程
オリジナル防水バッグの生産が完了し検品でOKが出れば、いよいよ納品です。検品作業では、製品の仕様や品質が基準を満たしているか最終チェックが行われます。
海外の工場での検品・配送
海外工場で生産された防水バッグは海外工場内で、傷や汚れ、不良箇所がないかなど入念にチェックする検品が行われます。その後、問題がないことを確認したら日本へ向けて出荷されます。
スケジュールでは、台風や悪天候などによる到着の遅れが出るケースがあるため、できるだけ余裕を持ったスケジュールを組んでおくことをおすすめします。
また、出荷国の祝日や大型連休にも配慮が必要です。アジア圏では1月下旬〜2月上旬にある旧正月、欧米ではクリスマスシーズンにおいて、遅れが出やすい傾向です。
国内での検品・配送・納品
国内生産の場合は国内工場で検品され、基準を満たした製品が国内販売店や委託企業に配送、納品されます。
海外工場から届いた製品は、輸入の通関手続き後、国内の各所に配送、納品されます。メーカーによっては、海外工場で生産された製品の検品作業を国内で行うところもあるため、輸入〜配送までどれくらいの期間が必要なのか、事前に確認しておくことをおすすめします。
無事に納品されたあとも、発注した製品の数や内容に不備がないかしっかり確認しましょう。
ここまでの内容を参考にして、OEM、ODMどちらの生産方法が自社にマッチしているのか、どのような防水バッグが理想に近いのかについて、社内で慎重に検討しましょう。
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防水バッグのデザイン・アイデア3選
最後に、OEM、ODMでオリジナル防水バッグを作る際の具体的なデザイン・アイデアを3つご紹介します。冒頭の「防水バッグの種類」の中で、すでに紹介したものもありますが、「デザイン」や「機能」といった視点で確認していきましょう。
【実例】防水スマホケース
スマートフォン、お金(お札)、パスポートといった小さくても大切なものを入れるのに特化したデザインが、防水スマホケースのデザインといえます。
スマホケース自体はそれほど大きくありませんが、印刷可能な箇所が比較的大きいため、オリジナルデザインがよく映えます。名入れやデザインにこだわりたい場合におすすめの製品ともいえるでしょう。
アームバンド・サコッシュ型
アームバンド型、サコッシュ型は、首からさげる防水スマホケースよりも、カラダへの密着度が高いため、レジャーシーンや作業現場など、動きがある利用シーンが想定されるときにおすすめのデザインです。
手提げ・斜めかけ・リュックの3way型・トートバッグ型
手提げ・斜めかけ・リュックの3way型防水バッグ、いろいろなものが入るトートバッグ型のデザインは、持つ人や使うシーンを選ばないため、自由なアイデアでオリジナル性の高い防水バッグを生産できるでしょう。
名入れや色味をセンスのよいオリジナル性あふれるデザインにすれば、機能的でおしゃれな防水バッグに仕上がります。
OEM・ODMを上手に活用して理想の防水バッグを
OEM、ODMを活用すれば、自社に設備や人的リソースを持たなくても、理想の防水バッグを生産・販売できるというメリットがあります。
依頼するメーカーの選定時には、自社の希望に合う製品が作れることはもちろん、安心して相談できるメーカーを選ぶことが成功するためのポイントです。理想の防水バッグを目指し、さっそく動き出してみましょう。
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