USB規格「USB 40Gbps(USB4)」とは?

更新日:2024年3月26日
投稿日:2023年6月28日
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スマートフォンやタブレット、ウェアラブルデバイスなどの電子機器の普及に伴い、USBケーブルは身近な存在となりました。

近年では、「早く充電したい」「データ転送を早く終わらせたい」というユーザーのニーズに応えた、高速充電/高速データ通信に対応したものが増えています。

本コラムは、その中でも最新規格である「USB 40Gbps(USB4)」について紹介したいと思います。

USB 40Gbps(USB4)とは?

USB 40Gbps(USB4)とは、USBの最新規格であり、コネクタの形状はUSB Type-Cに統一されています。

40Gbpsの高速データ転送や映像出力DisplayPort Alternate Mode(オルタネートモード)に対応するなど、さまざまな特徴を持っています。

従来のUSB規格に比べ、高速なデータ転送や多機能性が向上したことで、ビジネスやプライベートなど、あらゆるシーンで活用されることが期待されています。

そんなUSB 40Gbps(USB4)ですが、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。

USB 40Gbps(USB4)の特徴

高速データ通信

USB 40Gbps(USB4)の最大の特徴は、最大40Gbpsの高速データ転送に対応していることです。

従来の「USB 5Gbps(USB3.0/USB3.2 Gen1)」の8倍、「USB 10Gbps(USB3.2 Gen2)」の4倍、「USB 20Gbps(USB3.2 Gen2x2)」の2倍の転送速度になります。
これにより、大容量のファイルや高品質の動画の転送や再生などがスムーズに行えるようになります。

また、「USB 40Gbps(USB4)」には、転送速度が最大20Gbpsの「シングルレーン」と40Gbpsの「デュアルレーン」の2種類の動作があり、ケーブルの種類や接続機器の対応状況によって変化します。

※グラフの値は理論値です。

40Gbpsの転送速度を利用する場合は、ケーブルとデバイス機器の両方が40Gbpsの「デュアルレーン」に対応している必要があるので、利用する際は事前に確認しましょう。

USB PD (USB Power Delivery)

「USB PD (USB Power Delivery)」に対応しているケーブルであれば、最大で100Wの電力供給に対応し、通常の充電器よりも早く充電することができます。

さらに、「USB PD EPR(USB PD Extended Power Range)」に対応している場合、対応する電力供給は最大で240Wになり、高速充電や消費電力の大きいデバイスへの接続が可能になります。

なお、「USB PD (USB Power Delivery)」、「USB PD EPR(USB PD Extended Power Range)」は、デバイス機器と充電器のすべてが規格に対応している必要があるので、利用する際は事前に確認しましょう。

互換性

「USB 40Gbps(USB4)」には下位互換性があるので、「USB 40Gbps(USB4)」より古い規格にしか対応していない機器でも「USB Type-C」がある機器であれば利用することができます。しかし、データの転送速度などは古い規格に依存するので注意が必要です。

たとえば、「USB 5Gbps(USB3.0)」の規格の機器に「USB 40Gbps(USB4)」ケーブルを接続してもデータ転送速度は最大5Gbpsとなります。

互換性はありますが、「USB 40Gbps(USB4)」の性能を最大限に発揮することができないという点には注意が必要です。

ロゴマーク

「USB 40Gbps(USB4)」ケーブルを安心してお使いになるために、USB正規認証品を購入しましょう。
「USB正規認証品」の記載や「USBロゴ(転送速度を記載)」を確認することで安心して製品を使うことができます。

おわりに

本コラムで紹介した「USB 40Gbps(USB4)」は、現在では対応した機器が少なく普及していませんが、今後対応した機器が続々と発売されると思われます。

今後、あたらしくUSB機器を購入する際は、製品仕様に記載されているUSBの規格に注目して製品を選んでみてはいかがでしょうか。

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