企業の周年記念や団体の認知度向上、学校の卒業記念に制作したいノベルティグッズ。しかし、ノベルティグッズやノベルティグッズ制作会社がありすぎて「どれを選べばよいかわからない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

そこで、さまざまなノベルティ制作を承ってきた弊社オウルテックが、実際にお客様が迷ったり困ったりする点や、トラブルが起こりやすいポイントを、以下のようなノベルティ制作の流れに沿って解説します。

1.発注前のポイント〜2.ノベルティグッズ選びのポイント〜3.制作会社選びのポイント〜4.事前相談・制作など発注時のポイント

ノベルティグッズ制作をこれから企画する企業のご担当者の方、ノベルティグッズ制作会社を選定中という団体職員や学校職員の方のお役に立てれば光栄です。

【ノベルティグッズ制作】1. 発注前のポイント

ノベルティグッズを制作する際に最初にすべきことは、目的やターゲットを明確にしておくことと、使える予算を決めることです。発注前に知っておきたいポイントを3つ解説します。

ポイント①目的を明確にする

ノベルティグッズ制作を行うとき、最初に考えたいのは以下に挙げたような「贈る目的」です。


  • お客様への感謝の気持ちを伝える

  • イベントや祝い事の記念を形に残したい

  • お客様に継続して自社サービスを利用してもらいたい

  • 自社のイメージ向上につなげたい


例えば、「イベント記念」のノベルティグッズであれば、イベントから帰る際にすぐに使ってもらえる「社名やロゴ入りのトートバッグ」などが宣伝効果も高く効果的でしょう。しかし、「自社のイメージ向上」が目的であれば、より高級感があり洗練されたデザインの「モバイルバッテリー」などの方がマッチするケースが多いかもしれません。

このように目的を決めてノベルティグッズを制作することで、狙った効果を引き出せる可能性が高まるのです。複数の目的を含む場合も、メインとなる目的を絞ることで、受け取る方にマッチしたノベルティ制作につながります。

参考:モバイルバッテリーのノベルティ制作事例|オウルテック

ポイント②ターゲットを明確にする

ノベルティグッズの選定においては、受け取る方をイメージした「ターゲット」を設定しておくことも大切です。

ターゲットを設定する際は、ある程度具体的な人物が浮かび上がるまで絞り込みましょう。以下に、ターゲットの設定例を紹介します。


  • 20代前半、男性、学生、一人暮らし、ゲーム好き(就活中)

  • 30代後半、女性、独身、会社員、室内インテリアにこだわる(趣味活中)

  • 40代前半、女性、既婚、パート、海外映画・ドラマ好き(子育て中)

  • 50代後半、男性、既婚、会社員、アウトドアが趣味(親の介護中)


同じ男性でも、ゲーム好きの若い男性と、アウトドア好きの中年男性とでは、大切にしている事柄や喜びを感じるポイントなどで異なる点が多いでしょう。

ターゲットをより具体的に絞ることで、訴求効果が高いノベルティグッズを選ぶことにつながります。

ポイント③予算には柔軟性をもたせておく

ノベルティグッズ制作に使える予算について、あらかじめ設定している企業がほとんどだと思いますが、予算には可能な範囲で柔軟性をもたせておくことをおすすめします。

理由は、ノベルティ制作ではロット数が多くなると1つあたりの制作単価が下がる仕組みが多いため、来年分までまとめて発注したり、グループ会社全体で注文するという工夫で制作費を抑えることにつながるからです。

また、予算ギリギリまでノベルティグッズ制作費にあててしまうと、包装などのラッピングなどに費用がかけられないといったことも起こるため、注意が必要です。

【ノベルティグッズ制作】2. ノベルティ選びのポイント

次に、ノベルティグッズの選定に取り組みましょう。受け取る方に喜んでもらえるノベルティグッズにつながる、選び方のポイントを3つ解説します。

ポイント①ターゲット層のニーズ+実用性が大事

ターゲット層のニーズを満たすためには、実用性が高いことも大切です。

例えば、若者のニーズが高い「モバイルバッテリー」でも、スマートフォンのヘビーユーザーが多い20~30代の若い男性がメインであれば「大容量」タイプ、若い女性がメインであれば小さいバッグにも入る「コンパクト」タイプなど、実用性という視点で見たときに喜ばれるノベルティグッズが変わってくるためです。

以下に「ポイント」と「喜ばれるノベルティグッズ例」「注意点」をまとめます。

<ニーズと実用性を両立するためのポイント>


  • ターゲット層がよく利用するもの

  • ターゲット層にとって実用性の高いもの

  • ターゲット層の「所有欲」を満たせるようなもの(流行っている・かっこいいなど)



<人気と実用性を兼ね備えたノベルティ例>

  • スマートフォン・PC周辺製品:モバイルバッテリー、ワイヤレスイヤホン、スマホスタンド

  • 日常で使うもの:エコバックやトートバッグ など



<定番と実用性を兼ね備えたノベルティ例>

  • 筆記用具:ちょっと高級な質のいいボールペン

  • 文房具:オリジナルデザインでかわいい付箋・おもしろいメモ帳

  • 日常で使うもの:マグカップやタンブラー など


<注意点>
ただ実用性が高ければよいわけではありません。以下のような場合には、逆に贈る側のイメージ低下につながるため、注意が必要です。

  • 安っぽくて使用できないノベルティグッズ

  • 企業名やロゴが大きく印刷されたノベルティグッズ など


▼ノベルティ制作事例:モバイルバッテリーはこちら▼
薄型・コンパクト~大容量 名入れモバイルバッテリー|オウルテック

おすすめ記事:【メーカー発】モバイルバッテリーノベルティの選び方とおすすめ製品

ポイント②配りやすさも意識する

配りやすさもノベルティグッズを選ぶ上で重要なポイントです。

基本となるのは、電車でも持ち帰れるサイズ感や重量感。特に、女性やご高齢の方をターゲットとしているのであれば、持ち帰りやすいノベルティグッズを選びましょう。

ただし、車の成約記念や不動産の成約で贈るノベルティグッズは、配りやすさよりも高品質なオーディオ製品(ワイヤレススピーカーなど)といったプレミアム感があったほうが喜ばれます。

スポーツ関連企業やアウトドア関連企業であれば、多少重量があってもアウトドア仕様のポータブル電源なども人気です。贈るシーンやターゲットに応じて、最適なノベルティグッズを選択しましょう。

▼ノベルティ制作事例:ワイヤレススピーカーはこちら▼
高級感のある名入れワイヤレススピーカー|オウルテック
▼ノベルティ制作事例:ポータブル電源はこちら▼
野外で活躍するポータブル電源|オウルテック

ポイント③包装まで含めてノベルティグッズ

センスのよいノベルティグッズには、同じようにセンスのよい包装が求められるため、包装までをひとつのパッケージとしてノベルティグッズを選ぶことをおすすめします。

包装紙やリボン、熨斗にまでこだわりの対応をする制作会社、シンプルなサービスを目指して包装紙の選択肢を減らしサービス価格に還元する制作会社など、包装の対応にも個性が見られます。

自社の希望に合う包装はどのようなものなのか、担当者間で話し合っておくと安心です。

参考:選べる包装について|オウルテック

【ノベルティグッズ制作】3. 制作会社選びのポイント

ノベルティグッズに対するイメージが固まってきたら、ノベルティグッズ制作会社選びをはじめましょう。ここを間違えると、「違う制作会社に頼めばよかった」と後悔することにつながりかねません。3つのポイントをチェックしていきましょう。

ポイント①制作会社の得意分野はなにか

ノベルティグッズ制作会社は、それぞれ得意分野や強みを持っています。たとえば以下のように、ウリにしている分野が異なっているのです。


  • メーカーなど、自社で製造から対応できるオリジナルノベルティ制作会社

  • 幅広い種類・価格帯のノベルティグッズを仕入れ販売している制作会社

  • 既存製品に、社名やロゴの名入れを得意としている制作会社 など


弊社オウルテックのように、自社で製造から対応できる独自性や品質の高さに強みを持っている制作会社や、幅広い価格帯や製品数で圧倒している制作会社もあるでしょう。

制作会社の得意分野や強みを事前に調べることで、理想とするノベルティグッズや、自社ニーズにマッチした制作会社を選ぶことにつながります。

参考:オウルテックのプレミアムノベルティについて

ポイント②想定した予算や品質にあうか

同じ製品でも制作会社によって、製品や価格が異なるのが一般的です。例えば、スマートフォンの充電などに使える「充電器」も、コストパフォーマンスを意識した製品を扱う制作会社と、高速充電ができるなど性能を意識した製品を扱う制作会社など違いがあります。

制作予算が少ない中で数多くのノベルティを制作する場合は、幅広い価格帯や製品から選べる制作会社が合うでしょう。

全体的な予算が少なくても、制作予定数が少なく、ひとつあたりの単価をかけられる場合は、小ロット(ロット:製作可能数の最小単位)可能で高品質な製品を視野に入れてみることもおすすめします。

▼ノベルティ制作事例:充電器一覧はこちら▼
名入れ可能な複数ポート充電器|オウルテック

おすすめ記事:オリジナルノベルティとは?小ロットで作れる会社を紹介

ポイント③柔軟な対応が可能か

ノベルティ制作では、一般的な贈り物を選ぶときよりも、製品選定やデザインに関して要望を出す機会が増えます。このときに豊富な実績や成功事例、ノウハウ、アイディアなどで柔軟な対応をしてもらえるかは、制作会社選びのポイントになります。

サービスによっては追加料金が発生する可能性もあるため、対応範囲などを事前に確認しておくと安心です。

なお、制作会社には大きく分けて、Web上で申し込み〜納品まで完結する自走型と呼べる制作会社と、オウルテックのように相談しながら制作を進める支援型と呼べる制作会社の2種類があります。

柔軟な対応や相談がしやすいのは、一般的には支援型の制作会社といえるでしょう。自社にとってどちらがあうのか、慎重に検討ましょう。

参考:あらゆるご要望におこたえするコンシェルジュを目指して|オウルテック

【ノベルティグッズ制作】4.事前相談~制作・発注時のポイント

制作会社の候補が決まったら、まずは事前相談をしてみましょう。事前相談では、希望する製品や予算、数量、包装対応、納期などについて話し合います。この時点で希望に合わなければ、別の制作会社も検討します。さっそくポイントを解説します。

ポイント①予算と数量を決める

ノベルティグッズ制作では、希望する製品、予算、注文したいロット数を最初に決めます。その上で、包装や納期などについても話し合い、合意に至れば、制作に向けた具体的な話し合いに進みます。

この時点で最終的な製品選びに迷ったら、ノベルティ制作会社に相談してみるのも◎。「予算感」「受け取る方の年代や嗜好」「希望するノベルティグッズのイメージ」の3つのポイントを伝えましょう。実現に向けた思わぬ良い提案をもらえる可能性があります。

制作に向けた具体的な話し合いの中では、「予算」「ロット数」など数字のやり取りは、必ず「メール」か「データファイル」で行いましょう。数字の聞き間違い、税込み・税抜き価格の認識齟齬など、早い段階で解決できます。

ポイント②納期に間に合うように発注する

ノベルティグッズ制作において、肝心なポイントのひとつに納期があります。

ノベルティグッズの名入れなどの制作期間は、2〜3週間くらいが一般的です。しかし、デザインの相談や修正、サンプル確認や包装の相談といった工程も含むため、実際には1カ月ほどの期間が必要と考えましょう。

また、「最終納品日」はノベルティ制作自体は順調でも配送に遅れが出るケースも想定して、本当に必要な納品日よりも3〜5営業日ほど早めに設定することをおすすめします。

特に、3月の年度末前後は、「ノベルティグッズの制作依頼が混み合う時期」+「配送業界も忙しい時期」。ホームページなどに記載されている通常の納品目安よりも日数がかかるため、問い合わせや相談だけでも、早めに行いましょう。

ポイント③景品表示法・知的財産権のポイント・注意点

オリジナルのノベルティグッズを制作する場合は、「景品表示法」や「知的財産権」について気を配る必要があります。

景品表示法の可能性がある・少ないケースとは?
「景品表示法」とは、ノベルティグッズに惹かれた消費者が「不当に価値の低い製品」や「不必要なサービス」を購入し消費者に不利益が起きないようにすることを主な目的としています。

<関連する可能性があるケース(※1)>
・製品やサービスの購入を条件に、お客様に無料でノベルティグッズを提供する。
・有料イベントの来場者だけを対象に記念品を配る。
・業界のゴルフイベントで、上位入賞者に記念品としてノベルティグッズを贈る。

<関連する可能性があまりないケース(※1)>
・会社の創立〇周年記念で、社員やお客様にノベルティグッズを贈る。
・学校の入学・卒業記念品としてノベルティグッズを贈る。
・会社の入社・退職祝い、勤続〇年などの記念品としてノベルティグッズを贈る。

もしも、景品表示法に該当するノベルティグッズを制作する場合でも、以下のような景品表示法に記載された法律を守れば問題ありません。該当しそうな場合は、ノベルティ制作会社などに相談しながら制作することをおすすめします。

<景品表示法の一例(※2)>


  • 景品1つ当たりの最高額は、100,000円まで

  • 懸賞に係る売上想定額の2%以内 など



※1 状況によって異なる可能性もあるため、事前に確認しましょう。
※2 細かい条件・内容は異なり、変更されることがあります。必ず、事前に確認しましょう。

参考:消費者庁 景品規制の概要

知的財産権にも注意が必要

「知的財産権」とは、クリエイティブな活動によって生まれたアイデアやデザイン、キャラクター、有名人の写真など「財産的な価値のあるもの」です。

知的財産権の侵害には、さまざまなケースがあります。例えば、キャラクターの無断使用は「著作権」の侵害、著名人の写真を無断転載した場合は「肖像権」の侵害、商標登録されたロゴの模倣は「商標権」の侵害にあたります。

新しいデザインやロゴを使用したノベルティグッズ制作を企画している場合は、「社内用」「小ロット」「意図せず似てしまった」といった場合でも、知的財産権の侵害とみなされる場合があるので注意が必要です。不安がある場合は、この辺りも含めて相談できる制作会社に依頼することをおすすめします。

参考:特許庁_知的財産権について

ポイント④データ準備とサンプルチェックを行う

ここまでのポイントに沿って準備を進めれば、理想に近いノベルティ制作が実現すると思いますが、最後にもうひとつお伝えしたいのが、名入れやロゴ入れに関するポイントです。

名入れ・ロゴ入れデータの準備
ノベルティに名入れやロゴ入れをしてオリジナルのノベルティを制作する場合、Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)といったデザイン専用ツールで作成したデータ(社名・団体名・学校名/ロゴ)を事前に準備し、制作会社に提出する必要があります。

Web上で申し込み〜納品まで完結する自走型の制作会社では自分でアップロードまで行います。オウルテックのように相談しながら制作を進める支援型の制作会社では、自分でアップロードできない場合に、相談できることが多いです。

まずは社内でデザインデータの確認を行い、準備するところからはじめましょう。

サンプルチェックのすすめ
ぜひ検討してほしいことは、正式な生産に入る前に製品や、名入れ・ロゴの印刷を事前確認できる「サンプルチェック」を行うことです。

実際にサンプルを手に取って見たところ、名入れやロゴの調整が必要になるケースも少なくありません。サンプルチェックを行うことで、きちんと納得した上で正式発注することができます。

サンプルチェックをしてOKなら、あとは制作会社に正式発注を行い、完成を待ちます。

ノベルティグッズ制作会社は安心できるところを!

ノベルティグッズ制作では、単にノベルティグッズを選ぶだけでなく、制作会社の強みや得意分野を把握し、自社やターゲット層のニーズとマッチしているかを見極めることが大切です。

ここでのポイントをふまえて、受け取る方が喜び、贈る側にもメリットのあるノベルティグッズを制作しましょう。



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