この製品について
オウルテックは熱伝導率のみを追いかけるのではなくシリコングリスの在るべき姿を提案します
安心してご利用いただくため、工業用で実績のある信越化学製シリコングリスを採用。高い耐久性により塗布時の性能を長期にわたり維持、グリスの再塗布などのメンテナンスの頻度を軽減することができます。このグリスは溶剤の揮発によって塗布時からグリスの膜が薄くなることで熱抵抗値が下がります。これにより自作経験者はもちろん、初心者の方やグリス塗りが苦手だという方でも、塗り方を問わずグリスの持つ本来の性能を発揮させることができます。
熱を加えることで冷却効率を向上
CPU冷却グリスは熱伝導率とグリスそのものの熱抵抗値が重要な要素です。信越化学工業製、X23シリーズは塗布後に熱が加わると溶剤が揮発してグリスの膜が薄くなり、CPUとヒートシンクの隙間が薄くなることで熱抵抗値が低下、CPUの熱をより効率的にヒートシンクに伝導させることができます。薄膜化することで熱抵抗値が下がるため、熱伝導率の数値以上に冷却効果を期待できる高品質冷却グリスです。
最上位グリス OWL-SILG-7868
信越化学工業製X-23-7868-2Dを使用しており、粘度が100Pa.Sなので、固過ぎず塗りやすいグリスです。熱伝導率は、熱が加わって溶剤が揮発すると6.2W/m・Kまで高まります。加えて、熱抵抗値が7mm2・K/W(25µm)ときわめて低くなっているため、非常に優れた冷却効果が期待できます。また、絶縁破壊の強さが測定限界以下となっており、万が一基板上に付着してしまっても安全に対処できます。
ミドルレンジグリス OWL-SILG-7783D
信越化学工業製X-23-7783Dを使用しており、X23シリーズの中でも非常に高級な素材を使用しています。また、粘度が200Pa.Sのため、はみ出しにくく、塗りやすいグリスです。7868と同じく、薄膜塗布が可能になっており、熱伝導率は、薄膜化後は5.5W/m・Kまで性能が上昇します。熱抵抗値も8mm2・K/W(38µm)まで抑えられているため、十分な冷却効果を長期間維持することができます。
スタンダードグリス OWL-SILG-7762
信越化学工業製X-23-7762を使用しており、X23シリーズで最もスタンダードなモデルです。熱伝導率は初期値で4W/m・K、薄膜化後は6.0W/m・Kまで上昇します。熱抵抗値は15mm2・K/Wということで、初めて溶剤希釈済グリスを使う方に最適な高コスパモデルとなっています。
製品仕様
- 使用グリス型式
- OWL-SILG-7868:X-23-7868-2D
OWL-SILG-7783D:X-23-7783D
OWL-SILG-7762:X-23-7762
- 熱伝導率
- OWL-SILG-7868:6.2W/mk
OWL-SILG-7783D:5.5W/mk
OWL-SILG-7762:6.0W/mk
- 粘度
- OWL-SILG-7868:100pa.S(25℃時)
OWL-SILG-7783D:200pa.S(25℃時)
OWL-SILG-7762:180pa.S(25℃時) - 使用温度範囲
- OWL-SILG-7868:-50~120℃
OWL-SILG-7783D:-50~120℃
OWL-SILG-7762:-50~120℃ - 熱抵抗値
- OWL-SILG-7868:7㎟・K/W
OWL-SILG-7783D:8㎟・K/W
OWL-SILG-7762:15㎟・K/W
- 内容量
- 約1.7g
- サイズ (パッケージ)
- 約95(W) × 158(H)mm
- 付属物
- 塗布用ヘラ
- 保証期間
- 初期不良のみ交換保証
- カートン梱包仕様